平日に2時間休を取って一人で映画を観にいきました。
今の部署を離れる時は、多くの同僚がこれまでは、残った有給休暇を全部とはいかないまでも多くの休みを取るため、2月と3月はほとんど出勤してないことも多かったです。
でも3人が今の部署を離れることで、やらなくてはならないことが山のようにあり、一日休むだけでも他の同僚に負担をかけてしまいます。
そのため、3人で話し、最後の日(3月31日)まで出勤することにしたのです。
ただ、同じ社内で異動する2人は、私も含めてその休暇が半分ぐらいは引き継がれます。
ですが、それでも捨ててしまう休暇は多い…。
みんな、自分の仕事が大丈夫な範囲内で時間給を取ろうということにしていました。
たまたま、今日は新たな仕事の案件が入らなそう…という日に1時間や2時間早く帰ったり、遅く来たりすることにしたのです。
私もようやくその時間休みを取って映画「ほどなく、お別れです」を観てきました。
主演の目黒蓮さん、浜辺美波さんは素晴らしく、人生の最期の別れを見事な「区切り」を持ってお見送りしていました。

それぞれ故人には「人生」があります。
- もうすぐ父となる男性を残し、事故死した身重の奥さん
- 死というものを知らずに、愛する父と母の元から去らなければならない5歳の少女
- 訳あって離婚したけど夫への想いを残し、息子とのこれからの関係を心配する母
そんな家族の葬儀を映し出していくのですが、その最期のお見送りを漆原(目黒蓮)は淡々と、それでも優しさに満ちた眼差しと声で完璧に執り行います。
↑ ほどなく、お別れです : フォトギャラリー 画像(30) - 映画.comより引用させていただきました
時には場所を変え、故人と家族の思い出の地に立ち寄ったりもします。
残された家族にとっても、亡くなった故人にとっても最高の葬儀でありたい…漆原のおだやかだけど、ハッキリとした案内が会館に響きます。
小さいときから「亡くなった人」(霊)を見ることが出来る美空(浜辺美波)は、その特別な能力を認められ、漆原にスカウトされます。
↑ ほどなく、お別れです : フォトギャラリー 画像(3) - 映画.comより引用させていただきました
美空は葬儀会社「坂東会館」でインターンとして働き始めるのです。
一緒に仕事をしていくうちに、なんで漆原がこんなにも、「最高な区切りとなる別れ」に拘っているのかもわかってきます。
そして大好きな祖母を見送る日が来てしまった美空のプランナーとしての視点と、家族の関係を修復していこうとする姿がとても素晴らしかったです。
↑ ほどなく、お別れです : フォトギャラリー 画像(8) - 映画.comより引用させていただきました
素晴らしいだけじゃなく、とっても美しかったです。
この映画が終わる頃、私の中では養母、実父、実母との別れが蘇ってきました。
自分の心の中のわだかまりや、どこか冷めた気持ちの正体…そんなものも思い出しました。
↑ ほどなく、お別れです : フォトギャラリー 画像(10) - 映画.comより引用させていただきました
ちゃんと区切りがついていなかったのかもしれない…とも思いました。
養母の葬儀でも、こんな素晴らしいプランナーが寄り添ってくれたら、全く違う気持ちで葬儀に立ち会ったかもしれないし、喪主を務めていたかもしれません。
コロナ渦で約2年も会えないまま亡くなった実母のことも思い出しました。
天国という世界があれば、そこで親や兄弟が迎えに来てくれたりするのだろうか…。
↑ ほどなく、お別れです : フォトギャラリー 画像(28) - 映画.comより引用させていただきました
この映画では、「また会える日まで…」という感じで別れを完結させているような感じがありました。
- 同じお墓に入りたい
- お母さんにもう一度会いたい
- いつも思い出すのは笑顔だ
そんな風に思っている遺族ばかりでは無いですし、私も実は親に対してそんな風に思ったことが無いのです。
だけど、子供や夫や弟や親友には会いたいと思うし、生まれ変わってもまた会えたらいいなって思えるのです。
自分の心にある何か…。
帰り道ではずっとその正体を考えながら歩いていました。
そしていつかは必ず来る同居している家族との別れ、弟たちとの別れ、親友(キャンプ仲間含む)との別れ、それが一番今は寂しく感じることに気が付きました。
だけど、いつまでも自分の死を悲しんで欲しくはないので、「最高な区切りとなる別れ」が出来てくれたら…と思ったりもしました。
↑ ほどなく、お別れです : フォトギャラリー 画像(32) - 映画.comより引用させていただきました
この映画はその世界だけじゃなく、どうしても自分の人生をも振り返ってしまうような映画になっているような気がしました。
皆さん結構涙していました…。(逆に涙なしでは観られないかもしれません…)
棺の蓋を閉じる直前に言うんです。
「ほどなく、お別れです」
この言葉で故人とのいい意味での区切りが出来る…魔法のような言葉かもしれません。
最後に流れる「アメージング・グレース」は合っていたのか…いなかったのか…いつまでも脳内でリフレインです。





