
引用元:笑ゥせぇるすまん『途中下車』
今回は漫画『笑ゥせぇるすまん』の、
「第20話『途中下車』のあらすじ・レビュー」
についてご紹介していきたいと思います!
「この話の流れを簡潔に知りたい」
「この話のオチってどんなだったっけ?」
「アニメとの違いは?」
など、気になる方はぜひご覧ください。
アニメ『途中下車』のネタバレ・レビューはこちら↓
- 『途中下車』はこんなお話
- 『途中下車』のあらすじ
- 『途中下車』のレビュー
- 【全話】漫画『笑ゥせぇるすまん』のネタバレ・レビュー
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- 【全話】アニメ『笑ゥせぇるすまん』のネタバレ・レビュー
- 【全話】ドラマ『笑ゥせぇるすまん』のネタバレ・レビュー
『途中下車』はこんなお話
バドエン度 ★★★☆☆
怖さ度 ★★☆☆☆
グ口度 ☆☆☆☆☆
『途中下車』のあらすじ
規則正しく生きる、サラリーマンの半出 押作(57)
半出は判で押したようにいつも同じ行動を取ることが落ち着くため、毎日同じ時間に通勤して同じ時間に帰宅していた。
そんな半出は、ある日電車の中で喪黒福造と出会う。
「ほんとに正確ですなあ、毎朝6時30分月見ヶ丘駅発、前から三両目の後部乗降口が定席で、帰りは6時45分発の電車…と、毎日時計のように正確ですなあ…」
と突然話し掛けてくる喪黒に、
「あなたは、い、いったい誰ですか!?私の行動を探ってどうしようといえんです!?」
と半出は驚いて、少し怒ったように喪黒に詰め寄る。
すると喪黒は、
「たまたまあなたとよくこの電車に乗り合わせたもので興味を持ったんですよ」
と返し、半出に名刺を渡して、
「現代の人々は多かれ少なかれ心にスキマを持っています、その心のスキマをお埋めするのが仕事なのです」
と自己紹介して、その日は半出と別れる。
翌日。
半出はいつもと同じ時刻に帰りの電車に乗り、とある駅に止まった時に車窓から見えるスナックの2階の窓際にいる女せいのことをジッと見ていた。
するとそんな半出の隣から、
「あなたはこの駅に止まると必ずあのコを見てますね!」
と、その日も同じ電車に乗り合わせた喪黒は声を掛けてくる。
「あ!い、いや!」
とバツが悪そうに戸惑う半出に、
「一度思い切って途中下車してあのコのところへ行ったらいかがですか?」
と喪黒は言う。
しかし半出は、
「と、とんでもない!」
と慌てて拒否をする。
半出にとっていつものルーティンを壊して途中下車することは禁忌なのだった。
すると喪黒は、
「そうですか、じゃ私が代わりに行ってきます」
と半出に言って、
「じゃ失礼…」
と、その駅で降りて行く。
喪黒が去ったあと、半出は走り出した電車の車窓から名残惜しそうに外を眺める女せいの綺麗な顔を見ていた。
翌朝。
半出は通勤中の電車の中で、
「おはようございます」
と喪黒に声を掛けられる。
「あれからあのいつも窓際にいるコの店へ行きましたよ、あのコはカスミさんといいましてね、すごい美人なのにとても気立てがよくて…つい看板まで居てしまいました」
と話す喪黒は、
「ところであのコあなたのことを知っていましたよ」
と、半出に伝える。
「エッ!?」
と驚く半出に、
「いつもあの時間に電車が駅に止まっていて彼女は窓辺からあなたを見ていたんです、それでぜひあなたに来てほしい…と言ってました!」
と喪黒は続ける。
女せい、カスミに認識されていたことに内心喜ぶ半出だったが、しかしそれでも半出はいつものルーティンを崩す勇気がなくカスミに会いに行こうとは思わないのだった。
そんな半出は帰りの電車の中で再び喪黒に会い、
「半出さん、あなたはもうすぐ定年ですよね!この辺で一度くらいちょっとした冒険をしてもいい頃です!」
と促される。
「冒険?」
と戸惑う半出に、
「そうです!あの駅で途中下車してあのコに会いに行くのです!あなたは潜在意識であのコに会いたい…とずーっと思い続けてきましたね!」
と喪黒は言い、
「その夢を今夜こそ叶えるのです!ドーン!」
と指を差す。
喪黒に強く促されたことで、半出は勇気を出してカスミがいるスナックの駅で途中下車をする。
生まれて始めてルーティンを崩した半出は、そのままフラフラとカスミが勤めているスナックへと当たりをつけて歩いて行く。
しばらくすると半出はいつも電車から見ていたスナックを見つける。
「ここだ!」
と呟いた半出は、いつもカスミがいる2階の窓際を見上げるが、生憎今日は窓際にカスミの姿はなかった。
しかし店に出ているのかもしれないと半出は思い、
「よし!冒険だ!」
と、思い切って1階のスナックのドアを開ける。
半出がドアを開けると、中にいたスナックのママが、
「いらっしゃい…」
と声を掛ける。
「あ、あのう、こちらにカスミさんっていますか?」
と半出がママに聞くと、
「あ!カスミちゃん?ロングヘアーのコのこと?残念ね、あのコはうちの二階の店のコなの、入口が反対側のミスティというお店のコよ」
とママは教えてくれる。
カスミがいる店とは違う店に入ってしまったのかと慌てた半出は、
「エッ!ど、どうも失礼しました…じゃっ…どうも…」
とそそくさとその店を出ようとするが、
「あら!それはないでしょ、せっかく入ったんだから一杯だけでも飲んでいってえ」
とママに引き止められる。
それもそうだなと思った半出は、じゃあ一杯だけとその店で酒を頼む。
しかし半出がクイッと酒を一口飲むと、その瞬間視界がぐらっと回り半出はそのまま強烈な眠気に襲われて眠り込んでしまう。
しばらくして、
「ちょっとちょっとお客さん!起きてください!もう看板ですよ!」
とママに起こされた半出は、
「えっ、もうそんな時間!?」
と驚き、慌ててバーテンが差し出す伝票に書いてある8千8百円を支払って帰ろうとする。
しかし1万円を出す半出に、
「冗談でしょう、チャンと見て下さいよ」
と、ガタイのいいバーテンは凄む。
半出が伝票をよく見てみるとゼロの数がひとつ違い、そこには8万8千円と書いてあった。
「ゲーッ!?は、8万8千円!?こ、こんなは"かな!?」
とあまりの高額に驚愕する半出に、
「お客さん、このバ力ラ半分空けたんですよ」
「キャッシュなかったら名刺か定期置いてってよ」
と、バーテンとママは脅すように詰め寄る。
ここはぼったくりスナックだったのか、逆らったらマズいことになりそうだと怯えた半出は、泣く泣く8万8千円を支払ってその店を出る。
とんでもない目に合ったと意気消沈した半出は、なんとか気持ちを立て直して今出た店の反対側へ行き、階段を登ってカスミがいるミスティという店のドアを開けようとする。
するとちょうど中から店の女せいらしい人物が出て来たため、
「あ!あのう…」
と、半出はカスミが店にいるか尋ねる。
すると女せいは、
「ああカスミさん?彼女家が遠いのでさっき帰ったわよ」
と言う。
ここまで来たのにカスミに会えないのかと絶望した半出は、
「ちょいとおじさん!飲んでってよ、私がサービスするから…」
と、半出を引き留めようとする女せいを振り切って暗い顔でミスティをあとにする。
結局勇気を出して途中下車しても碌なことがなかったと落胆した半出は、タクシーをつかまえて自宅へと帰る。
しかしタクシーを降りて、
「ただい…」
と家に入ろうとした半出の目に飛び込んてきたのは、家があったところに寒々と広がる更地だった。
いきなり自宅があったところが更地になっていたことに、
「ああ〜っ!?」
と目を丸くして呆然とした半出は、
「な、ないっ!ないっ!家がな〜いっ!?」
とパニック状態になる。
そんな半出を遠くから見ていた喪黒は、
「やれやれ悪いことをしてしまいました…やっぱりあの人は途中下車すべきじゃなかったようですな、ホーッホッホッ」
とひとりごちながら去って行くのだった。
『途中下車』のレビュー
この回の喪黒さん、なんか顔に帽子の影?が落ちているコマが多くていつもより不気味に描かれていますね。

