企業におけるAI活用は、すでに「試してみる」という段階を超え、日常業務の中で少しずつ定着し始めています。文章作成や情報収集、要約、アイデア整理など、これまで人が時間をかけて行ってきた作業にAIを取り入れる動きは、今や一部の先進企業だけのものではありません。
そこで今回、マウスコンピューターでは法人会員向けに「Copilot等のAIツール活用状況に関するアンケート調査」を実施しました。結果では、仕事または個人でAIを利用している人は64%に達しており、AIが着実に身近な業務ツールになりつつある実態が見えてきます。
また、AIツールそのものへの関心が高まる一方で、AIをより自然に業務へ組み込むための環境づくりについては、まだ理解が十分に進んでいない領域があることもわかりました。今回の記事では、そうした企業のAI活用の現在地を調査結果から探るとともに、これからの業務環境に何が求められるのかを分析していきます。
アンケート概要:Copilot等のAIツール活用状況に関するアンケート調査
調査対象:マウスコンピューター 法人マイページ会員
有効回答数:n=623
アンケート取得方法:インターネット調査
実施期間:2025年12月19日~2026年1月9日
※ 製品の情報や価格は2025年3月26日時点の情報となります。
- 企業のAI活用は先進的な事例ではなく、実務レベルで浸透している
- AIツールの偏りから見えてきた現在地
- AI活用をネイティブに実行できる環境構築が今後の課題
- AIの登場で変化してきたパソコンの役割
- AI活用の鍵は使い続けられる環境の整備
- マウスコンピューターのCopilot+ PC
企業のAI活用は先進的な事例ではなく、実務レベルで浸透している
2022年の末にChatGPTが登場して以降、生成AIは大きな話題を呼びました。それから約3年が経過した現在、企業のユーザーは実際にどの程度AIを利用しているのでしょうか。
今回マウスコンピューターが実施したアンケートでは、業務・仕事でAIを利用している人が48%、個人でのみ利用している人が16%と、何らかの形でAIを利用しているユーザーは64%に達しました。未利用は36%となっており、もはや「AIを使うのは一部の人だけ」という状況ではないことが見えてきます。
注目したいのは、これがIT企業に限った話ではないということです。回答者の業種を分析してみると、特定の業界に大きく偏っておらず、建設業、サービス業、卸売・小売業など幅広く分布していました。
また職種では、営業・事務・マーケティング、技術系(IT)、専門職が上位を占めており、日常的にパソコンを使う層が中心であることがわかります。これらの結果は、AI活用の議論が“現場の一部の先進事例”ではなく、“企業内の業務全般”に広がりつつあることが伺えます。
つまり現在の企業におけるAI活用は、特別な専門職や先進的な取り組みをしているユーザーが使うツールというわけではなく、営業資料を作る人、会議内容をまとめる人、調査をする人、社内文書を整える人など、日常的なオフィスワークの延長線上で使われ始めている事になります。その一方で、どのAIツールが実際によく使われているのか、またどこまで業務に定着しているのかを見ていくと、活用の実態にはまだ差も見られました。
AIツールの偏りから見えてきた現在地
AIを利用している人が64%に達した一方で、実際に使われているツールを見ていくと、その内訳にはある程度の偏りが見られました。今回のアンケートでは、ChatGPTやGemini、Claudeなどのチャット型生成AIツールを利用しているという回答が圧倒的に多い結果となりました。
また選択肢の一つである「WindowsやOfficeのAI機能(Copilot in Windows/Excel・PowerPointのAIなど)」に関しても一定の回答数がみられ、チャット型生成AIツールとして利用されていると推測できるため、まずは「質問する」「文章を作る」「情報を整理する」といった、汎用的で使いやすい用途からAIに触れているユーザーが多いことがわかります。
実際に「どのような業務でAI機能を活用していますか?」という設問では、文章作成や要約、情報収集、アイデア整理といった回答が多く、業務時間の短縮や効率化のためにAIを利用している傾向が読み取れます。企業ユーザーにとってAIは、特別な用途のための新技術というより、日々の業務を少しずつ軽くする実用的なツールとして受け入れられ始めているようです。
