大阪城ホールの続きだと思った
リリースツアーではない。ツアーのコンセプトを詳しく説明されたわけではない。だからセットリストの予想が全くつかない。
フジファブリックLIVE TOUR 2020「I FAB U」。
2019年でデビュー15周年の節目を迎え、16年目のスタートとも言えるツアー。その初日である横浜ベイホール公演。

大阪城ホール以来のワンマンライブだが、フロアはいつも通りの雰囲気だった。
メンバーが登場しフロアから温かい拍手が贈られる。フジファブリックのライブでは拍手が温かくて長い。
盛り上げるような拍手ではなく、迎え入れるような拍手。バンドとファンの関係性を表しているような拍手。
ライブが始まる。4人の楽器の音が重なる。
今日からサポートドラムの伊藤大地はこの日が初参加とは思えない力強いドラム。メンバー3人の演奏力は言わずもがな。初日にしてサポート含めた4人の演奏は一体感がある。
1曲目は『破顔』。
大阪城ホールで行われた15周年記念公演で最後に演奏された曲。この曲から始まった意味や想いを感じた人は多いと思う。
このライブは「大阪城ホールからの続き」「15年目から16年目への続き」という想いが込められているのかもしれない。そんなことを思った。
15周年の感謝とこれからの絆を結ぶツアー
2曲目は『Green Bird』。ミドルテンポの楽曲をしっかりと演奏し聴かせ、ジワジワとフロアを温めていく。
3曲目の『Sugar』で前半2曲で温めたフロアのテンションを爆発させる。
長めにアレンジされた『Sugar』のイントロ。それをバックに山内総一郎がファンにメッセージを贈る。
「このツアーは昨年の15周年の感謝を伝えるツアーでもあり、これからの絆を結んでいくツアーです!」
そのメッセージにフロアが大歓声で応える。「フジファブリックのファンはこんなに熱い人たちだったっけ?」と思うぐらいの盛り上がり。
その後もアップテンポの曲ではいつも以上に盛り上がる。ミドルテンポの曲ではゆったり揺れ、バラードではいつも以上に真剣に静かに聴く。
フジファブリックのライブは雰囲気が良いことが多い。しかしこの日は特に良い雰囲気に感じた。
「15年間の感謝を伝える絆を結ぶ」というコンセプトを形にしたようなバンドとフロアの姿だった。ライブの構成も影響して、そのような雰囲気になっているように思う。
感謝を伝えるとは?
「感謝を伝える」というコンセプトに沿ったようかセットリストに思った。
『虹』や『LIFE』や『若者のすべて』などライブの定番曲もある。
『パッションフルーツ』や『バタアシParty Night』など、最近は披露されることが少ない人気曲もやる。
『手紙』や『東京』や『Feverman』など今のフジファブリックにとって大切な曲や、今のフジファブリックの魅力が最大限に伝わる曲もある。
これらの曲がバランスよくセットリストに配置されている。
『破顔』と『Green Bird』を並べることでゆっくりとフロアを温める。
『Sugar』から『パッションフルーツ』までの4曲でフロアをぶち上げる。
『robologue』から『手紙』までの4曲で演奏と歌をじっくり聴かせて感動させる。
MCを挟んでの『ゴールデンタイム』から『LIFE』までの後半5曲で、多幸感ある曲を連発し盛り上げるた。
今回はリリースツアーではない。そのためセットリストは自由度が増す。だからこそいつも以上にライブの構成が練られているように思う。
今回のセットリストはファンがライブで聴きたいと思っているであろう曲を中心に演奏しているように感じた。
それによって「15年間の感謝」を伝えているように思う。
「俺だってエゴサーチしてるからな!」
山内総一郎はMCでこのように話していた。エゴサして人気曲やファンの求めている曲を中心にセットリストを決めたのだろうか。
いつものライブと違う
このライブはいつもとは違う挑戦もしていた。
それは細かくて気づきづらい部分だが、今までこのようなライブ構成はなかった。
DJのように曲間を作らず、連続して演奏をしたのだ。
1曲目から10曲目までは煽りはあってもMCはなかった。ひたすら演奏し続ける。曲間を作らずに曲を繋げて繋げていく。無音の時間がほぼない。MCは10曲目の『手紙』まで行わなかった。
曲を繋げづらい時やギターやベースの楽器変更がある時は、キーボードのソロやドラムソロなどライブアレンジをして繋ぐ。
曲間なく続く演奏にフロアは歓声を上げ盛り上がる。曲を繋げるための新しいアレンジに驚き湧き上がる。
これは新しい挑戦だ。節目の15年を超えベテランバンドと言っても過言ではないのに、新人にも負けないぐらい挑戦をしている。
