絶対にグッドなナイトになるライブだと確信し、胸を昂らせながら東京ガーデンシアターに向かった。なんせあいみょんとスピッツのツーマンライブなのだから。心臓のBPMが190になるぐらいに興奮してしまうのは当然だ。
あいみょんはスピッツから多大な影響を受けている。小学生の頃から聴いていた音楽がスピッツだと様々なメディアで語り続けていたし、まだ売れる前のあいみょんがスピッツの『醒めない』を聴き衝撃を受けたことをきっかけに『君はロックを聴かない』が作られたことも、ファンの間では有名なエピソードだ。
そんなあいみょんが自身の主催する対バンツアー『ラブ・コール2』の千秋楽に、彼女にとっての“フツフツと鳴り出す青春の音”を奏でるバンドのスピッツを招いたのだ。
過去にもイベントで共演経験はあるものの、2組だけの直接対バンは初めて。しかもツーマンライブを滅多に行わないスピッツが、あいみょんのラブコールに快く応えて実現したライブだ。特別すぎるほどに特別な意味を持った対バンである。

スピッツ
開演時間ほぼ定刻にステージと客席が暗転しメンバーが登場すると、客席から興奮に満ちた感性と拍手とメンバーの名前を呼ぶ声が響く。まるでワンマンのような熱気が、演奏前から会場に満ちている。それはあいみょんにとってスピッツがどれだけ特別なバンドなのかを、あいみょんファンが理解している故の反応だろう。
そんな歓声は1曲目に『空も飛べるはず』が演奏されて、さらに大きくなる。誰もが知る大名曲を、青空のように青い照明に包まれながら歌い演奏し、観客全員の心を一瞬で掴んでしまった。
さらに『ハチミツ』と超大ヒットアルバムの表題曲を続ける。サビでは会場全体が揃った手拍子で盛り上がったりと、知名度がある名曲の連発であいみょんファンもスピッツの魅力にどっぷりと浸かっていた。
しかしスピッツはロックバンドだ。ギターリフからドラムとベースの重低音が重なる『恋する凡人』では、疾走感ある演奏で盛り上げる。シングル曲しか知らない人にとっては、スピッツの意外な一面に思うだろう。
『醒めない』のイントロのドラムが鳴った瞬間、またもや歓声があがった。おそらく“あいみょんファンならば”誰もが知る楽曲だからだ。
音源よりも力強く重厚なサウンドで、スピッツがロックバンドだと証明するような演奏で届ける。この曲から影響を受けたあいみょんが国民的歌手でありつつもロックの魂を忘れずに活動をつづけられているのは、スピッツの音楽の本質に影響を受けたからだろう。
ここでサプライズがあった。スピッツがあいみょんの出世作かつ代表曲のひとつ『君はロックを聴かない』をカバーしたのだ。イントロがなった瞬間にどよめきが起こり、観客が「スピッツがあいみょんをカバーしている!」と気づいたタイミングで大歓声が巻き起こる。
元々スピッツの曲かと思うほどに歌も演奏も、スピッツの個性が滲み出ていた。スピッツの影響を受けた楽曲だから当然なのかもしれないが、スピッツがあいみょんの音楽に真摯に向き合いカバーしたからこその結果なのかもしれない。今では逆にスピッツもあいみょんをリスペクトしているのだろう。
自分の座席は第1バルコニーの上手側だった。そのためステージ袖が少し見えていたが、あいみょんはステージ袖でライブを観ていた。客席にいる観客と同じぐらいに、いや、客席の観客以上に嬉しそうに踊っていた。ステージ上の田村明浩と同じぐらいにノリノリだった。
でも、スピッツが『君はロックを聴かない』の演奏を始めた時は、顔を両手で抑えて泣いていた。リスペクトしていた存在から、リスペクトを返してもらえたのだ。これほど嬉しいことはないと思う。
草野マサムネ「緊張したねえ」
三輪テツヤ「もうやりきった感じあるから終わっていいよ!」
草野マサムネ「あいみょんへのサプライズにしたいからリハでやらないでと言われたから余計に緊張したよね。それにしてもあいみょん、なんで男子の気持ちがわかってるの?男子って言っちゃったけど、自分はおじさんだけどね(笑)」
