
九州の旅4日目、今日は宮崎の高千穂から熊本の天草を目指します。
昨日はお昼に高千穂に着いておきながら友人宅でのんびりとしていたため、高千穂観光は何もしていません。なので、今日の午前中くらいはどこか観ていくかな?とも思ったのですが…そのまま熊本を目指すことにしました。2週間もある旅行はあれど、九州は広いです。とても全部は周りきれません。なので、今回は4年前の旅行で訪れていない「西側」を中心に回ることにし、先を急ぐことにしました。
さて、この先はパパも始めて訪れる土地がほとんどです。楽しみだぞ!
RVパーク高千穂

高千穂町で迎えた朝。
標高があるので寒いです。けれど、透き通った気持ちのいい青空。予報を見ると、天気はこの先もしばらくは期待できそうです。

相当寒いんだけど…子ども達はバドミントンに夢中。やっぱり、忙しく観光に出歩くより、子ども達はこうしている方が楽しそうです。
ちなみに、子ども達が遊んでいるエリアはテントサイト。このRVパークはキャンプ場もやっています。町中にあるとは思えないほど静かで開放感抜群。そして、施設は綺麗で快適。のんびりするにも観光の拠点にするにもとても過ごしやすい施設です。

さて、出発!
道の駅高千穂を通過し、神都高千穂大橋を渡って熊本を目指します。218号線も昔はよく走った道路なんだけど、あの頃はこの橋もありませんでした。ホント、25年もあると色々なことが変わってしまうんだなぁ。
通潤橋

高千穂から1時間。通潤橋にやってきました。
放水をしている時期ではないので寄るつもりはなかったのですが、まぁ、通り道だし、「チラッと見てくか」くらいの気持ちで立ち寄ってみました。しかし、これがこれがこれが楽しかった!とってもいい勉強をさせてもらいましたよ!

駐車場は広々&ガラガラ。
国道からのアクセス路が少しだけ狭くなりましたが、トレーラー付きでも問題なく到着できました。

通潤橋という名前は聞いたことがなくても、橋の中央から左右に放水をしているその様子を写真か何かで観たことがある人は多いのではないでしょうか。私は小学校だったかな?中学校だったかな?教科書で観た記憶があります。
しかし、その放水の目的についてはてっきり観光用なんだと思っていました。しかし、違ったんですね。しかもこの橋は、「川の上に水路を作って水を運ぶ(つまり、水の流れをクロスさせる)」という奇想天外な発想の下、江戸時代に作られていたということを今更知りました。いやぁ、その逸話には感動さえしてしまいましたよ。

まずは上から橋を観てみたいと思います。
階段を登る登る。頑張れ頑張れ、
そこの男の子、登るところ違うよぉ〜!

通潤橋が作られた目的はといいますと、それは人が渡るためではなく水を運ぶためだったそうです。川の対岸にある白糸地区は三方を深い谷に囲まれているため、川の水を田んぼに引くことが出来なかったそうな。井戸水に頼っていたものの飲水にさえ困る状況だったそうです。そこで、「川をまたいで水を運ぶ水路」として通潤橋が作られたとのこと。
しかも、この水路の凄いところはというと、橋の高さに注目です。こちら側とあちら側(白糸地区)の台地より橋の高さは低いんです。つまり、運ばれる水は「一旦下がってまた上がる」という流れをするんですね。この橋が作られたのは江戸時代。つまり、電動ポンプなどはありません。では、どうやって水を「上げる」のか。それは、「逆サイフォンの原理」を利用しているそうです。『Uの字に曲げたホースに水を満たすと、左右の水面は同じ高さになる。片方のホース口を下げるとホース口からは水が吹き上げる』この原理です。よって、通潤橋の入水口と橋の高低差は7.5m、出水口と橋の高低差は5.8m。この高低差があることで水を「上げる」ことに成功したんだとか。

こうやって流れてきた水を、

ここから取水して、

あの橋の中(!?)を通して、向こう側へ運んでいた訳です。
ちなみに放水時は橋の中央部分から左右に水が噴出する様子を観られるのですが、それは観光のために作られた細工ではなく、通水管の中に溜まったドロやゴミを排出するのが目的だったそうです。

これが取水口。
江戸時代ですよ。手作業で削った訳ですよね…?なんですか?この精密さは。本当にすごい技術だなぁ。

そして、次に疑問に思ったのは、
どうやって石を積み上げていったんだろう?
ということでした。だって、完成形の橋を見た時に「左右から均等な力が加わることで支え合っている」という理屈はわかりますが、作っている途中はどうするんでしょう?どうやって固定するの?一度は土砂で埋めてその上に石をアーチ状に積み重ねたのかな?なんて思ったんだけど、橋の下には川が流れている訳ですから、土砂は積めないですよね。その答えはこの後に資料館で拝見することができました。

「水を運ぶ」という目的だけで作られたとは思えないですよね。この芸術的な美しさ。
すごい発想と技能とセンスですよねぇ〜。

ちなみに、この橋を設計したのは布田保之助という方。
落成式の日、布田保之助は腰に短刀を懐にして橋の中央に正座をしたそうです。支保工を取り外した時に橋が崩落すれば、布田は橋と運命を共にすることになります。そして、開水させても水が流れないようなことがあれば切腹をする覚悟でいたとか。
本当にすごい話です。
その「すごさ」はとてもこのブログだけにはとても書ききれません。まだまだすごい話はたくさんありました。ご興味を持たれた方はぜひ訪問して、資料館をじっくりと見てみて下さい!

あれ!?
通潤橋の駐車場に「くまモン」発見!

すごいぞ!このバイク!
パパは目が釘付けです。




なんて精密さですか!
タイヤ、ヘッドライト、空冷エンジン、サスペンション、チェーンetc⋯。

いやぁ~、自然界にある素材とその形を活かしてこんなに精密なものを作り上げるとは!脱帽です。
これを作った方、楽しかったでしょうねぇ〜。

ミニ通潤橋、発見!
真ん中の要石を外したら、このアーチは崩れてしまう訳ですね。この大きさのものでもすごいことだと思います。石の重さはとてつもないでしょう。だから、実際の通潤橋を見るとその途方もない石の数と大きさに言葉を失ってしまうのでした。

資料館を見学。

通潤橋がどれほど奥深い仕組みで作られているのかがよくわかります。
画像の資料はネットでも拝見できました。
ご興味のある方はぜひ!

そうそう、前に書いた疑問の答えです。
木材で台枠を組んだんですね。それにしても、これだけの石の重さを支える訳ですから、この台枠でさえも相当精密に設計されていたんでしょう。江戸時代にですよ…本当に凄いよなぁ。

動画での解説もあり、係の方がDVDを回してくれました。
子ども達のためにはこういうのがあると、本当に助かります。というか、大人にとってもやっぱりわかりやすい!

通潤橋の前後には水を運ぶための水路が貼り巡っています。実際、この水路を作る仕事は橋を作るよりさらに大変なお仕事だったようです。
橋の周辺にはこの水路沿いを歩くように遊歩道が整備されているとのことなので、もう少し気候のよい時に来られたらもっと時間をとってのんびりと歩いてみたいな、と思いました。

さて、この先は九州中央自動車道を使ってさらに西へ。
そして、天草を目指します!
備忘録
12月27日(金)
この日の走行距離:牽引あり192km+牽引なし0km=192km
この旅での走行距離:牽引あり1360km+牽引なし60km=1420km
RVパーク高千穂8:45→9:50通潤橋11:00→12:40道の駅天草さんぱーる→天草四郎ミュージアム15:10→15:50道の駅有明16:05→17:10RVパークれいほく富岡海域公園