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2027年からの「新薬ラッシュ」を見据えた「Rewire戦略」

ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社(以下、BMS)は2026年3月16日、2030年に向けた新戦略に関する記者会見を開催した。


左からアンジェラ・デイビス氏、勝間英仁氏

代表取締役社長の勝間英仁氏は、2025年のグローバル売上が482億ドルとなり、成長製品が全体の55%を占めるなど順調に推移していると報告。日本市場においても、2032年までに売上を倍増させる「ムーンショット計画」を推進していると述べた。

同社は2027年から「新薬ラッシュ」を迎える予定であり、今後5年間(2027〜2031年)で過去5年間(2022〜2026年)の2倍となる50以上の承認数を見込んでいる。これに対応するため、会社全体を「Rewire(配線の引き直し=再構築)」する新戦略を掲げた。

この戦略は主に以下の3要素から構成される。

全社員のAI活用が浸透、MR活動やマーケティングも変革

日本法人ではグローバルに先駆けて全社員へのAI導入を完了しており、現在約8割が日常業務で能動的にAIを活用している。

コマーシャル部門の変革も進んでおり、AIエンジン「CEキューブ」が医師のニーズや過去の面会データを分析し、MRによるタイムリーな情報提供を支援する。マーケティング部門でも、AIを活用したコンテンツ作成ハブ「Mosaic(モザイク)」をインドに立ち上げた。勝間氏は「コンテンツ作成等をAIに任せることで、人間は顧客との対話や上位の戦略策定といったクリエイティブな業務に注力できる」と語った。

「Data Rich」期への突入と、がん・神経科学領域への注力

研究開発本部長のアンジェラ・デイビス氏は、「Data Rich(データ・リッチ)」な期間に突入しており、2030年までに10以上の新製品ローンチを見込んでいると説明。日本をグローバル開発プログラムの中核と位置づけ、患者への迅速なアクセスを実現する「グローバル同時開発」を進めると語った。

研究開発において特に注力しているのが以下の2領域である。

持続可能な医療システムの構築に向けて

複雑な製造プロセスを要するCAR-T細胞療法において、同社は国内での製造体制を構築し、安定供給に努めている。勝間氏は「CAR-Tのリーディングカンパニーとして、この分野での社会のリワイヤーに貢献していきたい」と述べ、イノベーションを適切に評価する医療保険・診療報酬制度の確立に向け、行政や医療機関等と連携し、持続可能な医療提供システム(エコシステム)の構築に尽力していく姿勢を示した。(QLifePro編集部)

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