MCで『君はロックを聴かない』のカバーについて話すスピッツ。演奏中とは違い緩くてほのぼのとしている。
田村明浩「『君はロックを聴かない』は『醒めない』を聴いたことがきっかけでできたんだよね」
草野マサムネ「そうなの?」
三輪テツヤ「色んな場所で言ってたじゃん!知らなかったの!?」
草野マサムネ「あいみょんの曲の中では昭和男子が歌うと1番しっくりくる曲かなと思って今日はカバーしたんだけど『醒めない』から続けたのは良い感じだったんだねえ」
田村明浩「欲しいよねこの曲」
草野マサムネ「代わりに『醒めない』をあげようか(笑)」
草野以外のメンバーは『君はロックを知らない』が作られたきっかけのエピソードを知っていたようだが、草野は知らないと言う天然さを発揮していた。この2曲を続けたことはスピッツからあいみょんへの粋なサービスかと思いきや偶然だったらしい。ステージ上で初めてエピソードを知った草野は、少しだけ照れ臭そうに笑っている。
「あいみょんにやってほしい曲を聴いたので、リクエストに応えて何曲かやります」と告げてから演奏が再開。あいみょんとの対バンだからこその、特別なサプライズだ。
演奏されたのは『日なたの窓に憧れえて』。スピッツが大ブレイクする前の楽曲だが、ファンの人気が高い名曲だ。キーボードのリフは音源通りに美しいが、演奏は重厚で力強い。調べてみたところ、ライブでの披露は7年ぶりだった。あいみょんのおかげでレア曲を聴くことができた。
続く『若葉』も超絶レア曲。こちらは調べたところ15年ぶりにライブで披露されたようだ。先ほどまでは踊ったりシャトルランしたりスクワットをしていた田村は、椅子に座って演奏していた。前半はマンドリンを弾き、中盤からベースに持ち替えると言う演奏も見応えがある。アコースティックなサウンドの繊細な音色が心地よい。このような演奏ができることもスピッツの魅力だ。
『魔法のコトバ』であいみょんファンも含めた観客が手拍子が鳴らし心地よさそうに身体を揺らしていたのは、テレビドラマ『silent』でも使用されて話題になっていたことも影響しているのだろうか。このような楽曲でもリズム隊の音は力強いので、しっかりとロックバンドの演奏だとわかるのが流石である。
MC後の3曲は落ち着いて聴いている観客が多かったが、草野がアコースティックギターでリフを鳴らして『スパイダー』が始まると会場は熱気に包まれていく。自然と盛大な手拍子が鳴らされるし、サビでは全員が腕を振って盛り上がっていた。音源とは違う長尺のアウトロは、バンドの演奏をじっくり堪能できて最高だ。
草野「セットリストを決めるときにいつも曲目の一覧表を用意してどれにしようかと話し合うんだけど、あいみょんにリクエストを聞いたら普段は曲の一覧表で見て見ぬフリする曲を選ばれちゃった(笑)。『日なたの窓に憧れて』とか『若葉』とか。かなり久々にやりました」
三輪「リクエストを聞いちゃったからやるしかなくなって、練習めっちゃしたよね(笑)」
大変だったと話しつつも笑顔のメンバー。やはり慕ってくれる後輩に喜んでもらえることは嬉しいのだろう。
30年以上バンドをやってるんですけど、今でもこんな地味な人間がステージに立って良いのかと悩んだりします。
でもあいいみょんをはじめとする才能ある若いアーティストがリスペクトをしていると話してくれるのを知ると、まだ自信を持って続けてもいいかなって、ステージに立っていても良いのかなと、力をもらっています。
まだまだバンドを続けようと思います。
草野の言葉に観客が温かな拍手を贈る。そんな良い空気が流れる中で演奏が再開。
優しい音色で『優しいあの子』を演奏し、新たな代表曲と言えるヒットとなった『美しい鰭』を続ける。ミドルテンポの楽曲が胸に沁みる。スピッツの強みと言えるミドルテンポのロックを続けていたが、ライブも終盤。ここから一気に盛り上げるモードに入った。
