ツナグ:辻村深月著のレビューです。
- 作者: 辻村深月
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/10/01
- メディア: 単行本
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今、一緒に居られる時間を大切にしようと思える1冊。
みなさんは亡くなってしまった誰かに会いたいと思ったことがありますか?少なくとも1人くらいは居るでしょうか?
ツナグとは、死者との間を取り持って再会させることが出来る使命をもった者のことを、この話ではいいます。
突然死したバラエティータレント、親、親友、行方不明になった恋人などに会いたいという依頼を受け、次々に再会をさせて行きます。
最終話ではツナグ自身について、またツナグから見た依頼人という形でこれまでの話がよい感じで溶けていく。そう、「溶ける」という文字が私にはしっくりきます。
きちんとお別れが出来なかった、こんな話を聞いておきたかったこれだけは生きているうちに伝えておきたかった等々。失ってから気づくことが世の常。果たしてもう一度会うことはお互いにとって幸せなことなのか?
いつか会えることを楽しみに、そして今、一緒にいられる時間を大切にしないといけないとこの本は静かに教えてくれます。
余談ですが、飯島愛さんのことをこの中で出てくるタレントを読みながら思い出しました。 前半はずっとそのことが頭の中から離れなかったです。