以下の内容はhttps://www.ongakunojouhou.com/entry/2024/07/13/231836より取得しました。


【ライブレポ・セットリスト】SHISHAMO ワンマンツアー2024初夏 「退屈なハッピーエンドに迷い込んだのは君のせいだ」at Zepp Divercity Tokyo 2024年6月30日(日)

SHISHAMOのライブハウスでのワンマンで、これほどまでにギュウギュウに観客が詰まっている状況は、かなり久々な気がする。2019年末からコロナ禍に入る直前の2020年1月までおこなれたライブハウスツアー以来だろうか。

 

自分はそのツアーの東京公演を、今は亡きZepp Tokyoで観た。それも素晴らしいライブだったが、ライブハウスでありながら中心に花道やセンターステージを設置していたし、チケットも若干余っていたので、集客的には今回の方が上だろう。

 

それに加えて今回のツアーは多くの会場のチケットが完売し、東京公演は即完売でチケットが取れなかったファンも少なくない状況。客層も10代や20代前半の若者が増えているように見える。8枚目のアルバムが名盤だったからだろうか。ここに来てファンが増大しているようだ。

 

そんな満員の観客と新しいファンの熱気と高揚で満ちた空気の中、SHISHAMOのワンマンツアー「退屈なハッピーエンドに迷い込んだのは君のせいだ」の千秋楽Zepp Divercity Tokyo公演は、開催された。

 

f:id:houroukamome121:20240707152841j:image

 

いつもと同じSEで登場し準備を進めるメンバー。やはり歓声や拍手から感じる会場の熱量は、いつにも増して高く感じる。

 

1曲目は『会えないのに』。宮崎朝子が息を吸う音がマイクが拾い、それを合図にバンドの演奏が重なる。久々にライブハウスでSHISHAMOの演奏を聴くと、演奏は骨太なロックバンドだと改めて思う。尖った歌詞も相まってロックバンドSHISHAMOの凄みを一曲目から感じてしまった。バンドロゴのステージセットのネオンがカラフルに光る演出も盛り上がりに貢献している。

 

ライブハウスだから演出は最小限かもしれない。だが『犬ころ』の〈君がその瞼閉じる時 まるで夕日が海に沈んで組みたい〉という歌詞では照明が美しいオレンジ色になったりと、楽曲に合わせた粋な演出があって最高だ。

 

CMソングとしてもお馴染みの『私のままで』を曲間なして続け、序盤最高の盛り上がりを作り出す。バンドの演奏も久々に超満員のライブハウスだから、熱くて衝動的だ。

 

観客「かわいいーー!!!」

宮崎朝子「そりゃあかわいかろうよ。ファイナルなんだから普段よりかわいかろうよ」

観客「ふうぅぅぅぅぅぅ!!!」

 

高揚した観客とツアーファイナルで気合の入った宮崎による、謎のやりとりから最初のMCが始まった。満員のスタンディングでのライブハウスツアーは2020年以来だと語り「気分がいいよねえ」と言って笑う宮崎と同調する吉川美冴貴と松岡彩。

 

ここで最新アルバム『SHISHAMO8』がかなりの自信作であることを語る3人。そして「当然聴いてきてるよね?」という雰囲気を醸し出しながら、観客に最新アルバムを聴いて来なかった人がどれだけいるのかを尋た。すると予想以上に多い人数が手を上げていた。ショックを受ける三人。

 

宮崎「一旦落ち着いて理由を聞こう。そこで手を挙げた男!なんで聴かなかった!?」

男性客「彼女の付き添いです!」

吉川「それは仕方がないよ!」

宮崎「彼女の付き添いなら聴いてきてほしいけどね」

松岡「それはそう」

吉川「聴いてきてない人は全員付き添いかもしれないからね!」

松岡「初めて聴くのがライブっていうのもなかなか経験できないから良いかもしれないです」

宮崎「物販でCDが売ってるので、今日生で聴いて良いと思ったら買ってください。知らない曲ばかりかもしれませんが、最後までお願いします(笑)」

 

