
今回は、1940年代の旧ソ連陸軍スナイパー用迷彩ユニフォームを分析します。
以前分析したインド製旧ソ連陸軍スナイパー用迷彩ユニフォーム(リーフパターン・モデル品)と同じのモデルの色違いだと思っていたら、タグなどの根拠が全くありませんでした。
でも裁断や縫製がそっくりでしたよ!
何故かデッドストックです!
目次
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1 旧ソ連陸軍スナイパー用迷彩ユニフォーム(スモックセット・リーフパターン・インド製モデル品?)とは?


第二次大戦直前の1921年にイタリア軍が開発した迷彩テント。
諸説ありますが、これが現代にも通じる「量産された迷彩の始まり」だとされていますね。
以降、第二次大戦中には一部の国が迷彩装備を独自で開発しました。
ただし当時は、あくまで限定的な使用に留まっていましたね。
旧ソ連軍もそうでした。
今回のモデルは、旧ソ連軍が大戦中に開発した迷彩ユニフォームのモデル品になります。
ただし製造国示すタグやスタンプが一切なく、少々疑問点もありました。
さてさて、それはどんな迷彩ユニフォームなのでしょうか?
今回は旧ソビエト軍装備マニアのみならず、日本の寒候期用の簡易な迷彩な迷彩服をお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
スモック
前面
身幅がとても大きいですね。

背面

前面裏側

背面裏側

フード付近。

フード前面
ボタンで開閉。


フードの開口部裏側にはグレイメッシュのフェイスベール付き。

胸スリット裏側

フードのドローコード
同じ迷彩生地製で裏側にあります。

袖口内側
ドローコードを内蔵

縫製はダブルステッチですが、生地の端末処理はされていませんね。

ボタン
ブラックのプラスティック製。

トラウザーズ
前面
オーバーパンツですね。

背面

前面裏側

背面裏側

前合わせはウエストのドローコードのみで、ボタンやジッパーはありません。

裾のスリット
同じ迷彩生地のドローコード付。


迷彩パターン

専用の袋に格納されていました。
表と裏
同じ生地のドローコードで入口を閉めることができます。
(縦約33cm、横約32cm)


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3 その特徴とは?
迷彩はライトブルーグレイの生地に、濃淡二色のブラウンでライトブルーグレイを塗り残すように大小様々な葉や茎のようなパターンをプリントしてあります。
グリーン系のモデルとは少々パターンも違うようです。
迷彩比較
今回のモデル

以前分析したモデル

生地は薄いコットンの平織りで、防寒・防風性能はほとんどありません。
(あくまで簡易衣料品ですね。)
デザインは、スモックがフード付、エポレットなし、胸スリット×2で、身幅がとても広く、フード内にはグレイメッシュのフェイスベールも装備されています。
一方トラウザーズにはポケットやスリットは一切なく、こちらもゆったりしたサイズですね。
ウエストはベルトではなく、紐で絞るタイプでとてもシンプルです。
全体的な縫製はやや雑で不正確ですが、簡易衣料品と考えるとこんなものでしょうか?
面白いことに、このモデルにはタグ屋スタンプが一切ありませんでした。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1990年代
(推定)
製造場所 不明
契約会社 不明
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ なし
(日本人のXL〜XXL)
各部のサイズ(平置)
スモック
肩幅 約56cm
身幅 約96cm
着丈 約66cm
袖丈 約60cm
トラウザーズ
ウエスト 約74cm
着丈 約110cm
股上 約34cm
股下 約75cm
裾幅 約23cm
状 態 デッドストック
官民区分 民生品
入手場所 名古屋の専門店
入手難易度 4(極めて困難)
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1896M ハーフソビエト タイプA スラブ EF/AU55 8.8K/鋳造総数の4%。EEE/希少。
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5 まとめ
アメリカ軍ミッチェルパターンやドイツ武装親衛隊リバーシブル迷彩スモックもそうですが、迷彩開発の黎明期は、実際の植物…のような図柄を写実的に模したものがありました。
迷彩自体が暗中模索状態だったので、自然の植物などにヒントを求めたのは無理もありません。
それでも配色や環境によっては、ある程度の効果があったようですね。
しかし理想の迷彩は、あらゆる場所でもある程度の効果を発揮すること。
その観点から考えると写実的な迷彩パターンより、多色を用いた雲型などの抽象的な迷彩パターンの方がより汎用性に富んでいて効果的である…というのは現在では常識になっていますね。
戦後はほとんど国が抽象的な迷彩パターンを採用しています。
でも今回のモデルは、旧ソ連軍(戦後しばらくはルーマニア軍も類似迷彩を採用・支給していました。)が大戦中に採用した写実的な迷彩を再現していますね。
これはこれで、全体的にどこかレトロな独特の雰囲気がありますし、迷彩パターンが個々に小さくかつ複雑なので、日本の寒候期でもある程度の効果を発揮するかもしれません。

…それはともかく旧ソ連軍やルーマニア軍が採用していたこの種の迷彩は、そのほとんどが「グリーン系」でした。
一方今回のモデルは「ブラウン系」なのが珍しいですね。
(旧ソ連軍にこの配色が存在したのかどうかは、現時点では未確認です。)
元々単色の制服兼戦闘服の上に着用する簡易的な衣類だったので、大きめなサイズ感でざっくり着用できるよう設計されているのですが、よく再現されていますね。
普段着の上から着用する事により、瞬時に迷彩化できるのはとても便利な装備ですね。
野鳥観測などには重宝するのではないでしょうか?
ところで残念ながら、このモデル品迷彩ユニフォームも現在では全く見かけません。
(グリーン系のモデルもさっぱり見かけません!)
入手は極めて困難ですね。
それでも、国内外のオークションに出品される可能性があるので、探しているあなたはオークションサイトにキーワードを登録して待ってみましょう。
私は大戦中の官給品迷彩ユニフォームを探してみたいと思います。
今回は、インド製と思われる旧ソ連陸軍スナイパー用迷彩ユニフォームのモデル品を分析しました。
いやー軍装品って、モデル品も本当に面白いですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
(20260326更新)
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参考:色違いのよく似たモデルに関する記事はこちらです。⬇︎
他の旧ソ連軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の迷彩装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍装備のモデル品に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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