開演時間を過ぎ会場が暗転すると、スクリーンに東北6県の主要都市や観光地を紹介する映像が映された。その映像の最後には東北6県の形が『ロックのほそ道』のイベントロゴへと変化。
その映像からは地方のイベンターだからこその温かみを感じる。そんな粋な演出に思った。


そういえば会場前には観客がメッセージを書くことができるホワイトボードも設置されていた。大きなライブハウスでこのような取り組みをしていることは珍しい。それにも温かみを感じる。

そういった部分にスピッツも惹かれ、信頼しているからこそ、毎年仙台で主催イベントを行っているのかもしれない。
キタニタツヤ
キタニタツヤの出番直前。スピッツのメンバーによるイベント趣旨や出演者紹介のVTRが映像が流れた。
過去にスピッツを担当していたローディがいまはキタニを担当していることからの繋がりだという。その上でカッコいい音楽をやっているからという理由で、今回ブッキングされたらしい。
そんな紹介からトップバッターを任されたキタニタツヤ。ギターを掻き鳴らし疾走感ある『あなたのことを教えて』からライブをスタートさせた。スピッツファンが多いこともあって若干のアウェイ感はあるものの、轟音を鳴らし観客を惹きつける。
「キタニタツヤです!よろしく!」という挨拶からドラムの重厚な演奏を合図に『ずうっと一緒』が続く。ギターのリフが印象的で、キタニはギタリストとしても一流だと伝わる。なんせギターボーカルなのに複雑なフレーズを弾いているのだから。
もちろんボーカリストとしても実力がある。ハンドマイクになりゆったりとしたリズムに合わせ歌った『なくしもの』ではボーカリストとしての表現力の高さを見せつけていた。
ギターを丁寧に爪弾いてから始まった『旅にでも出よっか』も良い。演奏は重厚だが心地よくメロディもキャッチー。まるで音楽によって旅に出てるかのような気持ちにさせてくれる。これが曲の持つ力であり、キタニの歌やバンドメンバーの演奏力によってもたらされたもなのだろう。
MCではオールナイトニッポン0と同様の独特なハイテンションで捲し立てるように話すキタニ。
俺、スピッツに認知されてんだよ!?凄くない!?いつ親にスピッツに認知されてること言おう!?
今のローディが以前スピッツを担当していて、頭が少し禿げているローディの人なんですけど、スピッツからローディを横取りするような形で助けてもらっています。その伝手で高崎でライブを観させてもらって、挨拶までさせてもらって、その結果認知されました!
初出演と言われたんで、今後2度目3度目があるってことですよね???
紅白出場歌手とは思えないただのファンかのような反応をするキタニ。
初めましての人が多いと思います。僕はロックがずっと好きで、ポップスをやっている時でも自分の根底はロックです。
自分にとってのロックのイメージと言えば楽器待ってるなんぼと思っています。だから今日はロックバンドへのリスペクトを込めてギターを弾く曲を中心にやります!
今回のライブのセットリストに込めた想いを語るキタニ。
とはいえ次に演奏された『ウィスパー』では本人も「でも次はベースを弾くんですけど笑」と言っていた通りにベースを弾き倒しながら歌う。だがそのサウンドはロックとしか言いようがない迫力で、疾走感ある演奏によってサビでは観客も手拍子をしたりと盛り上がっていた。
「僕を知ってる人も知らない人も一緒にジャンプしてもらっていいですか!?」とキタニがアウトロで言うと会場全体が一斉にジャンプしていた。それは彼の音楽がスピッツファンに完全に受け入れられた瞬間だったと思う。
盛り上げた後は壮大な演奏と優しいメロディと歌詞が印象的な『まなざしは光』を続けて、貫禄すらも見せつけるようなパフォーマンスを繰り広げる。サビでの声量はこの日の出演者でナンバーワンだったのではないだろうか。
ラストは代表曲『青のすみか』。この頃には完全にホームな空気になっていて、マイクを向ければ観客は歌うしサビではみんな腕を上げて踊っていた。
キタニタツヤは親に「スピッツに認知された」ことだけでなく「スピッツファンを自分の音楽で心を動かした」ことも報告した方がいい。
◾️セットリスト
1.あなたのことを教えて
2.ずうっと一緒
3.なくしもの
4.旅にでもでよっか
5.ウィスパー
6.まなざしは光
7.青のすみか
フラワーカンパニーズ
盛大な観客の手拍子に招かれたフラワーカンパニーズ。10回目の出演だからスピッツファンにはお馴染みで、だからこそのホーム感がある。
1曲目は『ラッコ!ラッコ!ラッコ!』。 鈴木圭介は着用しているラッコのTシャツを見せつけながら、ラッコの動きをイメージしたであろう独特なダンスをしながら歌う。そんな愉快なパフォーマンスに合わせるように演奏もご機嫌で、観客は自然と笑顔で楽しんでいた。