引用元:笑ゥせぇるすまん『途中下車』
これまであった体の丸みもなくなりなんだかちょっとシュッとしました。

引用元:笑ゥせぇるすまん『途中下車』

引用元:笑ゥせぇるすまん『47階からの眺め』
この回からコミックスでいうと2巻になるので、これまでとは少し作画の雰囲気を変えたのでしょうか?
初期の頃の不気味さに戻った感じがしますね。
個人的にはこれまでの可愛らしさがなくなってしまってちょっと悲しいというか…違和感を感じてしまいました(でも後半の方の回をパラ見すると丸っこく描かれているので、またその内可愛らしい感じに戻るのかな?)
さてお話ですが、この回はアニメで見た時もなんだこの終わり方は!?と度肝を抜かれましたが、漫画も同じくなんだこれは!?な終わり方でしたね。
本当この回はある意味胸くそ回でありトラウマ回なのですが、いかんせんオチが突拍子すぎるため何だかあまり胸くそ回、トラウマ回といった感じがしないのですよね。
完全に読者、視聴者を置いてけぼり展開のため、胸くそ感やトラウマ感を感じる前に呆気や戸惑いを感じてしまいそのまま終わるといいますか…。
いつもと違うことをすると碌なことがない的なオチなのでしょうが…なんで家がなくなったのでしょう?(あと妻はどこへ行ってしまったのでしょう?)
いつもと違う行動を取ってしまったため何処かでパラレルワールドにでも迷い込んでしまったのでしょうかね。
うーん、なんとも納得がいかないというか…『笑ゥせぇるすまん』の中でも割とぶっ飛んだオチな気がします。