こうしたチャット型AIは、個人でも利用しやすく、導入のハードルが低い一方で、企業の業務基盤そのものに組み込まれたAIというよりは、一般的なクラウドサービスとして利用されているケースが中心だと考えられます。もちろん業務で活用しているユーザーも多いものの、現時点では「企業として専用に整備されたAI環境」というより、「まずは使いやすいAIツールをそれぞれが活用している」状態に近いのではないでしょうか。
また、Microsoft 365 Copilotに関する設問では、「利用していない」と答えた人が75%を占めていました。Microsoft 365 CopilotはWordやExcel、PowerPoint、Outlook、Teamsなどの業務アプリと連携しながら使うことを前提とした機能であり、文書作成や要約、会議内容の整理など、日常業務の中に深く入り込むことが期待されるAIです。
その一方で、利用AIツールを問うた設問の「社内専用AI(自社開発・社内Botなど)」と比較すると、Microsoft 365 Copilotに一定の利用者が存在していた点も見逃せません。これは、企業としてAI導入を考える際に、まったく新しい環境を一から整備するよりも、すでに多くの企業が利用しているWindowsやMicrosoft 365といった既存の業務環境の延長線上で導入できるほうが、心理的にも運用面でも障壁が低いことを示していると考えられます。
全体で見ると利用率は低いように感じるが、利用しているAIツールの設問では二番目に位置している
実際、企業でAIを本格的に運用しようと考えた時、単に機能が便利かどうかだけではなく、普段使っているソフトとの親和性や、社内での展開のしやすさ、管理のしやすさなども重要になります。その点において、マイクロソフトのエコシステム内で利用できるAIは、業務環境との連携を行いやすく、企業導入における現実的な選択肢にとして、選びやすい存在なのかもしれません。
今回の結果から見えてくるのは、企業におけるAI活用がまだ“入り口”の段階にあるということです。すでに多くの人がAIを使い始めてはいるものの、その多くはまず「試しやすいツール」を利用している状態であり、業務専用のAIや、企業の基盤と結び付いたAI活用については、これから広がっていく余地が大きいと考えられます。
AI活用をネイティブに実行できる環境構築が今後の課題
ビジネスにおけるAI活用は、日常業務の時間短縮や効率化を主な目的にして利用されており、活用が広がっていることが、ここまでの調査から見えてきました。
しかし、その多くはまず試しやすいチャット型AIや、身近なAI機能から使い始めている段階であり、企業が用意した専用基盤でのAI活用などは進んでいるとは言い切れない状況です。
また、セキュリティ上の懸念から、クラウドサービス型のAIツールについては利用に慎重な企業もあるでしょう。AIを業務に組み込むための環境や製品への理解・普及はまだまだこれからだと考えられます。
実際、AIツールの利用が広がっている一方で、関連する製品やサービスへの理解度にはばらつきが見られました。今回の調査では、AI対応PCという汎用的な言葉についてはある程度認知が進んでいたものの、Copilot+ PCの認知・理解度を見ると「聞いたことはある」「全く知らない・ほとんど知らない」という回答は全体の68%にものぼります。また実際に導入しているという回答も少数にとどまっていました。
AIそのものへの関心は高まっていても、それをより自然に業務へ組み込むための仕組みや環境については、現場レベルではまだ理解が十分に進んでいない状態だと言えるでしょう。
AIの登場で変化してきたパソコンの役割
企業におけるAI活用が広がる一方で、前述した通り、専用基盤を用いた本格的なAI環境の整備は、まだ十分に浸透しているとは言えません。安全性や運用面を考えれば、そうした環境構築には多くの課題とコストが伴い、導入できる企業は限られるでしょう。
一方で、AIの利用が日常業務に深く入り込んでくると、それを使うための環境整備も必要になっていきます。したがって企業専用のAI活用が簡単ではない現状を考えると、パソコンに求められる役割も変化していきます。これまでは、パソコンに求められる役割といえば、文書・資料作成や表計算、Web会議やインターネット検索などを快適にこなせることが中心でした。