メンバーの中で折り合いをつけてショックを癒し合って『ハリボテ』から演奏が再開。〈空がどうして青いのか〉という最初の歌詞のフレーズで真っ青な照明になったことが印象的だ。続く『なんとなく。』は真っ赤な照明の中で、心地よいリズムで演奏していた。SHISHAMOはミドルテンポの楽曲も良いのだ。

 

前半で個人的に最も印象深く感じたのは『私の宇宙』だ。吉川のドラミングが印象的な演奏で、3人で音を鳴らしているはずなのに大人数で演奏しているかと錯覚してしまいそうな、宇宙のように壮大なサウンドだ。今までのSHISHAMOでありそうでなかった楽曲かもしれない。

 

宮崎「なんか楽しそうだね」

観客「楽しい!!!」

宮崎「ああ、そうですか」

観客「wwww」

 

ここ数年の宮崎は観客に対して優しい一面を見せることが多かったが、今回は久々にドSな宮崎が顔を覗かせていた。ドMなファンは歓喜しているだろう。

 

宮崎「今日は初めてワンマンに来た人が多いんですか?」

観客(3分の1ほどの観客が手を挙げる)

宮崎「今回のツアーはチケットの売れ行きがいつもよりもめちゃくちゃアレだったんで」

吉川「あんまりお客さんの前で行くことがないけど、すごく売れ行きがアレで喜ばしくて」

 

やはりチケットの売り上げはかなり良かったようだ。しかしメンバーもスタッフもはっきりとした理由がわかっていないらしい。

 

宮崎「何でライブに来た?」

観客「wwwwww」

吉川「今のは何がきっかけでSHISHAMOのライブに来たんですかって意味ですからね!」

宮崎「1人で初めて来た人はいる?じゃあ、そこで手を上げている男!なんで来た?」

男性客「失恋して色々と曲を聴いていたらSHISHAMOが刺さりました」

メンバー全員「ぎゃやあぁぁぁぁぁ!!!」

吉川「次はもっといい女の子と出会えるから元気出して!」

宮崎「何の曲が沁みた?」

男性客「『ねえ』です!」

宮崎「失恋ソングかと思いきや違うんだね」

松岡「こんな時代もあったなあって?沁みるんですかね?」

 

切ない理由でファンになった男性に驚く3人。そして客層が若返ったことにも触れ、年齢を調査し始めた。小学生や小学生以下の観客がいることもわかり「今日は言葉遣いに気をつけないと」と話す宮崎。すでに手遅れだ。

 

宮崎「専門学生!」

専門学生の観客「いええええええい!!!」

宮崎「最近の専門学生は元気だ」

吉川「専門学生は元気がない人の集まりじゃないから!」

宮崎「大学生!」

大学生の観客「いええええええい!!!!

宮崎「一番多いかな?大人!」

大人の観客「いええええええええええ!!!!!!」

宮崎「大人なのにそんなに叫んで恥ずかしくないの?」

大人の観客「wwwwww」

吉川「1週間頑張ったんだよ!」

宮崎「平日の苦しみが伝わってくる叫びだった......」

 

やはり今日の宮崎はドSだ。しかしSHISHAMOファンはみんなドMなので問題ない。むしろ歓喜している。

 

「『SHISHAO8』を聴かずに来た人も多いようなので(笑)昔の曲もやっていきますね」と宮崎が言ってから演奏されたのは『笑顔のおまじない』。自然と手拍子が巻き起こり、再びフロアの熱気が上昇する。前半6曲は全て最新アルバムからの披露だったが、ここからは過去の名曲が連発してった。

 

真っ赤な照明の中でイントロを激しく演奏した『狙うは君のど真ん中』やカラフルな照明の中で演奏した『ひっちゃかめっちゃか』とアップテンポの楽曲を続ける。この曲順はライブハウスにマッチした最高の選曲だ。そしてライブ定番曲『きっとあの漫画のせい』で、ツアファイナルだからこそのキレッキレな演奏を畳み掛けて、過去曲が続く中盤のブロックを最高の盛り上がりで締めた。

 

