#あなたのBUMP推し曲教えて
Twitterでこんなハッシュタグがトレンドに入っているのを見つけた。バンプは自分が邦ロックの沼に落ちたきっかけだ。これは自分も推し曲を教えたいと想い、アルバムごとに理由とともに推し曲をまとめた。
これを書いて思った。「他のバンドの推し曲についても書きたい」と。
そう思ったのは4月17日。ONE OK ROCKのボーカリストTakaの誕生日だ。彼の誕生日を祝う意味も込めて、ワンオクの推し曲について書こうと思う。
BUMPの時と同じようにアルバム1枚ごとに1曲ずとピックアップして紹介しようと思う。
- 欲望に満ちた青年団(1stアルバム ゼイタクビョウ収録)
- Melody Lineの死亡率(2ndアルバム BEAM OF LIGHT収録)
- 皆無 (3rdアルバム 感情エフェクト収録)
- 完全感覚Dreamer(4rthアルバム Nicheシンドローム収録)
- アンサイズニア(5thアルバム 残響リファレンス収録)
- Smiling down (6thアルバム 人生×僕=収録)
- Paper Planes featuring Kellin from Sleeping with Sirens (7thアルバム 35xxxv収録)
- Listen featuring Avril Lavigne (8thアルバム Ambitions収録)
- Change (9thアルバム Eye of the Storm収録)
欲望に満ちた青年団(1stアルバム ゼイタクビョウ収録)
ブルースの影響を感じるエレキギターの音色と、アコースティックギターの組み合わせが心地よい。BPMは90前後のミドルテンポの楽曲。楽器の音を大切にしつつ、ミドルテンポでしっとりと歌う。今のワンオクでは珍しいタイプの楽曲だ。
編曲にメンバーは参加しておらず、是永巧一が行なっている。レベッカのレコーディングやライブに参加していたベテランギタリストだ。そのためオールドロックを感じる編曲になっているのかもしれない。
歌詞はTakaがジャニーズ時代の体験や想いを歌っているのではと噂されているが、ジャニーズ関係者やジャニーズ所属タレントとも不仲でもないようだし、それを勘ぐるのも無粋に思う。
そんなことよりも初期から確立しているバンドの個性や、演奏のグルーヴ感を感じて楽しむべきだ。
- アーティスト:ONE OK ROCK
- 発売日: 2007/12/28
- メディア: CD
Melody Lineの死亡率(2ndアルバム BEAM OF LIGHT収録)
バンドのアンサンブルが最高。前半からキメまくりのドラム。印象的なリフを弾くギター。Aメロの印象的なベースライン。
Takaの歌唱力が注目されがちではなるが、たしかな演奏力があることがわかる楽曲。TakaとToruの共作で、メロディの美しさをを感じる曲だ。
編曲はバンドと音楽プロデューサーのakkinが共同で行なっている。
akkinは椎名林檎『無罪モラトリアム』にギタリストとして参加したり、ジェット機というバンドで活動していた。制作当時ワンオクのメンバーは当時20〜22歳で、まだキャリアは浅かった。やりたいことをしっかりと形にできるほどの実力はなかったかもしれない。そんな若手のアイデアを上手くまとめていたのがakkinではと思う。
- アーティスト:ONE OK ROCK
- 発売日: 2008/05/28
- メディア: CD
皆無 (3rdアルバム 感情エフェクト収録)
〈ここは皆無・カイム〉というサビの歌詞がキャッチー。音階が大きく上下するメロディはポップでついつい口ずさみたくなる。
日本語詞と英語詞を組み合わせた楽曲が今は多いが『皆無』は全編日本語。だからこそ歌詞の力強さをより感じる。
語尾の母音を合わせたりと心地よく聴こえる工夫をしたり、言葉遊びも感じるフレーズが多いが〈誰かの作るカラクリにまんまと手を貸しているのかい?〉など尖った表現もある。
キャッチーでありながらもロック。それは今のワンオクにも繋がる要素ではと思う。
- アーティスト:ONE OK ROCK
- 発売日: 2008/11/12
- メディア: CD
完全感覚Dreamer(4rthアルバム Nicheシンドローム収録)
ワンオクが初めてヒットチャートの上位にランクインした楽曲。今でも代表曲として多くの人に愛されている。
『完全感覚Dreamer』の凄いところは、いたるところに盛り上がるポイントがあるところだ。
バンドのアンサンブルを感じるイントロの後にギター以外の音がなくなる瞬間や、そこから歌に入るタイミング。サビの前のブレイク。サビが終わったかと思いきや、まくし立てるように叫び歌うボーカルが続く。1番と違うパターンで演奏される2番。大サビでの手拍子。そこからのTAKAの叫び。そのまま勢いを保って最後まで駆け抜ける演奏。
これだけ盛り上げるポイントと惹きつけるポイントがあれば、ヒットすることも納得だ。
- アーティスト:ONE OK ROCK
- 発売日: 2010/06/09
- メディア: CD
アンサイズニア(5thアルバム 残響リファレンス収録)