フジファブリックの音楽性は幅広い。アルバムごとに作風も変わるし、全員が作詞作曲をする。
この日のセットリストは楽曲が制作された年代はバラバラ。作曲者もバラバラ。個性的でクセの強い楽曲ばかり。
それなのになぜかまとまりのよいセットリストになっている。1つの作品として繋がっているかのように演奏されている。もちろん志村正彦が作った楽曲も含めて。
それによって楽曲の新しい魅力に気づく。新しいアレンジにワクワクする。見事な曲の繋がりを聴き、フジファブリックの活動は最初から今日までずっと繋がっていると実感する。
メンバー編成が変わったこともある。悲しい出来事もあった。しかしフジファブリックの芯は変わらない。進化はしても変化はしていない。
それに気づいてフジファブリックをさらに好きになる。もっとフジファブリックを好きになりたいと思う。
これが「絆を結ぶ」ということなのだろうか。
山内総一郎はエゴサーチをしているならば、この考えが正しいのか教えて欲しい。
進化していない部分
フジファブリックは変化はせずとも進化していると思った。
フジファブリックは凄いバンドであることをこの日のライブで改めて見せつけた。音楽によって感謝を伝え、音楽によって絆を深めようとしている。
しかしフジファブリックのライブで、変化も進化もしていない部分が1つだけある。
山内総一郎のポンコツMC天然で思わず笑顔になってしまうMCだ。
【今日のフジファブリック山内総一郎のMC】
— むらたかもめ🌏音楽ブログ (@houroukamome121) 2020年2月1日
・横浜流星はイケメンだよね。ワイルドなのに上品で良いよね。いつから存在してるの?
・ファビュラスをみんなは叶姉妹のことだと思ってるだろうけど、素晴らしいという意味もあるんですよ
・俺だってエゴサーチしてるからな!
#IFABU
【本日のフジファブリックライブが最高だったのにモヤッとした理由】
— むらたかもめ🌏音楽ブログ (@houroukamome121) 2020年2月1日
山内総一郎「なんでツアー初日がいつも横浜だと思う?」
↓
答えを言わずに次の曲にいく
↓
答えを言わずにライブ終了#IFABU
山内総一郎のポンコツMCは天然な可愛らしさは変わっていなかった。何言っているのかわからない独特な内容の癒しMCはそのまま。
たぶん永遠に進化も変化もしない。エゴサーチしているならポンコツMCと言われていること天然発言が多いと言われていることも知っているはずだから。
「去年15周年で色々な関係者や友人がライブに来てくれたんですよ。その時に、フジファブリックはバンドとファンの関係性がめちゃくちゃ良いよねと言われたんです。それがめちゃくちゃ嬉しかったんです。15年やってるんだから、舐めるなよと」
「僕達は絶対に辞めずにずっと続けます。今もみんなと絆はあると思う。でも、もっともっと絆を深めて、ファンとかリスナーとかの関係性を超えた、もっと凄い関係になりたい」
でも良いことも必ず言うのだ。グッと来てしまうのだ。
想いの詰まった言葉を伝えてくれる。9割はポンコツな話をしているのに、残りの1割の話に感動してしまう。
それもずっと変わらない。これからも絶対に変わらない。その言葉はフジファブリックへの強い想いから発信された言葉に思うから。
フジファブリックが素晴らしい音楽を作って、最高のライブを続けてくれることも、きっと変わらない。
そういえば、山内総一郎がエゴサーチの方法を覚えたことは変化であり進化だと思う。
最後に
素晴らしいライブだった。ツアー初日でこれだけ素晴らしいライブをしたのな、千秋楽にはどんなライブになるのだろうかと期待してしまう。
最後に書いておきたいことがある。
山内さん、エゴサしてるなら「ツアー初日がいつも横浜である理由」を教えてください。言わずにライブが終わったからモヤモヤしている人がたくさんいますよ!
エゴサしてるなら、これも読んでるでしょ?
フジファブリック LIVE TOUR 2020「I FAB U」
2020.2.1 横浜ベイホール
■セットリスト
1.破顔
2.Green Bird3.Sugar
4.虹
5.LET'S GET IT ON
6.パッションフルーツ
7.robologue
8.ブルー
9.Water Lily Flower
10.手紙
11.東京
12.ゴールデンタイム
13.Feverman
14.バタアシParty Night
15.星降る夜になったら
16.LIFEEN-1.Tie up
EN-2.若者のすべて
EN-3.SUPER!!
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