本屋図鑑 のレビューです。
- 作者:本屋図鑑編集部
- メディア: 単行本
感想
知っている本屋さんはいくつあるかな?
こぢんまりした本屋さんと、美味しい珈琲を出す落ち着いたカフェと、新鮮な花が並ぶ花屋さんがあれば、そこは個人的に居心地の良い町だと勝手に決めています。さらに、こだわりのある古本屋さんがあると言うことなし!
私の住んでいる町は古本屋さんがないのですよ。(大手の古本屋はあるんですけどねぇ)10年くらい前はそれでも何軒かあったのに、いつの間にか消えてしまって本当に残念。
ということで、どこの町へ行っても本屋チェックはします。本書はそんな町の本屋さんを全国的に取り上げ、その本屋さんのこだわっている部分や、店の様子をスケッチ画で掲載。
店長さんまで知っている本屋さんが載っていたのでよく分かるのですが、このスケッチがものすごく本物に忠実に描かれて、正直、特徴を捉えすぎていて、私、笑ってしまいました。
絵だけではなく、その店についても書かれていますが、こちらも丁寧に取材されているなぁと感じました。
読んでいて思ったのが、本の並べ方。大きい本屋さんでは文庫本は出版社別に並べられているけど、あれって出版社をチェックしないで買いに行くと結構不便なんですよね。
仕事帰りで疲れている時、大型書店の棚は限りなく大きく見え、探すのも面倒になる。そんな時、頼みの綱は「地元!地元の本屋!」となる。
こちらは、著者名・50音順。スペース的な問題みたいですけど、私的にはこの並べ方に助けられるこが多い。(BOも見やすいですね)
「あったー」と、お目当ての本を見つけたその瞬間の嬉しさったら!なので、帰りがけに気軽に立ち寄れ、勝手知ったる地元の本屋さんも大事な存在です。
特に目的なく買いに行くなら「文脈棚」のある本屋さんも好きです。「あ、この本棚、○○さんのみたい!」と、ひとりムフフ微笑みながら見るのも楽しいです。(←危ない)
本書はどの本屋さんが、どんなジャンルにこだわりを持っているか…なども知ることができ便利です。様々な個性を持つ本屋さんが集結しています。
最後に…病院の中の本屋さんも紹介されていました。忘れていた存在だったけど、そういえば、母が入院した時、お見舞いに行くと、必ず院内の本屋で本を買って待っていてくれた。
ある時は「なかよし」であったり、またある時は「宮沢賢治」だったり…。そんなちょっと胸がキュンとなる出来事を久々に思い出したのもこの本ならでは。
本との付き合いが長いみなさんにも、きっと何かを思い出すような本屋さんがこの本の中に潜んでいるかもしれないですよ。