『アンサイズニア』でワンオクは次のステージに進んだと確信した。
壮大なコーラスから始まる楽曲。明らかにファンを巻き込んで歌うことを意識している編曲に思う。アリーナやスタジアムクラスで合唱がかさなることで完成するような形だ。
この曲が収録されたアルバム『残響リファレンス』のツアーで横浜アリーナ2デイズを行なったことからも、ライブハウスのライブバンドから、大会場で音を鳴らすスタジアムバンドを目指すことを表明しているような曲に思う。
しかし、ただ壮大な曲にしているわけではない。静と動を使い分けているのだ。
曲始まりの壮大なコーラスの後は、それをかき消すように激しいロックサウンドを鳴らす。そのあとのAメロでは演奏が静かになる。そこから少しづつ音を重ねていく。サビでは盛り上がりを爆発させる。
メリハリのある曲展開が魅力的だ。
これはワンオクの他の曲でも使うことが多いバンドの特徴の一つではあるが、特に『アンサイズニア』では顕著である。どのように演奏すれば盛り上がるか、飽きずに最後まで聴けるか、ということを意識しているのではと思う。
- アーティスト:ONE OK ROCK
- 発売日: 2011/10/05
- メディア: CD
Smiling down (6thアルバム 人生×僕=収録)
この曲については多くを語らないようにしたい。ただただ聴いてほしい。想いのこもっている、とても良い曲だと思う。
でも、一つだけ、『Smiling down』に関する情報を伝いたい。
この曲は2012年に31歳の若さで急逝したPay money To my PainのボーカリストKへの追悼の曲だということだけ知っておいて欲しい。そして、れきればPTPの音楽も聴いて欲しい。めちゃくちゃカッコいいから。
- アーティスト:ONE OK ROCK
- 発売日: 2013/03/06
- メディア: CD
Paper Planes featuring Kellin from Sleeping with Sirens (7thアルバム 35xxxv収録)
アメリカのポストハードコアバンドSLEEPING WITH SIRENSのボーカルKellinがフィーチャリング参加した楽曲。
前作『人生×僕=』ではバンド以外の音も積極的に取り入れ、音楽性の幅を広げたように思う。『35xxxv』ではその方向性をさらに進化と深化させている。そして外部からフィーチャリングという形でボーカリストを招くことで、新しい挑戦もしている。
ボーカルやコーラスにエフェクトをかけたり打ち込みのエレクトロサウンドを組み合わせたりと、細かい部分まで徹底的に作り込まれた編曲。後半になるにつれ高いテンションの演奏になる展開が魅力的。
楽器の音と打ち込みの音がバランスよく組み合わさったデジロックは、日本のメジャーバンドでは他には居ないのではと思う。
- アーティスト:ONE OK ROCK
- 発売日: 2015/02/11
- メディア: CD
Listen featuring Avril Lavigne (8thアルバム Ambitions収録)
自分はアヴリル・ラヴィーンが大好きである。だからアヴリルが参加しているだけでこの曲は最強なのだ。
アヴリルはニッケルバックのチャド・グルガーやバックストリートボーイズのニック・カーターとデュエット曲を発表したことがあるが、日本人アーティストとコラボレーションしたことは初めて。
男性としてはキーが高いTakaと、透き通った声質のアヴリルは声の相性がいい。素晴らしいコラボレーション。
- アーティスト:ONE OK ROCK
- 発売日: 2017/01/11
- メディア: CD
Change (9thアルバム Eye of the Storm収録)
『Change』を聴いたとき、さらにワンオクは進化したと思った。
音色が今までと変わったのだ。初期のラウドロックサウンドとも違う。海外進出してからのデジロック感のあるサウンドとも違う。
中近東の民族音楽のようなイントロとラテンを感じるリズム。楽器や打ち込みで音を重ねるというよりも、リズムを大切にしつつ楽曲を組み立てていく感じ。BメロがなくAメロからサビに行く流れは最近の洋楽で多い曲展開。過去作以上に洋楽のトレンドを取り入れたサウンドにしている。
しかしワンオクの個性もある。「静」と「動」の組み合わせだ。イントロやAメロは「静」を意識した落ち着いた演奏に対して、サビでは音を重ねて盛り上げる。
最新アルバム『Eye of the Storm』をリリースした時、「ワンオクは洋楽化した」と評する人もいた。個人的にそれは間違いではないと思うが、正しくもないと思う。
洋楽のトレンドを取り入れてはいるが、自分たちの個性も忘れていない。
「海外で勝負するために様々な音楽性を取り入れた上で、自分たちの音楽として昇華させようとしている」というのが正しいのではと思う。
- アーティスト:ONE OK ROCK
- 発売日: 2019/02/13
- メディア: CD
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