続く『少年卓球』では卓球の試合の動きをする 鈴木圭介。今日のフラカンは動きでも魅せるのだろうか。とはいえボーカルも素晴らしくて叫ぶように歌う姿はクールだ。
ミドルテンポの『アメジスト』ではメロディや歌詞の良さをしっかりと伝える。とはいえ鈴木の歌唱は熱がこもっていて胸に響く。音源でも良い曲だと思っていたが、生で聴くとサビの歌詞により噛感動してしまう。
鈴木が「フラワーカンパニーズです!」と簡単に挨拶してからアコースティックギターを弾きながら熱く歌った『履歴書』も沁みた。その感情的な歌声の裏には安定したバンドの演奏があって、キャリアを重ねたベテランだからこそ出せる音なのだと思う。
自分がこの日のフラカンで最も胸に刺さったのは『心の氷』だ。丁寧な演奏だけれど、やはり奥底には暑さがある。メッセージをしっかりと伝えるための繊細さと熱い想いが共存していることに凄みを感じる。
鈴木「夏が終わりな雰囲気ですが、今年の夏はフラカンの武道館がある20日まで続きます」
グレート「スピッツの夏イベはそれ以降もあるみたいだけど」
鈴木「それはスピッツの事情です!」
フラカンの武道館公演を必死に宣伝するメンバー。
「活動休止なし!メンバーチェンジなし!ヒット曲は次回作!」と鈴木が叫んでから始まったのは『ただいま実演中』。観客も一緒に歌い飛び跳ねる。間奏でのハーモニカの演奏も痺れるほどにカッコいい。
そういえば以前自分がフラカンを観た時は「活動休止なし!メンバーチェンジなし!ヒット曲もなし!」と言って笑わせていた。その台詞が変わったことで、ロックバンドとしての熱い魂を感じて胸が震えた。
ラストは『ポップ ステップ ヤング』。最初から観客の手拍子が鳴り響き、観客は誰のファンかも関係なく笑顔で自由に楽しんでいた。メンバーも同じようにめちゃくちゃ楽しそうにしている。これだけ長く活動しているのに、まるで新鮮な気持ちで衝動的に音を鳴らしている少年のような表情に見えた。
誰もが知る代表曲の『深夜高速』も、フェスで確実に盛り上がる鉄板曲の『真冬の盆踊り』も、この日は演奏されなかった。それでも満足できる内容だったし、なんならフラカンの凄さやカッコよさを存分に堪能できるライブで、彼らの歴史の重みと深みを短い時間に濃縮したような歌と演奏だった。
◾️セットリスト
1.ラッコ!ラッコ!ラッコ!
2.少年卓球
3.アメジスト
4.履歴書
5.心の氷
6.ただいま実演中
7.ポップ ステップ ヤング
Laura day romance
オープニング映像のコメントで草野マサムネに「ギターロックの可能性を感じさせてくれるバンド。ずっとライブを観たかった」と高い評価をされていたLaura day romance。
そんな高評価を偉大な先輩からされたこともあるからか、紅白出演バンドと超ベテランの後のスピッツ前の出番ということもあるのか、メンバーは少しだけ緊張した様子に見える。
「こんばんは。ローラデイロマンスです。最後まで楽しんでください」と井上花月がはにかみながらなさ挨拶して始まったのは『Sad number』。
ライブオリジナルのイントロになっていたし、サウンドは音源よりも重厚でロックバンドの凄みを感じるものになっている。井上の歌声も音源よりも力強くて生だからこその魅力があった。
そこから曲間なしで『heart』を続ける。タンバリンを叩きながら歌う井上の姿が印象的だ。観客は心地よさそうに身体を揺らす人が多くバンドの音楽がしっかり伝わっていることが伝わる雰囲気だが、まだステージからは少しの緊張が伝わる。このような姿を見れることも珍しく貴重だ。
『透明』では美しい歌と心地よい演奏だけでなく、歪んだギターを鳴らしたりとロックな一面を見せる。
個人的に思うスピッツとローラズの共通点のひとつが、表面的にはキャッチーなポップスに見せかけておきながらも軸のサウンドがロックなところだ。この曲ではそれが遺憾無く発揮されていた。
「今日はスピッツのイベント、とても楽しみにしてました」と緊張した様子で噛みながら挨拶をする井上。メンバーも何か他に喋ろうとする空気を出していたが、みんな緊張して言葉が出てこないらしい。少し悩んだ後に井上が「じゃあ、次の曲やります」と言って演奏が再開された。
演奏されたのは『Young life』。疾走感ある演奏で会場の空気をパッと明るくする。MCを挟んだことで緊張も少しだけほぐれたようで、井上の声もより大きくなって、バンドメンバーの表情も穏やかになっている。
真っ青の照明の中で演奏された『brighter brighter』は圧巻だった。スローテンポの繊細な演奏に合わせ、井上が澄んだ声で丁寧に歌う。そんな歌と演奏に吸い込まれるような気持ちになる。完全にこのバンドの空気が出来上がってあた。後半に演奏の盛り上がりとともに照明が明るくなった景色も圧巻で感動的だ。
「すごく、楽しいです......」と少し照れながら話す井上。しっかりと自分たちの音楽が伝わっていることを実感しての言葉なのだろう。
