
今回は、1960年代のアメリカ軍迷彩ユニフォームを分析します。
以前分析したアメリカ軍熱帯用迷彩ジャケット(グリーンリーフ)と同じモデルですが今回は中古品で同じく中古品のトラウザーズも準備しました。
生地は勿論リップストップ!
実際に兵士が使用していたもので、所々に穴があったりしますが、程度は良好ですよ!
目次
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1 アメリカ軍熱帯迷彩ユニフォーム(グリーンリーフ・リップストップ)とは?


およそ50年前に終結したベトナム戦争。
その戦闘や装備は、関係国軍のみならず世界中の軍隊に大きな影響を与えました。
中でも個人装備では、迷彩服の普及を促したというのが大きいですね。
特にアメリカ軍では、戦後迷彩服装備を標準化する方向へと舵を切った戦争でもあります。
ベトナム戦争におけるアメリカ軍は、多種多様な迷彩服を使用しました。
主な内訳は、
- 大戦中のダックハンター(フロッグスキン)迷彩服
- 旧南ベトナム軍が使用していた各種迷彩服
- アジア各国へ発注した各種迷彩服
- 部隊単位で現地発注・調達した迷彩服
- ヨーロッパの軍隊で採用されていた迷彩服
- ベトナム戦争中に開発・支給した新しい官給品迷彩服
でした。
今回のモデルは、最後の「ベトナム戦争中に開発した官給品迷彩服」になります。
原型は旧ドイツ武装親衛隊が開発・支給した「ライバーマスター」。
でもそこはアメリカ!
迷彩色調とパターンに大幅な改良(?)を加えて、戦地であるベトナムに特化させていますよ。
さてさて、それはどんな迷彩ユニフォームなのでしょうか?
今回は、アメリカ軍装備マニアのみならず、盛夏に効果的な迷彩服をお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
ジャケット
前面
デザイン及び生地的には、トロピカルコンバットユニフォーム4thを踏襲しています。

背面

前面裏側

背面裏側

襟周りレイアウト

背面のヨーク部

前合わせはボタンのみ。

うなじのタグ
S/N(物品番号)は、まだFSNの時代ですね。

裏側裾付近のタグ
1969年度契約品です。
品名は「コート」

胸ポケット
ボタンで開閉


左胸ポケットフラップにはスリットがあって…

ポケットの中にはペン用のポケットあり。

腰ポケット
こちらもボタンで開閉。


各ポケット下部のマチには水抜き孔あり。


ボタン
ODの肉厚プラスティック製

袖
ややテーパー付きでカーブを描いていますね。


袖口はボタンで開閉・調整


左袖には特殊部隊パッチの縫い付け跡あり。

迷彩パターン
一番明るいのがライトグリーンで、全般的に緑味が強いことから「グリーンリーフ」と呼ばれていますね。

僅かですが所々に使用に伴う小穴あり。

トラウザーズ
前面

背面

前面裏側

背面裏側

ウエスト背面内側のタグ

ヒップポケット内側生地のタグ
こちらも1969年度契約品ですね。

前合わせはジッパーと頂部のボタンです。

ジッパー
刻印は「TALON」。

右側面レイアウト

ウエストのサイズ調整タブ
ブルーイング(黒染め)された金属製バックル付き。

腰スラントポケット

ヒップポケット
ボタンで開閉。


膝カーゴポケット
ボタンで開閉。
ポケットには二重のプリーツあり。
ポケットフラップ前縁は縫い付けられています。


側面
全体的に膝の部分で後方に曲げて縫製されていますね。

裾は正面から見ると僅かにテーパーが付いています。

裾にはドローコードを内蔵。

左膝カーゴポケットの中には…

ボタンで開閉する小ポケットあり。
シガレット用でしょうか?



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3 その特徴とは?
迷彩はホワイトの生地に、ライトグリーン、ブラウン、グリーン、ブラックを用いて、葉や雲のようなパターンをプリントしています。
全体的に緑味が強く見えることから「グリーンリーフパターン」と呼ばれていますね。
(今回のモデルは、迷彩各色の境界を暈してありますが、モデルによってはハッキリクッキリのものもありますよ。)
生地は防風織されたコットンポプリンのリップストップ(引き裂け防止処理)で、薄く軽量でサテンに比べて通気性があります。
また意外に丈夫な生地ですね。
生地は他にリップストップではないモデルもあります。
デザインは、ジャケットがエポレットなし、胸ポケット×2、腰ポケット×2で、左胸ポケット内にはペン用ポケットあり。
一方トラウザーズは、腰スラントポケット×2、ヒップポケット×2、膝カーゴポケット×2で、左膝カーゴポケット内には小ポケットがあります。
全体的な縫製は、やや雑ですが正確で強度も十分ですね。
今回のモデルは左袖に、特殊部隊のパッチを取り外した跡がありました。
4 製造とサイズのデータ
製造・契約年度 1969年
製造場所 アメリカ
契約会社 アメリカ
製造会社 〃
材 質 コットン
表記サイズ M-S
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
ジャケット
着丈 約75cm
肩幅 約45cm
身幅 約59cm
袖丈 約59cm
トラウザーズ
ウエスト 約45cm
着丈 約99cm
股上 約29cm
股下 約73cm
裾幅 約25cm
状 態 中古上品
官民区分 官給品
入手場所 愛知の専門店
入手難易度 1(容易)
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5 まとめ
今回のモデルは、ある程度使用された中古品なので、未使用品に比べて最も明るいライトグリーンの緑味が弱まりイエローグリーンに近くなっていますね。
他のカラーも僅かに褪色していて、まさに当時の雰囲気を醸し出していますよ。
(そいえばかつて東京上野にある老舗ショップが販売していたグリーンリーフのレプリカは、新品の状態でイエローグリーンだったのは、中古品を参考にしたからでしょうか?)
これは未使用のデッドストックでは感じられない、一種の迫力ですね。

それはともかく、幸いなことにこの迷彩服の効果は、実戦で証明されています。
日本においてもその効果は十分期待できるため、森林でのサバイバルゲームは勿論、野鳥観測や狩猟に最適ですよ。
コットン製で肌触りも良いことから、登山やキャンプに使用するのもアリですね。
幸いなことに、ひと昔(ふた昔?)前に比べると現在は数多く取引されていて、コンディションを気にしなければ、大手通販サイトで入手可能ですよ。
ただし今回のモデルのように、セットでサイズと状態が上下揃っているのは稀です。
程度の良い中古品をお探しのあなたは、根気よくあらゆる場所を探してみましょう!
また迷彩に少々難はありますが、モデル品も入手可能です。
普段使いにはこちらがおすすめですね。
私は迷彩パターンの各色の境界がハッキリクッキリタイプのノンリップ(リップストップではない)モデルを探してみたいと思います!
今回は、アメリカ軍がベトナム戦争中に支給した、アメリカ産迷彩ユニフォームを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
(20250414更新)
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参考:同時期のアメリカ軍官給品迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
ベトナム戦争期の関係過酷装備に関する記事はこちらです。⬇︎
他のアメリカ軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の迷彩服に関する記事はこちらです。⬇︎
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただき、ありがとうございました。
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