乗り遅れた
完全に世間の話題から乗り遅れた。
話題になっていることは知っていた。めちゃくちゃ注目されていることもわかっていた。それなのにスルーしていた。それを後悔した。
NiziUに今更ながらハマってしまったからだ。
世間ではすでに大人気グループで「推しメン」を決めている人もたくさんいる。そもそもテレビでオーディションの様子を放送していたので、メンバーが決まる前から応援しているファンが多いようだ。
自分はメンバーの名前と名前をまだ覚えていない。ZEEBRAの娘がメンバーにいることぐらいしか知識がない。

写真右のZEEBRAの娘は、とても真面目そうな子に見える。いい子っぽい。東京生まれヒップホップ育ちでも友達は良い子しかいない思う。ZEEBRAもこの写真だと良い人っぽさが溢れている。Kjのことを褒めそうなぐらいに良い人っぽく見える。
テレビでオーディションの様子が放送されていたからこそ、デビュー前から話題になり多くのファンを獲得できたのだと思う。
しかし自分はオーディションは見ていない。だからこの人気の理由を聞いてもスッキリしない部分もある。メンバーの魅力についても知らない。
ではなぜ自分はNiziUに興味を持ったのか。
それは楽曲をめちゃくちゃ良いと思ったからだ。
Make you happy
特に『Make you happy』という曲が最高だ。
ミニアルバムの表題曲でMVも作られている。グループとしても推している曲で自信作ということだろうか。
メンバーは日本人だがプロデューサーのJ.Y.Parkが韓国人なため「NiziUはK-POPか?J-POPか?」についてファンの間で意見が分かれているらしい。
個人的にはそんなことはどうでもいい。それを言い出すなら嵐はスウェーデン人が作曲家に多い嵐のことも「J-POPか?スウェディッシュポップか?」で議論しなければならなくなる。
ただK-POPの特徴的な部分とJ-POPの魅力的な部分が上手く合わさっているように感じた。それはTWICEやIZ*ONEでも感じる部分はあるが、NiziUでは特にそれがバランス良いと感じる。
K-POP的な特徴とJ-POP的な特徴が組み合わさり、ジャンルや国の枠を越えた魅力となり、NiziUの音楽の個性となっているのだ。
NiziUのK-POP的な部分
『Make you happy』は音数は少なくて編曲はシンプル。リズムパターンもシンプルだ。しかしドラム音が大きく響く音作りになっている。そのためドラム音が曲中で最も耳に残る。この音が楽曲をの要であり、楽曲にインパクトを与えている理由に感じる。
ダンスミュージックとして心地よく聴けて踊りたくなる編曲であり、無駄が一切ない編曲だ。また休符が多いことも特徴に思う。音に隙間を作ることでノリを作っているのだ。
このような音作りや編曲はK-POPの大まかな特徴の一つである。NiziUの他の楽曲はもちろん、他のK-POPアーティストにもこのような音作りや編曲も多い。
例えばTWICEの『MORE&MORE』はサビで音数が少なくなる部分ではドラム音が目立ち、楽曲において重要な役割を担っている。
BLACK PINKも同様だ。現在世界中で大ヒットしている『How You Like That』もドラム音が印象的な編曲で全体の音数は少ない。BTSも新曲『Stay Gold』ではドラム音が作るメロウなリズムが楽曲の要になっている。
J-POPではここまでドラム音を印象的に聴かせようとうする楽曲は少ない。音を重ねて複雑にして印象的にしたり、華やかにして楽曲を彩り聴かせることが多い。例外があるとしても、これがJ-POPとK-POPの違いの一つに感じる。
NiziUのメンバーはほぼ全員が日本人。現在の活動の拠点は日本でファンもほとんどが日本人。しかしサウンド面ではK-POPの特徴が強い。それが魅力でもあるのだ。
NiziUのJ-POP的な部分
しかし歌についてはJ-POP的な部分が強いように思う。
K-POPアーティストが日本語で歌う場合、韓国語や英語に近いイントネーションで歌うことが多い。また日本で活動する際は元々は韓国語で歌っている部分を日本語へ直すことが多いので、メロディに歌詞が綺麗にはまっていないこともある。
しかしNiziUは日本語の発音で歌っている。これは日本人のメンバーが多いことと、元々が日本語で歌うことを前提として歌詞が当てはめられているからに思う。その歌唱やメロディの作り方、歌詞のメロディへの当てはめ方はJ-POPに近い。
後半のラップ部分もJ-POP的な魅力を持った曲とグループだからこそできることに感じる。
英語と日本語が入り混ざったラップだが、一つひとつの言葉の発音がハキハキとしている。日本語の発音としてもおかしい部分はない。その発音で高速ラップを披露している。KREVAもびっくりの滑舌の良さである。これは日本語をネイティブに話せるからできるラップに思う。
どうやらZEEBRAの娘もラップパートを担当しているらしい。娘は高いスキルを持っているので父親が『公開処刑』することはなさそうだ。
NiziU『Make you happy』の魅力とは
NiziUの魅力はK-POPの特徴的な部分と日本だからこそできる部分が上手く組み合わさっていて、それが唯一無二の個性になっていることだと思う。
そして『Make you happy』は特にそのバランスが絶妙だ。J.Y.Parkが日本でオーディションをやった意味が聴けばわかるような楽曲だ。
しかしそれ以外にも楽曲には魅力がある。Nizi Projectは全く観ていないしメンバーの名前も知らない。そんな自分を惹きつけるほどに楽曲に求心力ががあるのだ。
それは『Make you happy』がブレイクの多い曲であることが理由だ。
Bメロからサビに入るタイミング。サビからAメロに戻るタイミング。ラップパートが終わり最後のサビになるタイミング。などなどと様々なタイミングでブレイクがある。
しかしブレイクによってこれだけ多く音が空白になる瞬間があるのに、曲がぶつ切りになったようにも感じない。空白の時間も含めてリズムによるノリは続いている。むしろ空白の間を作り違和感を作り出すことでリスナーを引き付ける仕掛けになっている。
またブレイクする部分としない部分のさじ加減も絶妙だ。AメロからBメロではブレイクしない。ラップパートに入るタイミングでもブレイクしない。
Aメロとサビのリズムパターンは近いパターンになっており、このリズムパターンが基本のリズムパターンに思う。それに対してBメロやラップパートでは基本とは違うリズムパターンに変化している。
つまりリズムパターンが変わるタイミングではブレイクを作らないようにしているのだ。リズムパターンが変化するタイミングでブレイクすると、ぶつ切りにしたかのように聴こえて違和感が出てしまうからだろう。ノリを止めないためにも違和感は排除したかったのかもしれない。
例外として2番のAメロの最初は基本と違うリズムパターンになっているがブレイクしている。それは1番から2番へ移行するためにあえてノリを一旦止めて曲をリスタートさせる感覚なのだと思う。これもリスナーを惹きつけるための工夫だ。
ブレイクの使い方とリズムパターンの工夫。それが個人的に思う『Make you happy』の最大の魅力で、自分をNiziUを好きにさせた理由でもある。
きっとZEEBRAも絶賛するグループと楽曲になっていると思う。娘のリマを含めたNiziUのメンバーのことを「君はパーフェクトクイーン!世界中探し回ったパーフェクトドリーム!」と言って褒め倒すはずだ。