川島「楽屋でスピッツの皆さんに自分らしくやってくださいと言ってもらいました」
井上「あの一言がなければもっとガチガチに緊張してたと思う」
偉大な先輩からもらった言葉に感謝を述べるメンバー。このままローラズらしい演奏が続く。
電子音のリズムに合わせて始まったのは『ライター』。緑や紫の落ち着いた照明の中で、しっかりと音を鳴らしてしっかりと観客に届ける。
ラストは『リグレットベイビーズ』。暖色の明かりに包まれながら、しっとりと歌い演奏している。音源はアウトロがフェードアウトして曲が終わるが、ライブでのアウトロは長尺のジャムセッションになっていた。それはバンドの底力を見せつけるかのような迫力がある。
終わってみれば序盤の緊張が嘘かのように素晴らしいライブだった。むしろ緊張していた分、その生々しさや誠実さがステージから伝わってきて、観客の心を動かしたとも言える。
はにかみながら最後に井上が「ありがとうございました!Laura day romanceでした!」と挨拶した姿は、やらきったからこその爽やかな表情に感じた。
◾️セットリスト
1.Sad number
2.heart
3.透明
4.Young life
5.brighter brighter
6.ライター
7.リグレットベイビーズ
スピッツ
今回のイベントの主催者であり、ライブハウスで見れる機会が少ないモンスターバンド(メンバーの雰囲気はそんな感じではないが事実として)のスピッツ。
メンバー登場した瞬間から観客の期待と緊張が伝わってくるような、他の出演者とは違ったタイプの熱気で包まれる。そんな空気の中でドラムのカウントを合図に演奏された1曲目は『夢追い虫』。桃色の照明の中、貫禄を見せつけるかのような重厚な音を鳴らし場を掌握した。
そこから続く『見っけ』でシンセサイザーの煌びやかなサウンドとバンドの迫力ある爆音が響くと、観客は自然と手拍子を鳴らす。1曲目でスピッツの空気を作り、2曲目でステージとフロアの心の距離を近づける。元々スピッツファンが多い会場ではあるが、完全にワンマンのような雰囲気になっていた。
ロックバンドであることを示すような『春夏ロケット』の衝動的な演奏も最高だ。珍しく2曲目までは大人しかったベースの田村明浩も四方八方に走り回り暴れている。会場も普段のスピッツのライブ以上に熱気に満ちていた。
スピッツは夏なイベントでは必ずカバー曲を演奏する。今年のカバー曲は米津玄師『レモン』。紫色の薄暗い照明の中、草野マサムネの弾き語りから曲が始まるとフロアから歓声が響く。そこからバンドの演奏が加わると、スピッツのオリジナル曲かと思うほどの完成度で素晴らしかった。
草野「カバー曲の演奏が終わってホッとしています(笑)みんなが知ってる最近のヒット曲をカバーしたいと思っているんですけど、ヒゲダンやミセスはキーが高くて出ない.......」
三輪「演奏も難しくてヤバいよ」
草野「だからといってキーを下げたら負けた気がするし。でも『レモン』は半音キーを上げてます!」
三輪「勝ったじゃん」
草野「いや、キーが高いから勝ったわけではないです!でもキーを下げたら負けた気がする」
カバーが終わってホッとしたのか、ゆるいMCをするメンバー。
そこから今回の出演者のライブの感想へ。キタニタツヤに対しては「背が高くてロックスターみたいでジミー・ペイジみたい」と絶賛。
フラカンに対しては「大好きな『心の氷』をやってくれた!トレンディドラマの主題歌だったら大ヒットしそうだけどなあ。今はトレンディドラマって言わないの?」とフラカンのファンかのように興奮して話す草野。
ローラデイロマンスについても「ずっと気になって聴いてたけど、聴きすぎると影響されそうなぐらい良いから、遠ざけた時期があるぐらい好き」と大絶賛。スピッツが心の底から敬愛しているアーティストを自身のイベントに呼んでいることがわかる。
演奏は映画『 今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』で使われたことで最近話題になった『初恋クレイジー』から再開。軽快なピアノの演奏から始まり、スピッツのポップな一面を見せる。間奏で草野が吹くハーモニカの演奏も良い。
ライブ用にアレンジされた『運命の人』も最高だ。最初のサビまでは草野の歌とアコースティックギターと打ち込みのドラムの音だけで演奏が続き、サビになりバンドの演奏が加わるアレンジである。
基本的には音源に忠実にライブだからこその迫力でアップデートした音を聴かせることが多いスピッツのライブだが、このように時折ライブだからこその大胆なアレンジがある。そのアレンジも最高だ。
東北は7月から雨が全然降ってなくて、鳴子ダムの貯水率を毎日確認していました。
でも昨日スピッツが仙台に来たタイミングで雨が降って貯水率がゼロじゃなくなったらしいです!
