なんか違う
いつものスピッツと少し違うと思った。
バンドにとって16枚目のアルバム『見っけ』を最初に聴いた時に思ったこと。

再生ボタンを押して音が流れた瞬間に「スピッツの音楽だ」と思うぐらいに個性だらけ。唯一無二のスピッツの歌と演奏。それは過去の作品と同様だ。スピッツらしい曲ばかり。
それでも、今までのスピッツのアルバムとは少し違う感じがした。
1曲目のアルバムタイトルにもなっている楽曲『見っけ』からいつもとは違う耳障り。
ギターの「ジャジャーン」という音。それにキャッチーなシンセサイザーのリフが重なる。ドラムも跳ねたようなリズムで聴いていてワクワクする。
ベースも良い。歌うようなフレーズのベースライン。リズム楽器というよりもメロディを奏でているよう。
最高の演奏だと思う。ベテランの貫禄も感じる演奏なのに、瑞々しさもあって若手にも負けない勢い。どことなくTHE WHOのようなクラシックロックを現代で鳴らしているような雰囲気もある。
しかし、いつものスピッツなら自分が最初に印象的に思う部分は演奏ではなかった。歌とメロディが必ず第一印象として強く頭に残っていた。それがスピッツの強みだとも思っている。
今作『見っけ』では強みである歌やメロディ以上に演奏が印象的なのだ。
メロディより気になる部分
とはいえメロディが過去作よりも悪いというわけではない。スピッツらしさを感じるしキャッチーで心地よい。
MVが制作された『ありがとさん』のメロディも歌詞もスピッツの王道とも言える安心感がある。
NHK連続テレビ小説「なつぞら」の主題歌になった『優しいあの子』も多くの人がイメージするスピッツの王道的なメロディ。
どの楽曲もスピッツの唯一無二の個性が詰まっている。結成から30年以上経っているベテランバンドとしての実力も感じる。
しかしだ。歌やメロディ以上にやはり演奏が気になってしまう。
『ありがとさん』の演奏は可愛らしい歌詞に対してオルタナティブで重めな演奏。個人的に印象に残った部分はラストの約1分間の歌のないアウトロ。バンドのグルーヴ感が心地よくて最高なアウトロ。
『優しいあの子』もキャッチーなメロディだと思うが、自分が最も印象に残った部分違う。サビでリズムが変化し、音数が少なくなり洗練された音だけで構成された演奏になる部分。そのスピッツとしては不思議な展開に痺れた。
今回のアルバムで使われている音はストリングスなど王道JPOPで使われることご多い派手な音は少ない。スピッツのメンバーとサポートメンバーのクジヒロコの音がメイン。
もちろん楽曲の魅力を引き出すだめにメンバー以外の音を使っている楽曲もある。しかし基本はライブでステージに立っているメンバーの音で構成されているように思う。
音楽が好きと言うよりはバンドが好き
最近よく言うのが音楽好きと言うよりはバンドが好きって言うこと
ロッキングオンジャパン2019年11月号でのインタビューで草野マサムネはこのように語っていた。
なるほどと思った。
『見っけ』の収録曲からバンドっぽさを強く感じる。ほとんどの収録曲がそのままライブで再現できそうな編曲。バンドの演奏が魅力的に聴こえるように工夫されている。
レコーディングでは音作りやミックスにもこだわるようになったともインタビューでは語っていた。
ファンはスピッツの演奏が魅力的で個性的なことは知っている。ライブに行ったことがある人なら尚更。
しかし世間のイメージは歌声やメロディについて注目されることが多い。ロックバンドとして認識していない人も多い。
『見っけ』の収録曲を聴けば、このイメージは変わるのではと思う。
ファンやライブを観たことがある人しか気づかなかったスピッツの演奏の凄さやカッコよさ。それが今作ではしっかり表現されている。
シンプルながら演奏が際立つ『はぐれ狼』のような曲が収録されていることからもそれを感じる。
『見っけ』の収録曲はメロディが過去作と比べると悪いわけではない。今の草野マサムネも変わらずに日本屈指のメロディメーカーだ。
それに加えて、今作はスピッツのバンドとして強さが引き立っているのだ。
つまり、名盤。
ちんちん
個人的に収録曲で特に気に入っている曲がある。10曲目の『まがった僕のしっぽ』という曲。
アップテンポのロックチューン。この曲は後半で展開が大きく変わる。まるで2曲を強引にまとめて1曲にしたかのような展開。
このような展開をする楽曲はスピッツでは珍しい。そのためアルバム内で自分が最も気に入っている。
気に入っている理由はもう1つある。むしろそれこそ気に入っている大きな理由だ。
まがった僕のしっぽとは何を示しているのかを考えてみると、ち〇このことを示しているとしか思えない。それが理由だ。
余談だが自分は下ネタが好きだ。うんことかちんことか日常会話で頻繁に使用する。そして、スピッツはさり気なく性的な表現を歌詞に散りばめている。
過去には「おっぱいは世界一」と欲望のまま歌ったり「僕のペニスケースは人のとはちょっと違う」とカミングアウトしたり「こっそり2人裸で跳ねる」とこっそりしたことを堂々と音楽で暴露していた。
しかめ面の男が ここに留まれと諭す
だけどまがった僕の しっぽが本音語るんだ
旅することでやっとこさ 自分になれる
歌詞を読んでも、ち〇こにしか思えなくなってきた。ち〇こは理性では抑えられない。それを本音語るというフレーズで比喩しているように思えてしまう。
「いろんなこと言う人いそうですよね。チンチンのことですよねとか」
ロッキングオンジャパン2019年11月号でのインタビューで草野マサムネはこのように語っていた。『まがった僕のしっぽ』がち〇こ扱いされることも織り込み済み。
自分は草野マサムネにとって「いろんなこと言う人」の1人だったようだ。
しかし、本当に『まがった僕のしっぽ』がち〇ののことかはわからない。草野マサムネは昔から歌詞の意味について深くは語らない。リスナーの想像に任せている部分がある。
しっぽは本音を語ってもマサムネは本音を語らない。
自分はち〇こにしか思えないが、ち〇こに確定するための根拠が足りない。本当にちんこのことなのか気がかりで悩んでしまう。「まがった僕のしっぽ=ちんこ」であることを確定する根拠が見っけられない。
もしかしたらこの記事を読んだ人の中には自分と同様にちんこだと思っている人がいるかもしれない。
もしもまがった僕のしっぽ=ちんこと確定する根拠を見っけられた人がいるならば、こっそり教えて欲しい。
余談ですが、自分のしっぽは曲がっていないです。そびえ立つようにまっすぐです。
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