しかし今後は、それらすべての役割にAIが関わってきます。AI活用の幅が広がることで、これからのパソコンには「AIを日常的に使ってもストレスが少ないこと」「セキュアな環境でAIを活用できること」「ユーザーが意識しない場面でもAIによって操作性や快適性が支えられること」といった、新しい視点が求められるようになります。
こうした変化やニーズに対応する存在として注目されるのが、AI対応PCやCopilot+ PCです。既存の業務環境と組み合わせながら、必要に応じてクラウドとローカルを使い分けるAI活用も視野に入れやすく、企業にとっては比較的取り入れやすい選択肢と言えるでしょう。
実際、アンケートの自由回答でも、AI対応PCに対して期待することとして、「処理の速さ」や「快適さ」、「AI機能を使う際のスムーズさ」などを挙げる声が見られました。AIを少し試すだけであれば、どのパソコンでも大きな違いを感じにくいかもしれませんが、文章作成や要約、調査などで日常的にAIを使うようになると、使い勝手や動作の快適さは無視できない要素になります。
回答結果より一部抜粋
さらに企業で使う以上は、単に動けばよいという話ではありません。普段使っているソフトとの相性や、業務に支障なく組み込めること、安心して運用できることなど、求められる条件はより現実的になります。AIの活用が広がるほど、パソコンは単なる作業用の端末ではなく、AIを業務の中で活かしていくための基盤としての役割も持つようになっていくと考えられます。
こうした背景を踏まえると、これからの企業向けパソコン選びでは、従来のスペック比較だけでなく、「AIを業務で使う前提で快適かどうか」という視点も、重要な要素となるでしょう。
AI活用の鍵は使い続けられる環境の整備
今回のアンケートからは、企業におけるAI活用がすでに広がり始めており、チャット型生成AIツールを主流として文章作成や要約、情報収集といった日常業務の中で広く利用されていることが見えてきました。一方で企業が専用の業務AIツールを導入したり、専用基盤を構築した本格的な導入といった段階までは、進んでいるとは言えないこともわかります。
AI活用は今後、実際の業務の中でどれだけ自然に使えるか、無理なく使い続けられるかが重要になっていくと考えられます。AI対応PCやCopilot+ PCも、そうした流れの中で、AIをより身近に業務へ取り入れていくための存在として、今後さらに注目が高まっていくでしょう。これからの企業向けパソコン選びでは、従来の性能や価格だけでなく、AIをストレスなく、安心して活用できるかどうかも、重要な指標となっていくのではないでしょうか。
マウスコンピューターのCopilot+ PC
※ 製品の情報や価格は2025年3月26日時点の情報となります。
1.「MousePro G4-I5U01BK-E(Copilot+ PC)」
| OS | Windows 11 Pro 64ビット ( PKIDラベル貼付対応 ) |
| CPU | インテル® Core™ Ultra 5 プロセッサー 226V |
| グラフィックス | インテル® Arc™ グラフィックス 130V |
| メモリ標準容量 | 16GB (CPU内蔵16GB / デュアルチャネル) |
| M.2 SSD | 500GB (NVMe Gen4×4) |
| パネル | 14型 液晶パネル (ノングレア) |
| 通常価格 (税込) |
219,780円 |
|
MousePro G4-I5U01BK-E(Copilot+ PC)
この製品を詳しく見る
|
|
2.「DAIV Z4-A9A01SR-B(Copilot+ PC)」
| OS | Windows 11 Home 64ビット |
| CPU | AMD Ryzen™ AI 9 365 プロセッサ |
| グラフィックス | AMD Radeon™ 880M |
| メモリ標準容量 | 16GB (16GB×1 / シングルチャネル) |
| M.2 SSD | 500GB (NVMe Gen4×4) |
| パネル | 14型 液晶パネル (ノングレア / sRGB比 100% / 60Hz対応) |
| 通常価格 (税込) |
246,800円 |
|
DAIV Z4-A9A01SR-B(Copilot+ PC)
この製品を詳しく見る
|
|