まずは『8823』。ドラムの﨑山のカウントから始まると、先ほどまでとは違うアップテンポの激しい演奏が始まる。サビで爆発するような盛り上がりになると、会場全体が腕を上げ騒いでいた。
田村は相変わらずシャトルランしたり、ベーシストなのにドラムスティックを客席に投げたり、でんぐり返ししたり、ベースを置いてGLAYのTERUのごとく両腕を広げたりと、この日1番の盛り上がりを見せていた。演奏からも田村の動きからも、ロックバンドとしての貫禄が伝わってくる。
ラストは『君は太陽』。太陽のように眩しいオレンジ色の照明の中で、疾走感ある演奏で盛り上げつつも、ライブの終わりを感じさせるような切なさも醸し出しながら歌っている。田村はやはりシャトルランをしている。
感動的ではあるけれども爽やかな、スピッツだからこそ生み出せる余韻を残してステージを去っていくメンバー。田村は三輪の分のピックまで客席に投げ入れて去っていった。
この日のライブを観たあいみょんファンは、なぜスピッツにあいみょんが憧れていたのかを理解しただろう。それぐらいに素晴らしいライブだった。そしてスピッツからあいみょんへの愛を感じるライブでもあった。
■セットリスト
1. 空も飛べるはず
2. ハチミツ
3. 恋する凡人
4. 醒めない
5. 君はロックを聴かない ※あいみょんのカバー
6. 日なたの窓に憧れて
7. 若葉
8. 魔法のコトバ
9. スパイダー
10. 優しいあの子
11. 美しい鰭
12. 8823
13. 君は太陽
あいみょん
GO!GO!7188『太陽』をSEに登場したあいみょんとバンドメンバー。登場した瞬間からスピッツの時を超える大歓声が巻き起こっていたが、これから歌い出すというタイミングになると静寂となり、全員がステージに集中していた。音楽に対する向き合い方が真摯な観客が集まっている。
1曲目は『ジェニファー』。ミドルテンポの心地よいリズムとメロディだが、演奏と歌声は音源以上に力強い。間髪入れずに桜色の照明の中で演奏された『桜が降る夜は』も美しいメロディと音色ではあるものの、力強さに圧倒させられてしまう。スピッツもポップに見せかけたロックではあるが、あいみょんも同様にポップに見せかけたロックなのだ。
あいみょん「対バンツアーのファイナルで、私の主催で憧れのスピッツに出てもらえました!スピッツのライブを袖で観させてもらえました。めちゃくちゃ泣いた!」
観客「何回泣いた!?」
あいみょん「1回泣いた!」
観客「・・・・・・」
あいみょん「意外と少ないって思われちゃうやろ!」
憧れのバンドとの対バンではあるものの、MCでのあいみょんはいつも通りに穏やかで楽しそうだ。緊張した様子はあまり伺えない。とはいえスピッツへの愛は溢れ出してしまっている。
あいみょん「今日はスピッツファンのオーラを消して挑もうと思っています!」
観客「オーラが出てる!」
あいみょん「出ちゃってる?!それにしてもスピッツのセトリ、ヤバかったよな!だからうちらも負けないように急遽だけどセトリ変えようかって話したりして。あかん!スピッツファンのオーラを自ら出しちゃってる!」
緊張よりも嬉しさが強いのだろうか。その嬉しさが歌声やパフォーマンスに良い方向へ作用しているように思う。
赤い照明の中、ハンドマイクで練り歩きながらパフォーマンスされた『愛を伝えたいだとか』では、いつも以上に歌声は力強く感じた。客席を煽るパフォーマンスはいつも以上にキレッキレだ。自然と心が昂った観客は盛大な手拍子を鳴らしたり踊ったりしている。
あいみょんがスポットライトを浴びながら、ドラムだけに合わせて歌う始まり方の『満月の夜に』は、ライブだと音源以上に音が生々しくて良い。こちらも『愛を伝えたいだとか』と同様にブラックミュージックの影響を感じる楽曲なので、続けて披露されるとライブの流れ的にも最高だ。
