2020年9月にリリースされた音楽アルバムで、自分が特に好きな作品10枚をまとめてみた。
基本的に鬼POP劇キャッチーなわかりやすい音楽が好きだ。もし鬼POP劇キャッチーな音楽が好きな人は、趣味が合うと思うので参考にしてもらえたらと思う。
紹介する順番はランキングではなくアーティスト名の五十音順です。
- あいみょん『おいしいパスタがあると聞いて』
- kaede『秋の惑星、ハートはナイトブルー。』
- キース・アーバン『The Speed Of Now Part 1』
- デクラン・マッケンナ『Zeros』
- BBHF『BBHF1 -南下する青年-』
- マシン・ガン・ケリー『Tickets To My Downfall』
- MONOEYES『Between the Black and Gray』
- ヤバイTシャツ屋さん『You need Tank-top』
- UNISON SQUARE GARDEN『Patrick Vegee』
- ラブリーサマーちゃん『THE THIRD SUMMER OF LOVE』
- まとめ
あいみょん『おいしいパスタがあると聞いて』
- アーティスト:あいみょん
- 発売日: 2020/09/09
- メディア: CD
前作と比べると良い意味で肩の力を抜いているような作品。それによって楽曲の魅力やあいみょんの個性が際立っているような印象。
アルバム全体としては統一感があって、自然と最初から最後まで聴いてしまう。しかし1曲ずつを注意深く聴くと細かい工夫や仕掛けもあって面白い。個人的にはあいみょんのアルバムで最も好きな作品。
初回限定盤のCDにのみ付属されている弾き語りアルバムも素晴らしいので、ぜひとも初回盤のCDを聴いてほしい。
詳細なレビューや感想は記事にしています。
kaede『秋の惑星、ハートはナイトブルー。』
- アーティスト:Kaede
- 発売日: 2020/09/08
- メディア: CD
kaedeの儚くて美しい歌声が活かされた楽曲が揃っていて、聴いていて切なくなってくる。彼女の声質の魅力を最も重視して作品作りしているように思う。
どの曲も優しくて温かみのある落ち着いた演奏の楽曲。丁寧で作り込まれた編曲と繊細な音色。それが歌声と相性が良く、胸に沁みる。
このアルバムは音のバランスが変わっていることも魅力だ。
右側はボーカルの音量が大きくなっていて、左側は楽器の音が大きくなるミックスの曲が多い。その不思議なバランスに最初は違和感を持ってしまうが、聴いていくうちにクセになってくる。
この違和感によって音楽に集中してしまうのかもしれない。細かな工夫がされた完成度の高い名盤。
↓Negiccoの記事はこちら↓
キース・アーバン『The Speed Of Now Part 1』
- アーティスト:キース・アーバン
- 発売日: 2020/09/18
- メディア: CD
過去にはグラミー賞を4つも獲得したことがある超大物。超ベテラン。過去の栄光だけでも十分評価されるべきアーティストに思う。
それなのに新作ではしっかり2020年の音楽を作っている。若手アーティストのようなフレッシュさと大物だからこその貫禄も感じる音色の音楽だ。
元々はカントリーをメインでやるアーティストだったが、ソウルやR&Bの影響を感じる楽曲もあるしオートチューンを使っていたりと音色も今までとは違う凝り方をしている。
P!NKとのデュエット曲『One Too Many』がリードトラックだとは思うが、自分はBRELANDとNile Rodgersとコラボレーションした『Out The Cage』を推していきたい。Out The Cage
デクラン・マッケンナ『Zeros』
- アーティスト:デクラン・マッケンナ
- 発売日: 2020/09/04
- メディア: CD
重いロックサウンドながらポップなキラキラ感もあって、太くて芯のあるボーカル。久々にギターが前面に出た音楽を作るイギリスの若手アーティストが出てきた気がする。
ビートルズなどの60年代から70年代の英ロックからの影響を感じる。そんな懐かしさを感じるサウンドに、Z世代の感性をミックスさせて魅力的な音楽にしたような感じ。
ルーツの音楽へのリスペクトがありつつも、真似をするわけではなく、それを超えるような意識で自分の作品を作る。それが成功している。
現時点でも才能が爆発しているけれども、これからさらに進化する予感さえ与えてくれる作品。
久々に世界でロックを盛り上げてくれそうなロックアーティストが名盤を出してくれた。
BBHF『BBHF1 -南下する青年-』
- アーティスト:BBHF
- 発売日: 2020/09/02
- メディア: CD
ストリーミング全盛期で1曲ごとに聴く人が増えている中、アルバムで聴く意味を意識したアルバムを作ったように思う。
全17曲でCDでは二枚組でのリリース。1枚目を「上」、2枚目を「下」と小説の上下巻をイメージし、アルバムを通して北から南を旅する青年の物語を描くというアイデアも面白い。
音楽に物語があるからか、曲数が多く長いアルバムでも中だるみすることがなく最後まで聴ける。むしろ1曲ごとではなくアルバムを通して聴きたくなる。
歌やメロディを聴かせたがる他の日本の音楽とは違い、「音」を聴かせることを目的としたような音色も個性的。
The1975の影響については本人たちも発言しているし、多くの音楽ファンも指摘はしているが、影響を受けつつも真似するのではなく、自分たちのものとして消化して昇華した音楽を作っている。
マシン・ガン・ケリー『Tickets To My Downfall』
- 発売日: 2020/09/25
- メディア: MP3 ダウンロード
