東京MXTVの5時に夢中!で紹介された本や映画を掲載しています。

東京MXTVの5時に夢中!で紹介された本や映画を紹介します。新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナーで、月に1度、3本ほど紹介しています以下は、おおまかなあらすじと、中瀬親方が話していたことを簡潔にまとめたものを掲載しています。親方はどんな本を紹介してくれるでしょう。早速見て行きましょう!
映画:このろくでもない世界で
中瀬さん:
継父からDVを受け、希望を失っていた18歳の少年が犯罪組織のリーダーと出会い、闇社会で生きることで義理の妹と母親を救おうとするノワール映画。
身体的な痛みの表現も凄いけど、少年の心の叫びと、醜い欲望で渦巻く裏社会が混然一体となった犯罪映画。韓国映画の新たな引出しになるんじゃないかと。
主人公のホン・サビンは若くして80本の作品に出演。ネットフリックスの大ヒット「ヴィンツェンツォ」主演のソン・ジュンギらが主演。ソン・ジュンギの肉体美にはうっとりする。色っぽく、とにかく素敵。彼の凄まじい過去にも圧倒されます。
なんでこうなってしまうのーっていう、頭を抱えるような展開には息をのむ。貧困社会をテーマにしたものが多い韓国映画の中で、本作はそれに加えて無慈悲な感情の蠢きが見事に表現されている。新しい魅力がありますので、みなさん是非劇場に足を運んでください。
次は大関👇
【大関】小説:たぶん私たち一生最強:小林早代子
中瀬さん:
ある日「ルームシェアでもする?」という軽い冗談をきっかけに、一緒に暮らし始めるアラサーの仲良し女子4人組の物語。本作の大きなテーマは「女の幸せって何なのか?」。
男性と結婚をして子供を生むのが幸せ....という価値観はすでに古いと解っていながら捨てられない固定観念。そういうものを見事に吹き飛ばす小林さんの表現力。女4人が集まった時の会話の毒気とかリズム感が素晴らしい。
本作のもう一つの軸は、「出産」について。結婚はしなくても子どもは欲しいという考えもありますが、4人の女性たちが出産に向き合うことも見どころ。
愛とエロは一致したほうが幸せか、男性と性交渉せずに子供を生むのはどう?など、現代でもまだ違和感を持たれがちなテーマも。
私自身、このまま一生一人で生きるのもなぁ思う時もあるけど、いやいや女同士で暮らす選択がこんなにイケているなら、人生設計、還暦にしてその方向性をちょっと変えられそうになるほどの痛快さがあった。
とにかく読んだら「女友達最強!」って思えるんで、是非、手に取って読んでください。女子だけでなく男性が読んでも痛快で、思わず笑ってしまう作品。どなたにもおすすめ出来るエンタメです。
いよいよ横綱👇
【横綱】コミックエッセイ:うつ病になってマンガが描けなくなりました。:相原コージ
中瀬さん:
マンガ界の巨匠相原さんが60歳を目前に漫画が描けなくなってきて、そのうち「コロナに罹ったかも?」という妄想が次々と浮かび、あげくに自殺未遂まで企ててしまうことから始まる。
コミックは全3巻。発病、入院、退院編と分かれている。うつ病がテーマなので重く暗い話のかなと思うけど、そこはさすがギャグマンガの巨匠。ひりひりするメンタルの絶不調をテーマにしつつも、当時の自分を客観的にかつ、すごく面白く描いている。
人によって悩みの種類は違いますし、発症当時は身近にいる奥さんにさえ言えない。そういう描写をはじめ、全編を通して面白さの中に、「こういうことは私にもあるな」って言う自分のメンタルチェックになるので非常にためになった。
個人的にはうつで苦しむ相原さんに明るく寄り添う奥さんの人間性に心を打たれました。2巻3巻は閉鎖病棟の入院生活がどういうものなのかがよく解る。「え?」っていうラストシーンも衝撃的でした。
うつ病が治っていく過程で感じた日常の何気ない喜び。それを感じられるってことがいかに大事か再認識できたのと、ちょっとあれ?って感じたら、身近な人と会話して息抜きしてほしいな。忙しく頑張る日本のみんなに読んで欲しい、そういう作品でした。
後記
「たぶん私たち一生最強」は、SNSでも最近流れ来ていて気になっていましたが、SATCの日本版とくれば、もう読ますにはいられません!中瀬親方にとどめを刺されました(笑)エンタメ番付ではないですが、志麻子さんの新刊も!すでにタイトルからして意味不明の恐さが......。それでは、また来月。
耳寄り情報
文壇のTUBE(自称)といわれている夏に出る志麻子さんの新刊ですよ~~