そこからフォキーなメロディと爽やかなサウンドが印象的な『ノット・オッケー』が続く。先ほどまで披露された楽曲とは全く違う方向性だが、だからこそそれぞれの楽曲の個性が際立っていた。歌詞に〈ふたり〉という言葉が出てくる都度に、顔の横でピースサインを作るあいみょん。それを真似して観客もピースを作る姿にほっこりする。
あいみょん「今日は平日ですがみなさん仕事や学校はどうしたんですか?」
観客「休んできた!」
あいみょん「休め休め!」
観客「大学行ってから来た!」
あいみょん「偉い!三階席の人も見えてますか?」
1人の観客「はあああああい!!!!!!」
あいみょん「観えているのは1人だけみたいですね」
観客「wwwwww」
対バンライブでも変わらずにファンとコミュニケーションを取るあいみょん。そしてワンマンと同様にMCは長めである。
当たり前なんだけど「スピッツ」ってスピッツの楽屋の前に書いてあって、緊張して楽屋の外に出てふざけられなかった。普段は廊下にでて踊ってるのに、緊張しすぎて一度家に帰ったから(笑)
だから普段よりも体力は有り余ってるはずなんですけど、袖でスピッツのライブ観て盛り上がってたからめっちゃ体力使った。自分のライブ中よりもスピッツ観てる時の方が水飲んだからな(笑)
今日はスピッツの曲をカバーしようと思います。スピッツはサプライズにしたいからってリハで『君はロックを聴かない』をやらなかったけれど、うちらは隠さず他の曲以上にリハでめちゃくちゃ練習したから(笑)
おそらくこの日だけの特別披露であるスピッツのカバー曲は『魔法のコトバ』。この日のスピッツのライブでも演奏された名曲だ。演奏は原曲に忠実なアレンジだが、あいみょんは自身の個性も忘れずに大切にうたっているように見えた。
だが緊張はしていたのだろう。歌詞を途中で歌詞を間違えてしまった。大サビで〈根っこも美しい〉という言葉を2回もいってしまった。スピッツのバージョンよりも根っこの美しさが重要視された歌詞になってしまった。間奏で苦笑いしてのけぞるあいみょんがかわいい。だがそんなミスを吹き飛ばすぐらいに、愛を感じる素晴らしいカバーだった。
代表曲のひとつである『裸の心』では、スポットライトを浴びながらスタンドマイクでうたうあいみょんの姿にグッとくる。優しく繊細な表現で歌ってはいたものの声量はものすごいので迫力がある。数千人いる会場が静まり返って音楽に集中している雰囲気も凄まじかった。
爽やかさと壮大さがミックスされたような演奏の『愛に行くのに』からの『君はロックを聴かない』の流れも良い。後半はあいみょんのアコースティックギターの音だけに合わせて、観客の大合唱が巻き起こった。スピッツファンも当然ながら知っている名曲で、ワンマンと変わらない大きな声の合唱が響く空間は感動的だ。
MCでは『魔法のコトバ』と『君はロックを聴かない』の互いにカバーした2曲について触れ「2曲も同じ曲を同じ日のライブで聴けるなんてなかなかないよね。お互いにセットリスト当日まで知らんかったから、被ると思わないやん!」と話すあいみょん。だが同じ曲を違うアーティストが歌い演奏することで、それぞれの個性を強く感じることができる。
マサムネさんは知らなかったようですが、それは全然いいんですけど、全然かまわないんですけど、『醒めない』がなければ『君はロックを聴かない』は存在しなかったんです。私のリクエストに答えて何曲かやってくれたんですけど、久々にやるとは思ってなかったからごめんなさいって気持ちです(笑)
ここから後半戦です。昨日のライブはなぜかお客さんがタオルを回してくれて湘南乃風のライブみたいになっていたんですよ。わたしのファンは大人しい人が多いのに、昨日は『睡蓮花』やってるんかってぐらいの盛り上がりで(笑)
今日もそんな感じに盛り上がってくれたらって思うけど、よく考えたら次の曲はタオルが合わないかもしれない(笑)なんか違うと思ったらタオルを回すの止めてください!
