
今回は、1940年代のアメリカ海軍デッキパーカーを分析します。
以前分析したとアメリカ海軍デッキジャケットN-1と同様の素材ですが、着丈が長いのが大きな違いですね。
重くて暖かいパーカーですよ。
実際に水兵さんが使用していたものですが、時代を考えると程度は極上品です!
目次
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1 アメリカ海軍デッキパーカー(OD・アルパカライニング)とは?

日本の軍歌「月月火水木金金」には、当時の海軍における過酷な勤務が歌にされています。
洋の東西を問わず海軍の艦艇で勤務する水兵さんは、陸軍や空軍とはまた違った厳しいものなのでしょう。
特に甲板で働く水兵さんは、実戦では揺れる艦の吹きっ晒しの中で、あるいは灼熱の甲板で爆風や波(或いは敵弾)の影響を強く受けるのは想像に難しくありません。
そのため昔の水兵さんには、独特の防寒装備が支給されている場合が多いですね。
このブログでも、過去にいくつか水兵用の防寒装備を分析してきましたが、今回はいよいよアメリカ海軍防寒デッキパーカーです。
さすがアメリカ製と言わざるを得ないリッチな仕様が魅力ですね!
さてさて、それはどんなデッキパーカーなのでしょうか?
今回は、アメリカ海軍装備マニアのみならず、個性的な防寒着をお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面

背面

前面裏側

背面裏側

フード周りレイアウト

前合わせはジッパーとボタンです。

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契約年度は記載されていません?が、1940年代の製品です。

脇裏側
通気性を確保するため、コットン製ですね。
よく見ると上下で生地色が違っています。
(アメリカ軍衣料品あるあるですね。)

ウエストは2本のダットファスナー付き生地テープで調整します。

ウエストにはサイズを調整するストラップあり。
ダットファスナーで調整するようですが、調整方法が不明ですね。
両端に凸凹のダットファスナーが付いていますが…。


背面裏側裾にあるストラップ。
股間を通して留めることで裾の捲り上がりを防止します。



両袖内側にはニットの袖あり。
これで冷気の侵入を防げますね。
ニットには破損あり。
(ニットは消耗品!)


前面裏側裾付近
ライニングのジャングルクロスにはグリーン味の強い生地が使用されていました。

ジャングルクロス生地のアップ
独特の織り方。
上:グリーン系
下:カーキ系

腰ポケット
ボタン類はありません。


ポケット内側の生地はコーデュロイ。

脇の通気孔
4個で金属製のハトメ付き。
艶ありブラックの塗装。

フード側面

フードのドローコード

ドローコード付け根は金属製のハトメ付き。
ブラックの塗装。

ボタンは大型でODのプラスティック製。

ジッパーは「CONMAR」のブラス製。

アメリカ海軍のステンシル

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3 その特徴とは?
シェルはカーキに近いODに染められたコットンのジャングルクロスと呼ばれる、独特の織り方の生地で、厚く防風性能が高いです。
(シェルのカラーはネイビーブルーのモデルもあります。)
最初、グリーン系のODが褪色したのかな?…なんて思っていましたが、ライニングの生地とは大きく色調が違っていたので、最初からこのカラーのようです。
一方ライニングはアルパカウールで、保温力が高いですね。
ただし少々重いです。
デザインは、フード付き、腰ポケット×2で、裾裏側には股間を通してボタンで留めるタブがあります。
ウエストはドローコードではなく、ダットファスナーのある生地テープで調整。
面白いのは腰ポケット内側生地で、生成りのコーデュロイが用いるところですね。
後のM51パーカーなどではウール生地でしたが、これは珍しいです。
(これならクリーニングにも問題が少ないでしょうか?)
全体的な縫製は分厚い素材を用いているにも関わらず、とても正確かつ丁寧で高い技術を用いて仕立てられていますよ。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1940年代
製造場所 アメリカ
契約会社 アメリカ
製造会社 〃
材 質 コットン
アルパカウール
表記サイズ 36
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
肩幅 約52cm
身幅 約61cm
着丈 約103cm
袖丈 約62cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 名古屋の専門店
入手難易度 3(困難)
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5 まとめ
N-1デッキジャケット同様、リッチな素材で製造されたコートですね。
少々重いものの、暖かさは後の空軍N-3系に匹敵しますね。
フロントがジッパーとボタン併用なのも風対策が万全と言えるでしょう!
ただ、私有車や公共交通機関が発達した現代では、この着丈が少々持て余しそうですね。
もし同程度の個体を複数入手できるなら、そのうち一着の着丈を短くカスタムして使い易くするのもアリかもしれませんね。
(重要文化財保護の観点からおすすめできませんが…。)
ところがこの優秀なデッキパーカーですが、現在入手はとても困難です。
また発見しても、程度の悪いものが多いですね。
もしかしたら支給数は少なかったのでしょうか?
または、このコートの防寒性能に注目し民間に払い下げられ重宝され酷使されたた結果、現存数が減ったのかも?

…真相は不明です。
ところがそこに商機を見出したのでしょうか?
現在はこの優秀なパーカーについて、一部でモデル品が販売されていますよ!
しかもODモデルのみならず、ネイビーブルーモデルも商品化されているのは嬉しいですね。
(ただし高級モデル品ではあります。)
モデル品なら、ハーフコートタイプにカスタムしても、罪悪感がないですよね。
(メーカーさんには、ハーフコートタイプのモデル品を販売希望!)
明らかに着用している人の少ない(殆ど見ない?)パーカーです。
この冬は、このパーカーで個性を発揮してみませんか?
今回は、アメリカ海軍の重くて暖かいデッキパーカーを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
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参考:同じような作りのアメリカ海軍N-1デッキジャケットに関する記事はこちらです。⬇︎
他のアメリカ軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の防寒装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の単色衣類に関する記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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