でもまだ貯水率が数パーセントなのでもっと降って欲しいです。せめて数十パーセントまでいけたら......
MCでダムの貯水率を心配していた草野。おそらくダムの貯水率を毎日チェックするバンドマンは他に居ないだろう。
草野「スピッツは雨バンドなのでもっと仙台に来ないと」
三輪「でも雨バンドだと野外フェスに呼ばれにくくなるよね」
草野「アラバキに出たいと言ってもスピッツが出ると雨が降るからってアラバキ側に断られたら悲しいし......」
雨バンド故の複雑な心境を吐露するメンバー。
ライブも後半。ここから畳み掛けるように曲が続く。
まずは『クリスピー』。フロアの熱気は湧き上がるように一瞬で上がり、観客のボルテージは一気に最高潮に。後ろまで腕が上がるフロアの景色は絶景だ。田村は当然ながら暴れていた。
そこから曲間なしで雪崩れ込むように『8823』へ。今回は珍しく田村は一度もベースを投げ捨てずに演奏していた。それによっていつも以上に音に厚みと迫力を感じる。まさにロックバンドスピッツの魅力が十二分に伝わる演奏だ。
ラストは新たな代表曲のひとつと評しても過言ではないであろうヒット曲『美しい鰭』。サビで観客は腕を揺らし、バンドは安定した演奏をしっかりと鳴らす。締めに相応しい多幸感に満ちた空気で本編は終了した。
アンコールはメンバー紹介とそれぞれのイベントの感想からスタート。
田村は「俺にとってのロックのほそ道の最終日はフラカンの武道館だと思っている」とフラカンにエールを送る。それに対して草野は「ロックの道は細くても確かです!」とフラカンを称える。フラカン、スピッツメンバーにめちゃくちゃ愛されている。
クージーは翌日から仙台駅周辺でジャズフェスティバルが行われることについて言及し、崎山は「キタニくんと写真を撮る時にマサムネが背伸びしたから俺もそれに合わせて背伸びした」とカミングアウト。草野は「ルックス良し、音楽良し、性格良し、何か欠点を見せて欲しい」とキタニタツヤに嫉妬していた。
三輪もフラカンについて言及する。「フラカンは曲中にラッコの真似したり卓球の動きもやってたし俺たちも何か踊った方がいいんじゃない?」と話すと、草野が「夢追い虫で虫が飛ぶ時みたいに羽をばたつかせる動きだったり、蚊を潰す時みたいに手を叩いてみようか?」と答えていた。やらないで欲しい。
そんな緩いMCの後のアンコール1曲目は『君だけを』。薄暗いステージで草野がスポットライトを浴びながらアコースティックギターを弾き語り始まった。その瞬間に観客は息を飲むようにステージを見つめ、バンドの演奏が加わるとその壮大さや音圧に圧倒されたかのようにステージに集中する。
個人的にライブで聴くことが初めてで、音源でもそこまで好きというわけでもない曲だった。だがあまりのライブでの化け方に感動してしまった。この日で最も感動したのがこの曲だった。
ラストは『幻のドラゴン』。この曲も最近はあまり演奏されないレア曲だ。しかし重厚なサウンドと疾走感ある演奏に盛り上がる観客の姿を見ていると、ライブ定番曲のキラーチューンとしても成立する名曲なのではと感じる。
シングル曲や定番曲を押えつつも、ファンも驚くレア曲を織り交ぜるというセットリスト。しかもそれを今のスピッツとしてベストと感じる演奏で披露する。キャリアを詰んだロックバンドだからこその貫禄を見せつけるような素晴らしいライブだった。
メンバーがステージを後にすると、スピッツ『旅人』をBGMにしたエンディングムービーが流れた。東北6県の観光地などの映像をバックにスタッフや出演者の名前が流れていく映像で、出演者の名前が出る都度に観客は温かな拍手を贈っていた。
主催者だけでなく参加した観客も温かい。最高の出演者と最高のスタッフや観客が集った、最高のイベントだった。
■セットリスト
1.夢追い虫
2.見っけ
3.春夏ロケット
4.Llemon ※米津玄師のカバー
5.初恋クレイジー
6.運命の人
7.クリスピー
8.8823
9.美しい鰭
アンコール
10.君だけを
11.幻のドラゴン