レナレナ (リブロの絵本) :ハリエット・ヴァンレーク著のレビューです。
- 作者: ハリエット・ヴァンレーク,野坂悦子
- 出版社/メーカー: リブロポート
- 発売日: 1989/07
- メディア: 大型本
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感想:ずっと噛み続けたガムの記憶がよみがえる
電車の中で盛んに「きのこの山」を食べている少年がいた。
よく見ると、その少年は、「きのこの山」のチョコの部分だけ綺麗に食べて、そして、残りのクッキーの部分をまた丁寧に箱の中にしまっていた。ちょっとドヤ顔で。
クッキーは後のお楽しみなのでしょうが、既に大人になっていた私にはこんな突拍子もない子供の底知れぬ世界にたまに魅せられてしまう。本書を読んでいたら、この少年のあの時の姿がくっきり思い出されました。
レナレナは好奇心の強い女の子で、目についたもの、出会ったもの全てに夢中になり、そしてちょっと不思議な行動を次々とします。
例えば大きなガムをずっと噛み続け、味がなくなると、風船を作ったり、引っ張って長い糸を作ったり、鼻やお腹や乳首につけてみたり。そして、そのガムをコップの中に入れて、翌日かたくなった、まるで新しいガムと再会する。
ガムひとつでも果てしなく遊べちゃうという。大人からみると、しょうもないことだったり、なんでそんなことするのか不可解なことが多かったりするわけだけど、本人いたって真面目に取り組んでいるんですよね。
そんな子供ならではの世界が、たくさんのコマの中に描かれています。「わけわかんないんですけど~~」と言うものや、「なんだかそれわかる~」ってものまで、レナレナ目線で一緒に過ごす毎日は地味に面白い。
ミミズ、チョコレート、古いサングラス、爪、髪の毛、ネズミ、マニキュア…等々レナレナにかかると誰でもお友達、そして遊びの天国に!
さぁ、大人になった貴方。レナレナの世界、どこまで着いて行けるかな?