古くは飢饉の時の救荒作物として奨励された「サツマイモ」。
「サザエさん」などの昭和を代表するマンガの中には、女性のおやつの定番であるサツマイモですが、時代は流れて令和となった現代でも多くの人々から愛されている食べ物ですよね。
さて、そんな前置きとともにやって来たのは磯子区の「浜マーケット」という所で、戦後に発展した闇市が今になってもそのまま続いてしまっているという稀有な商店街です。

今回訪れたのは平日の午前中だった事もあり、人影はまばらでシャッターも目立ちますが、多くの八百屋さん・魚屋さん・お惣菜屋さん・肉屋さん・はきもの屋さんなどが軒を連ねて、今なお地元の方々の貴重なお買い物スポットとなっているようです。

この「浜マーケット」は眺めて歩いているだけでも楽しいです。
横浜橋通商店街や洪福寺松原商店街ほど規模は大きくないですが、地元による地元のための商店街といった風情がたまりませんよね。
そんな中、今回紹介するのは西側入り口を入ってすぐ、焼き芋専門店の「焼きいもどーぞ」さん。

このお店は、品川区の西大井にある「超蜜焼きいもpukupuku」さんという、焼きいも業界では知らない人はいない行列必至の名
店の唯一の2号店として、2021年にオープンされたそうです。
現在は独立されて、独自の「焼き芋道」なる奥義を極めるべく奮闘されているんだとか。
焼きいもマルシェでは100人超の行列を記録し、わずか1時間半で完売したというウワサの焼き芋が、なんと浜マーケットでいただけるというスゴいお店なのです!

さて、意を決して店内へ。
内観の写真を撮ろうかなとも思っていましたが、他のお客様がいらっしゃったのでショーケースだけ撮影しました。

焼き芋以外にも、焼き菓子や羊羹なども並んでいるのも楽しいところ。
こぢんまりしたお店でありながら、壮年の男性や赤ちゃん連れのママさんなど多くの方々がひっきりなしに訪れて、なるほど地元の方々から愛されているお店である事が伝わりますね。

では、さっそくいくつか購入してイモ好き女子な妻ちゃんのもとへバイクを走らせて帰宅。
バイクのメットイン(椅子の下のトランク)はエンジンの真上で、けっこう温度が上がるので冷まさずに持ち帰ることができました。
◆金蜜芋(200g前後:600円)
千葉県香取市にある石田農園さんのブランドサツマイモ、「金蜜芋」を使用されています。
土づくりから熟成に2年という歳月をかけ、入荷できるのは選ばれた店だけの大人気ブランドだそうです。
ミニ(180g前後)は530円。

金蜜芋はまさに宝石。
今回、初めて頂きましたが本当にトロトロでジューシー、貴重な焼き芋だと思います。
そのまろやかさはまるで芋餡のようで、トロリと柔らかい皮をハムッと噛めば、お口の中は柔らかいお芋の甘さと香りでシアワセいっぱいに満たされます。

◆長嶋農園べにはるか(大:550円)
ミニであれば480円、特大であれば630円。
べにはるかは有名で、さつまいもが好きな方であれば誰しもが慣れ親しんだ名前でしょう。

べにはるかも、金蜜芋のような甘い蜜がしっかりと出ています。
食べてみると、まさにこの品種ならではの芳醇な香りと、もっちりとろりの食感である事に加えて、実に味わいが深いなぁと思います。

今回は2種類の焼き芋を楽しみましたが、2種食べ比べ(1100円)というオトクなセット割もありますので、お好きな方は是非とも利用されてみてはいかがでしょうか。
◆リーフパイ(200円)
焼き芋とは打って変わって一気に焼き菓子に移行しました!
リーフパイもマスターさんオススメの逸品で、カリカリかつパリパリのパイの層の食感がたまらなく、しっかりとバターの香る五感で楽しむパイでした。

◆今川焼(いもあん:160円)
粒あん・クリームは130円で、他にも期間限定の今川焼が出ることもありますが、ここはやはり人気かつオリジナルの「いもあん」にしてみましょう。
ちなみに、粒あんは地上波によって紹介された「キノアン」さんの粒あんを使用されているようです。

大判焼きは、ねっとりとして濃厚な芋あんの中に、むっちりとしたお芋がサイコロのようにゴロゴロ入っており、お芋の濃厚さを感じる満足感のある大判焼きです。
ふだんは芋あんだけだそうですが、この時は試しに芋も入れてみた、とのこと。
こういう柔軟な発想で、いろいろと試されているのもマニュアルに縛られない個人店ならではの魅力ですよね。

◆BEKKOプリン(350円)
カラメルの代わりに、小江戸川越の手作り飴の老舗「玉力製菓」さんのべっこう飴を使用された、というプリン。
「ご自宅用」(300円)と「贈答用」(350円)があり、今回はせっかくなので「贈答用」をチョイス。

「ご自宅用」と「贈答用」の違いは、器が違うことくらいです。
「贈答用」の器は真ん丸として可愛くて、これはどこに持って行っても喜ばれることうけあい!

さっそく実食してみると、実に口溶けが良く、しっかりと卵感のある今どきの食感。
その反面、味はどこか懐かしい蒸しプリンのような風格で、カラメルの代わりのべっこう飴もたっぷりと入っており、実に濃密で満足感のある味わいでした。

◆◇◆後記◆◇◆
「食いしん坊の店主が食べたいものを作っています。どの商品もとことんこだわっています。」と、マスターがこだわりと愛情のなかに作り上げた焼き芋とスイーツの数々。
彩りよく飾り立てられた有名店のケーキも良いですが、気取らない休日のシアワセなおやつに、是非とも「焼き芋」にかぶりついてみてはいかがでしょうか。
この「焼きいもどーぞ」さん、浜マーケットの奥にあり目立たないお店でありながら、いつも客足が絶えない人気店。
その人気の秘密を、是非とも皆様の舌でお確かめになってはいかが!?
お試しを!
再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい
【みうけんさんおススメの本もどうぞ】
※食べログでは表示されません
★☆食べログもごひいきに願います☆★
焼きいもどーぞ (スイーツ / 根岸駅、磯子駅、弘明寺駅(横浜市営))
テイクアウト総合点★★★★★ 5.0