今時こんなストレートなポップパンクを作るアーティストがいるとは思わなかった。(褒めている)
そもそもマシン・ガン・ケリーはラッパー。ラッパーがパンクロックをやるという行動がパンク。
何も考えずに頭を空っぽにして聴いてテンションをあげるべきアルバム。だから詳しく感想やレビューを書くことが馬鹿げているとすら思ってしまう。
それぐらいに一瞬で心を奪っていくパンクサウンド。最高。
MONOEYES『Between the Black and Gray』
- アーティスト:MONOEYES
- 発売日: 2020/09/23
- メディア: CD
ELLEGAARDENともthe HIATUSとも違う、MONOEYESにしかない音楽が完成したように思った。
基本はポップパンクでありながらもサウンドは重い。そして楽器のフレーズは一つひとつが腰絵的で、勢いがある演奏なのに繊細に絡み合っているような感じ。
以前のMONOEYESは音楽の方向性的に、エルレと比べられることもあった。
ファンもどこかでエルレのような音楽を期待していたと思う。それが今作でなくなって「MONOEYESだからこそ」の作品になっている。
ポップパンクやメロコアを感じる方向性ながら、演奏は複雑で他のジャンルも取り入れているので個性的な音楽になっている。唯一無二のカッコいいロックバンドであることを証明するような名盤。
ヤバイTシャツ屋さん『You need Tank-top』
- アーティスト:ヤバイTシャツ屋さん
- 発売日: 2020/09/30
- メディア: CD
ヤバイTシャツ屋さんはコミックバンドと思われがちである。
いや実際にコミックバンドではあるのだが、そのカテゴリに当てはめると違和感を持ってしまう部分もあるバンドなのだ。
J-POPとしてはトップクラスなポップでキャッチーなメロディを歌っている。演奏は重低音が響いて、ギターのリフもクールでカッコいい。楽曲ごとに方向性や編曲は様々で作り込まれていて、ロックバンドとしても魅力的なのだ。
それが新作では過去作以上に磨きがかかって洗練されている。ユーモアを忘れずにロックバンドとしてのカッコよさに、今まで以上に比重をおいた作品になった。
そしてロックバンドとして前向きで真っ直ぐなメッセージを音楽で届けようとしている。『寿命で死ぬまで』の歌詞からもそれは伝わってくる。ヤバTは最高のロックバンドなのだ。
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UNISON SQUARE GARDEN『Patrick Vegee』
- アーティスト:UNISON SQUARE GARDEN
- 発売日: 2020/09/30
- メディア: CD
アルバムという作品として音楽を聴く楽しさや魅力を教えてくれたアルバム。
そう思うぐらいにリリースされてから何度も聴いている。アルバムである意味が強い作品なのだ。
楽曲はどれもがユニゾンの個性が爆発したロックサウンド。ポップだけど複雑でクールな音楽。どの曲もイントロからユニゾンの曲だとわかるぐらいの唯一無二さ。
「シングル曲をどのように聴かせるか」に拘った作品でもある。
制作時期が違うシングル曲が3曲収録されている。そのためアルバム曲と比べると雰囲気は違う。
しかし前の曲でシングル曲のタイトルや歌詞につなげるフレーズで楽曲を締めることで、まるで前の曲で次の曲を紹介するような形になっているのだ。
特に『弥生町ロンリープラネット』から『春が来てぼくら』への繋げ方はお見事。
その粋でオシャレな繋げ方によって、シングル曲も新鮮な気持ちで聴くことができる。1曲だけで聴く時と印象がガラッと変わる。
だからアルバムで聴くべき作品だし、アルバムという作品にすることで曲に魔法がかけられているのだ。
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ラブリーサマーちゃん『THE THIRD SUMMER OF LOVE』
- アーティスト:ラブリーサマーちゃん
- 発売日: 2020/09/16
- メディア: CD
めちゃくちゃ良い。個人的に年間ベストにしたいぐらいに好き。
今までのラブリーサマーちゃんは宅録ぽさを感じるサウンドで、渋谷系の系譜を辿りながら2010年代の音楽にした作品が多かった。
それが2020年になってライブハウスで演奏しているような音色で、バンドサウンドが魅力的な作品を出してきた。90年代のJ-POPやUKロックの影響を感じるようなサウンド。それがラブサマちゃんと相性がいい。
ポップで個性的なメロディと、落ち着いた雰囲気の少し気の抜けたボーカルがバンドサウンドに重なる。それがクールでクセになる。
しかも90年代リバイバルかと思いきや現代のエッセンスも加えている。単純なリバイバルではなく最新のサウンドだ。
まとめ
・あいみょん『おいしいパスタがあると聞いて』
・kaede『秋の惑星、ハートはナイトブルー。』
・キース・アーバン『The Speed Of Now Part 1』
・デクラン・マッケンナ『Zeros』
・BBHF『BBHF1 -南下する青年-』
・マシン・ガン・ケリー『Tickets To My Downfall』
・MONOEYES『Between the Black and Gray』
・ヤバイTシャツ屋さん『You need Tank-top』
・UNISON SQUARE GARDEN『Patrick Vegee』
・ラブリーサマーちゃん『THE THIRD SUMMER OF LOVE』
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