
はじめに
M3の岩佐(@bloody_snow)です。 最近は M3 Technologies にてM3グループ各社のエンジニアリング支援をメインで担当しています。エムスリーキャリア株式会社と株式会社イーウェルで取締役を務めていますので、興味のある方はこれらの会社もよろしくお願いいたします。
最近はあまり物理サーバーを管理する時代ではなくなってきているようです。しかし、自宅サーバーやPCなどを複数台所有して管理している/したい人も一定数いると思っています。私もその部類の人間で、複数のマシンを管理する上でKVMスイッチやIP-KVMを用いています。せっかくなのでIP-KVMをレビューしてみようと思い筆をとりました。
- はじめに
- 注意
- KVMスイッチとは?
- IP-KVMとは?
- 今回比較レビューする対象一覧
- 比較まとめ
- DIY PiKVM V2
- NanoKVM Pro Desk Kit
- JetKVM
- まとめ
- We are hiring!
注意
本ブログにおいて
- JetKVMは2026/01/23に注文した時点でのモデル
- NanoKVMは2026/01/26に注文した時点でのもので、モデルはPro Desk Kit
- PiKVMはRaspberry Pi 4を用いたDIY PiKVM V2で、2026/01/26時点に公開されていたイメージを2026/02/06執筆時点で最新までアップデートしたものです。またHDMI-USB dongleには適当にAmazonでポチったものを利用しています。 * 一応公式スペックの1080p 30fpsまでは確認済み
- 購入時の為替レートは1USD = 158JPY
となっています。この手のガジェットのアップデートは早いため、購入時はあらためて最新の情報のご確認をおすすめします。
KVMスイッチとは?
- 「Keyboard, Video, Mouse」の頭文字
- スイッチ操作で接続するコンピューターを切り替えるあれ
- 複数のコンピュータを1組のKeyboard/Video(Display)/Mouseで扱える
ただ物理的なUSBケーブル/HDMIケーブルでそれぞれを接続するため、ある程度近くないと使えないという制約がある
IP-KVMとは?
- IPネットワーク経由でKVM信号を伝送します
- 物理的な距離制限を超えて利用可能
- KVMなのでリモートデスクトップなどと異なりUEFI BIOS画面とかにもアクセス可能
- WOLだけでなくATX電源の直接ON/OFFなどの操作も可能
つまり、ベッドの中からタブレットでサーバ管理できたり、出先のスマホからちょっとコンソール入って色々と確認したり、死んでるサーバの物理電源再起動も可能

今回比較レビューする対象一覧
左から
- PiKVM, Raspberry Pi 4を用いたDIY PiKVM V2
- NanoKVM Pro Desk Kit
- JetKVM

比較まとめ
| 比較項目 | DIY PiKVM V2 | NanoKVM Pro Desk Kit | JetKVM |
|---|---|---|---|
| コンセプト | 自作感 | 高性能 | シンプル/十分 |
| 導入難易度 | 組み立てと導入作業が必要 | 買って挿すだけ | 買って挿すだけ |
| 接続難易度 | IPアドレスの特定が必要 | 画面に表示されるアドレスにアクセスするだけ | 画面に表示されるアドレスにアクセスするだけ |
| 価格 | 家にラズパイが余ってればキャプチャデバイス買っても約2000円 | 約18000円/約120USD | 約15000円/約100USD |
| キャプチャ性能 | 2K | 4K + パススルー + 音声も | 2K |
| サイズ | デカい | ぼちぼち | ちっちゃい |
| Web画面機能 | 高機能 | 高機能 | シンプル |
| Wi-Fi接続 | 対応可能 | 技適マークは見つからず | 未対応 |
| おすすめ | ラズパイが余ってる人 | ガジェット好き, なんならリモートでゲームがしたい | シンプルにIP-KVMが使いたい |
DIY PiKVM V2
- 家に転がっているラズパイをIP-KVMとして活用できる
- 4, Zero 2 W, 3, 2が対象 => つまり5は対象外(GPUビデオエンコーダ不足)
- 自作せずに専用ハードウェアも買える(300$ぐらいはする)
- Linux/Raspiに詳しい人は色々と拡張できる
- Tailscale VPN構築とかも可能
- Macro/Script対応もしているのでリモート画面操作も自動化できる
- 電源供給がややこしいかも => Y字ケーブル買えばいい



NanoKVM Pro Desk Kit
- PiKVMと遜色ない機能を買うだけで実現可能
- セットアップも挿して、表示されるIPアドレスにアクセスするだけ
- Wi-Fi対応もしているようだが、技適マークは見つからないので注意
- 4K画面/HDMIパススルー/音声対応の高性能っぷり、リモートでゲームも?
- バーチャルマイクも使える(カメラ転送はできない)
- 電源ポートがあるため供給も安心
- Macro/Script対応もしているのでリモート画面操作も自動化できる
- AIを活用した作業も可能
- ガジェット好きにはおすすめ







JetKVM
- IP-KVMとしての機能を買うだけで実現可能
- セットアップも挿して、表示されるIPアドレスにアクセスするだけ
- 電源ポートはないが、Y字ケーブルが付属されているので、電源ラインとデータラインはそれぞれ分けることは可能
- 今回レビューした中ではもっとも小さくておしゃれな外観
- 本来のサーバー管理をリモートからするには十分な機能




まとめ
- DIY Pi KVMはラズパイが余っていて、色々といじるのが好きな人におすすめ
- NanoKVM Pro Desk Kitは高機能なガジェット好きな人におすすめ
- JetKVMはシンプルにIP-KVMが使いたい人におすすめ
- IP-KVMに興味を持った方は参考にして使ってみてください
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