
今回は、1940年代のアメリカ陸軍M37ウールトラウザーズを分析します。
第二次大戦中のアメリカ陸軍では標準的なモデルでした。
面白い愛称でも有名ですね。
中古品ですが程度は極上ですよ!
目次
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1 アメリカ陸軍M37ウールトラウザーズ(マスタードパンツ・初期型・8-83-B)とは?

若いあなたはご存知ないかもしれませんが、かつて「コンバット」というアメリカのTV番組が日本で放送されていました。
物語は、第二次大戦のヨーロッパにおけるアメリカ軍歩兵部隊の闘いを描いたものでした。
現在の目で見ると、時代考証的にはとてもおおらかな作品でしたが、多感な(?)ミリタリー少年の心を動かすには十分な内容でしたね。
この番組内で好対照(?)だったのは、ドイツ軍とアメリカ軍の軍服でした。
カチッとした制服で戦闘する敵役ドイツ軍に対し、主人公側のアメリカ軍はとてもラフな格好(…当時はそう見えました。😃)で、一見だらしなく見えたものです。
(当時、この番組を観たミリタリー少年たちが「ドイツ軍派」と「アメリカ軍派」に分かれたのは言うまでもありません!)
でもこれは、「戦闘」に対する考え方の相違だったのですね。
伝統的な格式を重んじたドイツ軍と、格式にこだわらなかったアメリカ軍との違いでした。

この当時のアメリカ軍は、従来の常識にとらわれないとても軽快な、まるで民間衣料品のようなデザインの軍服を着用していましたよ。
特にトラウザーズは材質こそウールでしたが、そのデザインは現代でもサラリーマン御用達のスーツパンツと大きく変わらないものでしたね。
今回のモデルは、そのウールトラウザーズの初期型になります。
独特の色調から「マスタードパンツ」と呼ばれていますね。
さてさて、それはどんなウールトラウザーズなのでしょうか?
今回は、アメリカ軍装備マニアのみならず、寒候期に使用できる個性的なズボンをお探しのあなたと一緒に、確認していきましょう!
2 全体及び細部写真です!
前面
現代ではあまり類のない、かなり太いシルエットが特徴ですね。
背面
前面裏側
背面裏側
前合わせはボタンのみ。
でも大面積のガスフラップあり。
右(向かって左)上部の小ポケットに注意。

前合わせボタンホールの補強生地
明るいカーキのコットンツイル製。

サイズタグ
ウエスト34インチ、レングス33インチですね。
ポケット内側の生地は生成りのコットン製
ウールはODのライトシェイド(明るいOD生地)ですね。
1943年度契約品。
右側面レイアウト
腰スラッシュポケットが垂直、ヒップポケットにフラップやボタンがないのが初期型の特徴です。
(右ヒップポケット付近の補修に注意。)
右上部の小ポケット
コイン入れとか、懐中時計入れとかの説あり。
右上部の小ポケット用の生地も生成りのコットン製ですね。
腰スラッシュポケット
ヒップポケット
裾
全体的にゆったりしたデザイン。
表記サイズから考えると、裾上げされていますね。
ウエスト内側には認識番号?が記入されていました。
ガスフラップ裏表

股間の補強生地
ウエスト合わせ頂部のボタン(大)
ウエスト合わせその他のボタン(小)
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3 その特徴とは?
ウール生地は、ややブラウンがかったカーキのサージで、保温力に優れています。
このトラウザーズにも数種類のカラーが存在していて、その色調には誤差がありますね。
(今回のモデルは、カーキの強い色調です。)
デザインは、腰スラントポケット×2、ヒップポケット×2、右小ポケットで、シンプルです。
腰スラントポケットが垂直でヒップポケットには左右ともポケットフラップがありませんが、これが初期型の特徴ですね。
(後期型は、スラントポケットに角度がついていて、左ヒップポケットにはポケットフラップがあります。)
この当時の一般的なトラウザーズ同様、やや太めのデザインですが、これは寒候期にインナーを着込むための余裕ですね。
全体的な縫製は、丁寧かつ正確で上質な仕立てです。
そうそう今回のモデルには、奇跡的にタグが残っていました。
4 製造とサイズのデータです!
製造・契約年度 1943年
製造場所 アメリカ
契約会社 アメリカ
製造会社 〃
材 質 ウール
コットン
表記サイズ 34(ウエスト)
33(レングス)
(日本人のL)
各部のサイズ(平置)
着丈 約113cm
ウエスト 約43cm
股上 約34cm
股下 約83cm
裾幅 約25cm
状 態 中古極上品
官民区分 官給品
入手場所 東京の専門店
入手難易度 2(やや困難)
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5 まとめ
独特で太いシルエットのトラウザーズですね。
実際に履いてみると、その太さに違和感を覚えるくらいです。
でも昔はこれが普通だったのですね。
今回のモデルでは、大きな破損や修理もなく、タグも残っていることから、資料的価値もありそうですよ。
生地はウールですが薄いことから、真冬にインナーなしで着用するには少々問題があります。
逆に春秋には好都合かもしれません。
大戦中のアメリカ軍リエナクト(コスプレ)は言うに及ばず、寒候期のトラウザーズとして普段使いにいかがでしょうか?
独特のシルエットも相まって、個性的なファッションを追求できそうですよ。
嬉しいことに大戦中には多数製造されたことから、現在でも中古品が大手通販サイトで入手可能です。
(探せばデッドストックやニアミント品も見つかるかも?😃)
また製造は不定期ですが、忠実なモデル品も販売されていますよ。
(実用目的のあなたには、モデル品の購入をお勧めします。😃)
あなたのシチュエーションに合わせて購入してみましょう!
今回は、大戦初期の標準的なアメリカ陸軍M37ウールトラウザーズを分析しました。
いやー軍装品って、本当に素晴らしいですね!
それではまた、次回をお楽しみに!
(20240910更新)
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参考:他のアメリカ軍ウールトラウザーズに関する生地はこちらです。⬇︎
中共製モデル品に関する記事はこちらです。⬇︎
他のアメリカ軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
第二次大戦中の各国軍装備に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の単色衣類に関する記事はこちらです。⬇︎
各国軍の防寒装備に関する記事はこちらです。⬇︎
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読んでいただき、ありがとうございました。
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