引用元:笑ゥせぇるすまん『途中下車』
あとこの話がぶっ飛んだオチの胸くそエンド、トラウマエンドな割にあまり客が可哀想な感じがしないのは、半出さんにちょっと人間味が薄いというのもある気がします。
半出さんって他の回の客と違ってあまり感情が見えてこないのですよね。
ルーティンを崩さずにきっちり動きたいというところにすでに少しロボットみを感じますが、妻についてどう思っているのか、カスミさんについてどう思っているのか、どれくらいカスミさんに会いたいと思っているのか、ルーティンを崩して途中下車することがどれくらいの負担や恐怖なのか、特に負担や恐怖は感じないもののなんとなくルーティンを崩したくないという思いで今まで途中下車しなかったのか、そういった半出さんの心情が見えてくるシーンがあまりないため、始終なにを考えているか分かりづらいキャラになっていた気がします。
もっと他の客と同じようにすごく悩んでいるような描写をひとつでも入れていたら、例えば半出さんの場合だったらルーティンを崩すことにすごく恐怖を感じて毎度カスミさんのいる駅で降りようかどうしようかと葛藤する様などを描いていればもっと半出さんの人となりが見えて、最後のぶっ飛んだオチにももう少し感情が揺れ動いたかも…?なんて思ってしまいました。
しかし、今朝まで普通にあった家が帰ったらこつ然となくなっているというのは考えたらめちゃくちゃ怖い話ですよね…。
あとこの話はアニメ化した時に割と色々なところを変えていた…というか付け足していましたね。
まず漫画には挨拶以外で半出さんが妻と話しているシーンはありませんでしたが、アニメには、
「あなたもたまには寄り道でもしてくればいいのに」
「冗談じゃない、僕がこの30年間寄り道なんか一切したことのないのをお前も知っているだろう?」
という家での妻との会話のシーンが足されていました。
それと漫画の半出さんは喪黒さんにドーンで促されて自分の意志で電車を降りていましたが、アニメの半出さんは、
「さぁ、今日こそここで降りてあの娘に会いに行くのです、今すぐ途中下車するのです、ドーン!」
と喪黒さんに指を差されて、そのドーンの衝撃波(?)で半ば無理矢理電車を降ろされていたので半出さんが自分の意志で降りたわけではないという表現に変わっていました。
それと漫画では半出さんがスナックのママたちに高額請求をされた時に渋々支払って店を出るという形になっていましたが、アニメではこのシーン、
「オーホホホホホ、この店は暴カバーだったんですか、そうと知ってたら私も入るんじゃなかった」
と店の影から突然喪黒さんが現れて、
「半出さん、ここは私に任せて早く出ていきなさい」
と、喪黒さんが半出さんを助けて逃がしてあげるというシーンに変わっていました。
そのあとカスミさんに会えなかった半出さんの前に再び喪黒さんが現れて、
「どうしました?あの娘に会えましたかぁ?」
「あ!あなたにそそのかされてつい途中下車なんかして酷い目に合いましたよ」
「おやおやすっかり私のせいにして、私はあなたの心の中にあった途中下車したいという強い願いをお手伝いしただけなのに」
「もうこれ以上僕に付き纏わないでください!これからはいくらそそのかしても絶対に途中下車しませんから!」
と言い合う2人のシーンも漫画にはなく、アニメオリジナルの付け足し要素でしたね。
あと最後の半出さんとタクシー運転手の、
「…いま金持って来るから待ってて、…あ、あれ?そんな!ど、どうなってるんだ!?これは一体…」
「お客さんタクシー代お願いしますよ!」
「それどころじゃないよ…う、うちが消えたんだ!僕のうちがなくなったんだ!」
「そんなこと言ってタクシー代踏み倒そうったってそうはいきませんよぉ!ちょっと交番まで来てくださいよ!」
「うちが…うちが…僕のうちがぁー!」
というやり取りと、そのままタクシー運転手に交番に連れて行かれる半出さんのシーンも漫画にはなくアニメオリジナルの付け足し要素でした。
漫画が割とあっさりとしていたため、アニメでは色々とオリジナル要素を付け足したのですかね。
個人的にはアニメオリジナルの喪黒さんが半出さんをぼったくりスナックから助けてあげるところが割と胸熱で好きでした。
しかしその後半出さんは助けてくれた喪黒さんに対してお礼も言わず、
「あ!あなたにそそのかされてつい途中下車なんかして酷い目に合いましたよ」
と詰るのですよね。
こういったところも気が弱いのか強いのか分からず、半出さんの人となりを掴みづらかった要因かもと思いました。
あ、あと、ぼったくりスナックに『ダンシングフラワー』が置いてありましたね(ちなみにアニメのぼったくりスナックには置いてありませんでした)

引用元:笑ゥせぇるすまん『途中下車』
ダイシングフラワーが流行ったのは1980年代後半から1990年代初頭のバブル期にかけてらしいので、ちょうどこの漫画が描かれた頃に流行っていたのですかね。
第15話『空手道』にはアメリカンクラッカーも出てきましたし、『笑ゥせぇるすまん』の漫画は結構流行りのものを取り入れていますね。
アニメ『途中下車』のネタバレ・レビュー↓
次の話(21話)↓
前の話(19話)↓
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