現代の加山雄三?
このバンドを聴くと何故か加山雄三が頭に浮かんできてしまうのですよ。
never young beachことネバヤン。
加山雄三のフォロワーというわけではないだろうけど、どこか懐かしさも感じる音と、夏の海が似合いそうな感じ。
あと、このバンドは最近の若手バンドとしてはボーカルの声が低い。
最近はボーカルの声が高いバンドが多いじゃないですか。
そういうバンドが売れたり評価されがちなところあるじゃないですか。
ところがネバヤンは声が低いのに評価されている。
夏フェスでわかりやすく盛り上がりそうな曲はないのに売れてきている。
ここ最近ネバヤンやらYogee New Wavesのように70年代の日本語ロックを現代向けにアレンジしたようなバンドが注目されている。
それはリバイバルというよりも過去の偉人ミュージシャンや名曲を元ネタに新しい音楽を作っていこうとしているように感じる。
前作の『fam fam』でもすでに注目されていたし、そのリード曲の『明るい未来』なんてYouTubeで200万再生を超えていました。
前作は多少なりとも売れることも意識したキャッチーな曲も多かった気もする。
今作もキャッチーではあるけども、それ以上にネバヤンというバンドの得意としている部分をよりピックアップしているようにも感じた。
それでは1曲ずつ感想をどうぞ。
01.夏のドキドキ
曲の出だしが一瞬ハイロウズの胸がドキドキのオマージュにも感じたけど、たぶん自分の勘違い。
加山雄三ぽさ前回に感じる曲。
夏の海が似合うメロディと演奏とコーラス。
歌詞もユーモアがあって良い。
曲としてもキャッチーだし1曲目としてふさわしいような聴き手を引き付けるような曲。
Aメロのベースラインがたまらなく好き。
02.なんかさ
ギターが印象的な曲。
どの部分を聴いてもギターが印象的な演奏をしている。
最初のイントロも良いんだけど、特にサビのギターが素晴らしい。
03.気持ちいい風が吹いたんです
ポップなメロディとギターと心地よいリズム。
シンプルな演奏のドラムが良い。
はっぴいえんどのような70年代日本語ロックがキラキラしたような演奏。
でも海外のロックの影響も感じるような不思議な曲。
04.SUNDAYS BEST
ミドルテンポの心地よい曲。
歌うようなベースラインが好き。
前半の3曲と比べると演奏に音の隙間があって、それが良い感じのノリを生んでいて気持ちいい。
ライブでは手拍子が似合いそうな曲。
05.白い光
ギターとベースの絡み方が心地よい。
個人的にネバヤンは音に隙間がある演奏の方が曲の良さが引き立つのではと思っている。
そして、やっぱりギターが心地よくていいんだよ。
06.散歩日和に布団がぱたぱたと
さっきから同じことしか言っていないけど、やっぱりギターが良い。
スローテンポの曲でシンプルながらもドラムが良い仕事してるんじゃないかと思う。
これも演奏の音の隙間が絶妙。
この曲はメロディにはっぴいえんどっぽさを感じる懐かしさがある。
07.CITY LIGHTS
この曲はベースラインがかなり好み。
ドラムもシンプルなリズムパターンをずっと叩いているんだけど、リズム隊としてベースがいきいきとした演奏をしているから、良い感じにバランスが取れている。
少しだけTULIPの曲の雰囲気も感じるポップな曲。
08.SURELY
このアルバムで最も疾走感のある曲かもしれない。
個人的にギターの音が一番好きな曲。
ギターがこのアルバムの中では力強く弾かれている。
でも、ギターは歌の間はそれほど目立つ演奏をしていない。
それは曲の良さを引き立たせるためでもあって、一部の楽器だけが目立たないようにバランスをとっているようにも感じる。
この曲をかけながらドライブをしたいです。
09.海辺の町へ
ギターがやはりいい。
どの楽器もどうすれば曲にとって最もあっている演奏なのか、曲にとってどの音が最も心地よいのかを意識して演奏しているように感じる。
アルバムの最後の曲だけど、決して壮大なわけでも感動的なわけでも盛り上げるわけでもない曲。
普通にアルバムの中盤に収録されていそうな、普通に良い曲。
だから余韻はあまり感じない。
あっさりとアルバムが終わる。
それなのに物足りなさは感じないし、またすぐに聴きたくなる。
あっさりとしながらも濃い内容
今回のアルバムは9曲とコンパクトで聴きやすいアルバム。
そして、あっさりとしている。
最初から最後までBGMとして流しても心地よく聴けて、気づいたらアルバム1枚を聴けるような感じ。
それは決して悪いことではないと思う。
アルバムが1枚の作品としての完成度が高く、統一感があるからこその心地よさだと思う。
もちろん曲はどれも良い曲だし、演奏も良い。
あっさりしている分、何度も聴きたくなるような作品だからね。
しかし、ネバヤンの魅力は存分に詰まっている作品だ。
このアルバムを聴けばnever young beachがどのようなバンドなのかは理解できるし、このバンドにしかできない音楽をやっていることは感じることができるかと思う。
アルバムとしてはあっさりめかもしれないけど、ネバヤンのバンドとしての魅力はこってりすぎるぐらい詰まっている作品ではと感じる。
ちなみに初回盤にはライブ映像を収録したDVDも付属しているので、初回盤がおすすめです。
売り切れそうなのでお早めに。
