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【レビュー・あらすじ・感想】森のノート:酒井駒子

 

 

森のノート:酒井駒子著のレビューです。

 

 

季節の気配がそこかしこに潜む

 

多くの本読み人が、酒井さんの装丁画に惹かれて物語の世界に入って行ったことだろう。「酒井さんの装丁画に惹かれて読んでみました」という声は本当によく聞く。かくゆう私も、「小公女」のように一度読んだ本でも酒井さんの装丁画になった「小公女」を再度読み直したりしている。

「森のノート」はそんな酒井さんのステキな絵とともに、36のちょっとしたエッセイが集まっている。

からまつの森を歩いて行く。
金茶色のからまつの葉が、あとからあとから降って来る。


本をひらくと、最初にこの文章が目に飛び込んでくる。
春には春の、秋には秋の本に出逢いたいと思う私たちの気持ちを汲んでくれているかのごとく一気に秋の空気に包まれる文章に嬉しくなる。

 

 



例えば病室で、例えば四季のない国で、実際秋の空気を感じられない場所でこの本を開く読者も沢山いると思う。

そんな時こういう一冊があると、人はほんの一時でも幸せな気分に浸れるだろう。
本書は何処に居ても誰もが恋しく思う季節の気配を感じられる本だと思うのです。

すずめたちの賑やかな声。暗がりの中で小さな光の玉を見せる蛍。すっかり死んでしまった野ネズミの死骸を運ぶ虫。自然の中に身をゆだねていると、突如場面が都会の風景に変わる。ビルの谷間でふわふわと浮かぶビニール袋。

東京と山の家を行ったり来たりしながら生活している酒井さんの日常が窺えます。

私もいつしか森の人になったり、都会の人になったりしながら季節を巡る体験をさせてもらいました。

いつまでも読んでいたい感じもあるけれど、本を閉じ、そろそろ本格的な秋を感じに、
ザクザクと枯葉を踏める場所へ歩きに行こうと思ったのです。

 




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