スピッツとの対バンライブで湘南乃風の名前が出てくるのは予想外だった。続いて演奏されたのは『鯉』。赤い照明の中でクールに演奏するあいみょんとバンドメンバー。盛り上がる楽曲ではあるが、タオルが似合うかといえばどうなのだろう。シュールすぎる。しかしサビで観客がいっせいにタオルを回すと、これはこれでありかもしれないと思ったりする。
曲を終えると間髪入れずに「東京ファイナル!盛り上がっていくぞ!」と叫ぶあいみょん。湘南乃風と同じようにオラオラとした煽りだ。
演奏されたのは『貴方解剖純愛歌〜死ね〜』。インディーズ時代の尖った歌詞の楽曲だが、この日1番大きな手拍子が客席から響いているし、あいみょんが「歌って!」と叫びマイクから離れると〈死ね〉の大合唱が巻き起こる。
アコギを背中側に回してスタンドマイクを握るあいみょんは、ロックスターのようだ。国民的歌手になりながらも、このような楽曲をライブで歌い尖ったパフォーマンスをするあいみょんは、どらだけ売れても本質が変わることはないのだろう。
そんな楽曲の後に披露されたのは夏の名曲『マリーゴールド』。橙色や黄色の照明がマリーゴールドのようで美しい。観客も誰もが知る名曲を心地良さそうに聴いていて、サビでは誰もが腕を振って楽しんでいた。
小学生の時にスピッツの『春の歌』を聴いて、私はスピッツが好きだと思ったことを今でも鮮明に思っています。それから時間が経って、自分の主催するライブにスピッツが出てくれて......
あんまりスピッツのことを喋ると泣きそうになっちゃう。ステージでは泣かないって決めてたのに......
最後のMCで泣きそうになったあいみょんに、観客から温かな拍手や歓声が贈られていた。
お客さんが全然いなくて全然売れなくって、もう西宮に帰らないといけないって思っていた時に、スピッツの『醒めない』を聴いて衝撃を受けて、それに影響を受けて『君はロックを聴かない』ができたときに、これでわたしはシンガーソングライターとしてやっていけると思いました。そんな曲をスピッツがカバーしてくれて、本当に嬉しかったです。
スピッツは醒めない夢なんです。これからもずっと憧れて大好きな存在です!
涙声になりながらも笑顔でスピッツへの感謝と愛を語っていたあいみょん。スピッツはあいみょんにとって憧れの存在というだけではなく、あいみょんを救ってくれた存在であり、音楽を続けていくための力をくれた存在なのだろう。
「グッドなナイトでした!」と心の底から感情が溢れたような挨拶をしてから、最後に『GOOD NIGHT BABY』が演奏された。
観客は温かな手拍子を鳴らし、あいみょんは噛み締めるように丁寧ただ歌う。バンドの演奏も穏やかで優しい。会場が多幸感に満ちている。〈君が好きだ〉という歌詞の部分で「スピッツ大好き!」と叫んだあいみょんの姿も印象的だ。
メンバー紹介をしてピックを投げて「田村さんと同じぐらいの距離を投げれたかな?」と笑うあいみょん。次の共演では田村と同じぐらいにステージを暴れ回って欲しい。
このまま帰るかと思いきや、あいみょんは客席を練り歩きアリーナの後方まで行って離れた席の観客ひとりひとりに手を振った。そして後方の席にいた女性に「将来シンガーソングライターになってください(笑)」と言ってピックを手渡した。観客は大歓声と大きな拍手を鳴らす。
その女性は普通の音楽リスナーかもしれないし、シンガーソングライターを目指してはいないかもしれない。でもその女性にとって大切な思い出になったことは確かだろうし、今日のライブを観て「あなた達が奏でた音で私は変わったんだ」と思って、バンドを始めようと思ったり、シンガーソングライターを目指そうと心に誓った観客がいたかもしれない。
さよならの後が心地いいと感じるような余韻が残る、グッドなナイトになった対バンだった。
■セットリスト
1.ジェニファー
2.桜が降る夜は
3.愛を伝えたいだとか
4.満月の夜なら
5.ノット・オーケー
6.魔法のコトバ ※スピッツのカバー
7.裸の心
8.会いに行くのに
9.君はロックを聴かない
10.鯉
11.貴方解剖純愛歌〜死ね〜
12.マリーゴールド
13.GOOD NIGHT BABY