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【レビュー・あらすじ・感想】徳川慶喜家の子ども部屋 :榊原喜佐子

 

 

徳川慶喜家の子ども部屋 :榊原喜佐子著のレビューです。

 

 

見取り図を見ているだけで思わず目が「点」になってしまいました

 

著者は徳川慶喜の孫にあたり、高松宮妃の妹。父は慶喜の息子、母は有栖川宮家のお姫様。

 

まず、小石川・第六天町の徳川慶喜家邸見取り図が最初のページを飾っている。広いお屋敷には幾つもの細かい部屋が入り組んでいる構造で、外は広場や庭やテニスコートがあり、この図を見ているだけで、その生活がいかに自分の世界と違うことを思い知ることからはじまりました。

 

「お菓子所」という、ずっと居たいわ~と思わされる部屋から、刑事やコックの住宅もあり、玄関の前には馬車回しなる場所まである。

 

「なんだそれ?必要なん?」と思ったら、これは、のちに出て来る、姉上のご結婚の日に馬車が迎えに来るシーンでしっかり使われていて、「必要だわ、これは…」と思わずうなるほど、立派な馬車がお迎えに来ているではないか!王子さまに迎えに来てもらうには、そもそも家の構造から…と打ちのめされたのである。…とまぁ、見取り図だけで、やんややんやと想像が止まらずなかなかページが進まない流れ。

 

 

 

やっと進んだかと思いきや、今度はお雛様のすごいバージョンに手が止まる。各々のお雛様、特にお母様のものは、いざなぎ、いざなみの命のお人形まであるのですよーーー。どういうこと?

 

これだけの人形たちを並べるには大勢の人手がいるとか。そりゃ、そうだ。段は人が乗っても大丈夫!なほど、大きくて立派なもの。12畳半の部屋が埋まるほどって…ねぇ。

 

その他、別荘や学校のお話、ご結婚後の高松宮妃との関わり、そして、庶民と違う言葉遣いなど、最後まで大変興味深く読ませていただきました。

 

たいへん裕福なご家庭で羨ましい反面、お金を持って店で買い物をすることすら許されず、結婚されるまでデパートや店で買い物したことがない…なんてエピソードを聞くと、やっぱりそれはそれで不自由ですよね。唯一の許される買い物は「学校の購買部」…これを買い物と言うにはあまりにも哀しすぎますよ。

 

なにはともあれ、知らない世界を覗くのは、やはり楽しい。面白くてなかなか次に進めなく、やけに読み終わるまで時間がかかってしまいましたけどね。

 

 




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