
あ、オレンジのチョウが止まってるよ!
このチョウは、どんなチョウ?
こんな疑問に答えします。
上の写真のチョウは、キタテハ。
暖色系のはねに黒い斑点が散りばめられた、美しいはねを持つチョウです。
このチョウは実は「季節によって姿が変化する」という特徴を持ち、出会う時期によって雰囲気が違うのが面白いです。
さらに、基本的に冬に見られる虫というのは非常に少ないのですが、キタテハは冬にも見られることがあり、面白い特徴や習性をたくさん持つチョウなのです!
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な虫に出会ってきました。
そんな虫好きの僕が、キタテハの特徴と魅力を紹介します。
キタテハは季節によって姿が変わるチョウ
キタテハは「チョウ目タテハチョウ科」というグループに属するチョウです。
名前に「黄」とつく通り、黄色〜オレンジ色のきれいなはねを持ちます。
黄色いはねを持つキタテハ

暖色系の地色に、黒と青の斑点がとてもキレイですよね。
しかしながらこのキタテハの外見については、さらに面白い特徴があります。
それは、「季節によって姿が大きく変化する」ということ。
キタテハは1年を通して見られるチョウですが、例えば夏に見かけた時と、秋に見かけた時では姿が大きく異なるのです。
1つ前に紹介した写真は夏に見たキタテハで、以下は秋に見つけたキタテハです。
秋に見つけたキタテハ

秋に見られるタイプの方が赤みが増し、翅の形がとがった感じになっていますよね。
実はチョウの仲間には、発生する時期によって大きさや姿が変わるものがいて、キタテハはその変化の大きなチョウなのです。
このように、チョウの季節ごとの姿を「季節型」と言い、秋に見られるタイプを「秋型」、夏に見られるタイプを「夏型」などと呼びます。
このように、キタテハは"季節による姿の変化"が大きな魅力の1つなのです!
キタテハは成虫越冬
キタテハは、運が良いと冬の季節にも出会うことのできるチョウです。
虫は種類ごとに冬をどういう姿(成虫/さなぎ/幼虫/卵)で越すのかが全く異なるのですが、キタテハは成虫越冬するタイプのチョウなのです。
例えば同じチョウであるナミアゲハは、秋に街中をヒラヒラと飛ぶ姿をよく見かけます。
ナミアゲハ

しかし、秋に発生したナミアゲハの成虫が冬を越すことはありません。
秋のうちに産卵をして、卵から生まれた幼虫たちは「さなぎ」まで成長して、さなぎの状態で冬を越すのです。
つまり、ナミアゲハはさなぎで越冬をするタイプです。
それに対して、キタテハは成虫の姿で越冬します。
そのため、真冬でも暖かい日には、運が良ければヒラヒラと舞う姿を見かけることがあるのです。
ちなみに、冬を生き延びたキタテハが本格的に活動を再開するのは、「春」。
厳しい冬を乗り越えて春に見られるキタテハの「はね」は、一部が破損していたり、擦り切れていることも多いです。
はねが擦り切れている春のキタテハ

そんなボロボロの姿を見ると、彼らの苦労を想像して思わず「お疲れ様」と言いたくなってしまいます。
冬は虫に会いにくくなる季節ですが、この越冬の仕方(=越冬形態)に注目して観察してみるのも面白いですよ!
キタテハと同じ分類に属する虫たち

キタテハはチョウ目タテハチョウ科に属する虫。同じ分類の虫たちを以下で紹介しています。
[チョウ目]
▼
[タテハチョウ科]
タテハチョウの種類と魅力|表ばねと裏ばねのギャップが面白い蝶たち
おわりに:キタテハを観察してみよう!
キタテハは草地や畑、森など幅広い環境で見られるチョウです。
とても身近なチョウですが、季節によって姿が違ったり、冬にも活動することがあったり、見どころのたくさんの持つチョウです。
特に秋は観察しやすい季節で、セイタカアワダチソウなどの花の蜜を吸いに来る様子がよく見られます。
もしキタテハに出会ったら、その面白い姿や習性を、ぜひゆっくり観察してみてください!
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