観客A「朝子ちゃん大好き!」

観客B「美冴貴ちゃん大好き!」

観客C「彩ちゃん大好き!」

松岡「なんか平和な感じw」

宮崎「うちらはアイドルじゃないんだからw」

 

普段は「かわいい」と言われて喜ぶメンバーだが、あまりにもロックバンドとは思えないほのぼのとした平和で温かな空気になったことにツッコむ宮崎。

 

その後はSHISHAMOがアイドルではないことを証明するかのように、吉川が移動中に寝て身体を通路に倒して寝るから通行の邪魔になっているエピソードや、寝ている時によだれを垂らしているというエポソードを語るメンバー。よだれエピソードを群衆に向けて話すのだから、やはりSHISHAMOはアイドルではなさそうだ。

 

「ヨダレの話をした後だと曲をやりにくいんだけど!」と言って宮崎は怒っていたが、曲が始まれば音楽のちからによってヨダレを浄化してしまうので問題ない。桜色の照明の中で演奏される『春に迷い込んで』は、幻想的で景色も音色も美しかった。

 

それに対して『溺れてく』。薄暗い青の照明の中で、重厚な音を鳴らしながら妖艶な空気を作る3人。これまでのSHISHAMOにはなかったような、重々しくて心を捕まれ抉られるような新境地と言えるような演奏だ。個人的には中盤で最も心を掴まれたのがこの曲だ。

 

ここでライブでは定番の吉川が小話をする『 吉川美冴貴の本当にあった◯◯な話』のコーナーへ。

 

語られたのは「」 吉川が毎日行く練習スタジオでSHISHAMOがたまに流れて、そこにSHISHAMOのロゴとイラストが書かれたドラムスティックを忘れてしまった」と言う話。

 

忘れたスティックを受け取りに言った時に店員に話しかけられたので「SHISHAMOだとバレたか?」と思ったら、店員に「SHISHAMOが好きなんですか?」と言われてしまったそうだ。本物だと気づかれなかったという切ない話である。?

 

宮崎「むしろ店員さんが今後SHISHAMOのドラムだと気づいた時がかわいそうだよね」

吉川「お互いに気まずいから永遠に気づかないでほしい」

 

店員に思いを馳せるメンバー。

 

宮崎「ここから終盤戦です!」

観客「ええええええ」

宮崎「大丈夫、ここからも長いから(笑)」

 

宮崎の言う通り終盤と言いつつも、ここから7曲演奏された。だが勢いのある楽曲が中心だったので、体感としてはあっという間だった。

 

終盤戦1曲目は『最高速度』。イントロが鳴った時点で、観客は湧き上がるように盛りたがっていた。

 

『夏恋注意報』と新たな夏のキラーチューンを畳み掛け、代表曲のひとつ『君と夏フェス』でさらにフロアを熱く暑くさせる。この楽曲では宮崎が前方に出てきてギターソロを弾いたりと、パフォーマンスと最高だ。

 

宮崎の奏でるトイピアノの音が印象的な『 君の目も鼻も口も顎も眉も寝ても覚めても超素敵!!!』は、ポップで明るくはあるものの演奏は骨太だ。SHISHAMOのポップな良さもロックのカッコよさも両方備わった演奏である。

 

今回は初めてワンマンに来た観客が多いからか、松岡が丁寧にタオルの回し方を説明してからライブ定番曲『タオル』が演奏された。矢沢永吉ファンと同じぐらいにタオル所有率が高い観客たちが、いっせいにタオルを回す。その風圧を身体に感じるほどに、観客は全力で楽しみながらタオルを回していた。

 

代表曲『明日も』から疾走感あるロックナンバー『明日はない』の定番の流れで最大の盛り上がりを生み出し、最高の余韻を残してステージを去っていくメンバー。今回のSHISHAMOは、今まで以上にライブハウスが似合う熱いパフォーマンスだった。

 

そんな熱い本編に対し、アンコールは宮崎の弾き語りからバンドの音が重なる『きらきら』から始まった。繊細な歌と演奏で、しっかりと観客を聴き入らせる。

 

