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【レビュー・あらすじ・感想】細長い場所:絲山秋子

 

 

細長い場所:絲山秋子著のレビューです。

☞読書ポイント 

死んだあとって自分の存在はどうなるのだろう?無になるの?それとも自由に動けるの?誰かに会えるの?誰も知らない世界だけれども、どこか懐かしく感じられる生と死の間をふわふわと漂う不思議な物語。

 

細長い場所

細長い場所

感想・あらすじ 

これまでの絲山のさんの作品とはかなり異なる一冊でした。これがまた感想を書くのが難しいというか、読み込めば読み込むほど哲学的とでも言おうか、深いのです。でも、決して難しいとか、読みにくいというわけではないのです。

こんなことが表紙の裏側に書かれています。表表紙には「不穏な物語が幕を開ける」とも書かれています。どんな内容なのかつかみにくいですよねぇ。

 

私たちは死んで次のステージへ向かう途中、どんな形となって存在するのか、どんな世界を漂うのか、誰とどこで再会するのか。なんとなくだけど、死んだらすぐ消えてしまうとは思えない。49日という言葉もあるように、きっとこの世とあの世の境目を、ふわふわと魂は漂っている....そんなイメージを持つ人も多いと思う。

 

なので本作は、誰も知らない世界でありながら、「きっとそうなのだろうな~」と、うっすらと理解できる部分があったりする。とても身近な話で、たぶんそ私たちの魂はしばらくこんな風に彷徨うのだろうと思ってしまう。

 

 

昔飼っていた動物がひょっこりと現れ再会したり、親戚たちと再会し、様々な声が聞こえて来るのだけど、それらはこの世のようにはっきりとその姿が見えるわけではない。すでに異世界にいるという感じがひしひしと伝わって来る。

 

この本を読み終えた時、私は気持ちがぺしゃんこになった。こういう読後感は今までになかったなかったな。

 

抽象的な物語であるが故、これという部分を語るのは難しいのですが、もしかしたら、我々がいつか見る場所、体験することなのかもしれないと思うと、なんとも言い難い不思議さが残る。

 

絲山さんの作品の中で「離陸」という小説が好きなのですが、こちらも「死」と向き合った一冊でした。絲山さん、ものすごく深い部分をえぐる小説をたまに書く方なのだなぁと思いました。

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