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【感想・あらすじ・レビュー】みんなのお墓:吉村萬壱

 

 

みんなのお墓:吉村萬壱著のレビューです。

☞読書ポイント 

もうちょっとこれなにーーー?ってぶつぶつ言いながら読む吉村さんの作品。気味が悪いし、何が何だか分からないんだけど、結局読まずにはいられなくなる不思議さ。

 

みんなのお墓

みんなのお墓

感想・あらすじ 

 

設定自体は家族や学校生活など特別な設定ではないのだけれど、なんだか異世界へ連れていかれちゃう得体の知れなさ.....それが吉村さんの作品だ。今回もずっと穴の中で読書していた気分にさせられる。もーいやになっちゃうな~なんて思いつつ、ズル、ズルっとその世界に引きずり込まれる。

 

今回異世界に感じられたのは、舞台の中心が「共同墓地」であったことが大きい。その共同墓地の近くには「斎場」や「精神科病院」があったりと、最初から鬱々とした気分になってしまう要素が満載。そこに....

冒頭から奇異な行動をする女性が登場する。一体何が起ころうとしているのか。全く想像ができないまま物語はどんどん進んでいく。全裸女性の話を放り込んでおいて、その後は違う話が続々と登場する。

 

小学4年生の4人組の話であったり、夜のコンビニに出かけることを日課としている引きこもりの男性、「真・神塾」という塾への合宿参加を決めたギャル等々、話が飛び飛びで一見まとまりがないように見えるのだけど、やがて人々のつながりが少しずつ明らかになっていき、戸惑いながらもすっきりとしてくる。

 

 

 

各々がちょっと病んでいる感じ、不可解な行動などを読者は傍観しているしかない。皆、ストレスとか悩みを抱えすぎてどこかネジが外れているのだろうか。そこに共感したりするものはないのだけど、日々の鬱憤を晴らす手段がちょっと歪むとこんな形になり得るかも知れない。

 

今回の面白さは登場人物のキャラ設定にある。各自の些細な特徴が毎度毎度説明書きされているその細やかさはちょっとクドイのだけど、なんだか癖になる。

 

ということで、なにかこれっていう結論を求めたりする類の話ではないような気がします。読み終わって何が言いたい小説なのか問われたら答えに窮する。けど、あの闇の世界で蠢いていた人々の行動がいつまでも残像として心に留まっている。これが何よりも不気味で、この作品の恐ろしさでもあるような気がします。

 

万人にお勧めできる作品ではないかもなぁ。怖いもの見たさ、好奇心が勝ったら是非~。

吉村萬壱プロフィール

1961年、愛媛県松山市生まれ、大阪育ち。京都教育大学卒業後、東京、大阪の高校、支援学校教諭を務めた後、五十二歳で専業作家に。2001年「クチュクチュバーン」で第九二回文學界新人賞を受賞してデビュー。2003年「ハリガネムシ」で第一二九回芥川賞、2016年『臣女』で第二二回島清恋愛文学賞を受賞

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考えてみたら、この作品もとんでもない作品だったけど、妙に残るものがあったなぁ。

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