そして演奏は重厚ながらも切ない歌詞が印象的な『ハッピーエンド』を続ける。ロックバンドとしての芯を感じるサウンドでこのようなラブソングを歌えることが、SHISHAMOの強みだ。

 

女性客「彩ちゃんのアクキー出た!」

宮崎「嬉しかった?」

吉川「美冴貴ちゃんのアクキーは欲しくなかったの!?」

観客「wwwwww」

吉川「福岡でも東京でも美冴貴ちゃんと彩ちゃんのアクキーを交換してくださいってXでポストしてる人がいた!」

宮崎「どっちを譲りたかったの?」

吉川「美冴貴ちゃんに決まってるでしょ!」

観客「wwwwww」

男性客「吉川さんのアクキー3つカバンに付けてます!」

宮崎「本当だ。吉川の同じアクキーを3つも付けてる」

吉川「奇特な方......」

 

アンコールのMCでも、演奏中とはギャップがありすぎる会話を繰り広げるメンバー。吉川は自身の人気にもっと自信を持って欲しい。

 

ここで「お知らせがあります」と宮崎が告げて、秋に全国を細かく回るライブハウスツアーが開催されることが発表された。初日の千葉LOOKは松岡が加入してちょうど10年目となる記念日に開催されるらしい。

 

今回のライブを観て自分は今のSHISHAMOはライブハウスが特に似合うと思ったが、それはメンバーやスタッフも感じていたのかもしれない。キャパが小さい会場が中心なのでチケットが激戦になりそうなのが心配だ。

 

宮崎「いいツアーだったから終わるのが寂しいけど、終わるかあ」

吉川「軽いなあ」

宮崎「でもこれからもモリモリも活動していくので、またライブに来てください!」

 

最後の挨拶を笑顔ながらもあっさりと終わらせたのは、まだまだバンドは続くし今が良い状態である表れだろうか。アルバム『SHISHAMO6』のリリース以降、メンバーはバンドが良い状態であることについて言及することが増えたが、その状態は現在進行形で続いていて、むしろさらに良い状態になっているのかもしれない。

 

最後に演奏されたのは『恋じゃなかったら』。最新アルバムの最後と同じ曲が、ライブの最後の曲に選ばれた。こちらの楽曲でと重厚なロックサウンドながらも、切ない歌詞とメロディで観客を浸らせる。

 

深い余韻が残る中、ステージ前方に出てきて、マイクを通さずに「ありがとうございました!」と挨拶するメンバー。いつも通りの挨拶で終演したものの、やはり満員のライブハウスかつ初めてワンマンを観た観客が多いからこその熱気は、まだ会場に残っていた。

 

SHISHAMOはCDデビュー11年目だ。“若手”とは言えないキャリアを積んでいるし中堅のバンドかもしれない。それでも新たなファンを獲得しているし、バンドとしても進化している。むしろこれからが楽しみなバンドだ。

 

実際は「退屈なハッピーエンド」ではなく「最高のハッピーエンド」と言えるライブだったし、むしろ「エンド」とするには早すぎる、まだまだ途中のライブだった。

 

f:id:houroukamome121:20240713231931j:image

 

■SHISHAMO ワンマンツアー2024初夏 「退屈なハッピーエンドに迷い込んだのは君のせいだ」at Zepp Divercity Tokyo 2024年6月30日(日) セットリスト

1.会いたいのに

2.犬ころ

3.私のままで

4.ハリボテ

5.なんとなく。

6.私の宇宙

7.笑顔のおまじない

8.狙うは君のど真ん中

9.ひっちゃかめっちゃか

10.きっとあの漫画のせい

11.春に迷い込んで

12.溺れてく

13.最高速度

14.夏恋注意報

15.君と夏フェス

16.君の目も鼻も口も顎も眉も寝ても覚めても超素敵!!!

17.タオル

18.明日も

19.明日はない

 

アンコール

20.きらきら

21.ハッピーエンド

22.恋じゃなかったら

 




以上の内容はhttps://www.ongakunojouhou.com/entry/2024/07/13/231836より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14