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【レビュー・あらすじ・感想】愛の空間:井上章一

 

 

愛の空間:井上章一愛の空間:井上章一著のレビューです。

 

 

感想:愛は場所を問わず…。

 

やぁ~またなんか刺激的な本を読んでしまいました。その名の通り、男女が愛し合う場所についての考察あれこれが、400ページに渡って紹介されています。さすが井上氏…もう、どこまでもその謎を追っていくのです。

 

この本で一番驚いたのが、戦前は野外で交わるのが普通であったということ。そしてさらに驚いたことは、終戦直後には「皇居前広場」がそういう場所に使われていたということである。

 

実際、「野外の恋人たち」という絵や写真が掲載されているのですが、うぁ、うぁ、結構な人々が…!?戦後は焼け野原で、屋内でが難しかったという時代。まぁ、様々な検証を読むと納得はします。

 

素人同士は屋外で済まされることが多く、少し贅沢をするなら、これまたビックリ、蕎麦屋や飲食店。2階の畳部屋はそういうことに使うことも可能であったとか。のんきに蕎麦をすすっている場合ではありませんよね。金まわりのよい男は待合を利用するなど、人それぞれだったようです。

 

 

 

同著の「パンツが見える」でもそうでしたが、井上氏の参考文献的に引用される文学作品の多さに脱帽させられます。

 

文学作品で出て来る会話や様子から、「ここにも書いてあるように」と念には念を押すという手法?が随所に見られ、作者のマニアックぶりが窺える。

 

「野外」「待合」「蕎麦屋の二階」「円宿」「ラブホテル」…時代時代によって場所もどんどん様変わり。回転ベッド、鏡部屋などの話も登場する。

 

この先、こういった場所はどうなって行くのだろう…。戦後はこういった場所を求めていたたくさんの若者達。しかし、草食系が多いといわれる昨今。このような場所すらそのうち必要がなくなって行くのだろうか?

 

 




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