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新しい環境から私のこれまでの蓄積を振り返ってみる

この記事はエムスリー Advent Calendar 2025 12日目の記事です。

医療従事者向けポータルサイト「m3.com」のサイトプロモーションを行うチームに所属している岸田と申します。

実は今年、妻ともアドベントカレンダーをやっており、毎日プレゼントを送り合っています。毎日少しワクワクできるのでとても良いです。ちなみに今日はレッグウォーマーを貰い、私はフェイラーのハンカチをあげました。

我が家のアドベントカレンダーと私がもらったフェイラーではないハンカチ(箱が思ったより小さいのでポインタとしてメモ用紙だけいれて中身は直接渡しています)

私は2025年10月にエムスリーに転職したので、もう少しで3ヶ月が経とうとしています。転職前の直近プロジェクトでは自社プロダクトの新規立ち上げに携わっていました。そこでは技術的な部分も含めて比較的裁量も多く任せてもらえたため、試行錯誤しながら多くのことを学ばせてもらいました。そんな中転職し、新しい環境に飛び込んだからこそ分かったこともいくつかあるので、そのことについて自分なりに整理して言語化していきます。技術的な話というよりは、組織論やチーム作りといった話がメインになります。

はじめに

エンジニアとして働く中で、これまでさまざまなことを経験させてもらいました。その中には、新規システムの立ち上げや技術選定を担当する機会もありました。 当時のチームにとっては新しい技術スタックを採用するチャレンジでしたが、限られた予算と期間の中でシステムをリリースまで持っていくことができました。 ビジネス目標は一定達成できた一方、個人的には初の試みということもあり技術的な設計面ではさらに改善できる点があり、この経験を通じて多くの学びを得ることができました。

しかし、新しい環境で働き中で見え方が変わり、組織やチームの在り方的な部分でも改善できたのではないかと感じるようになったことがいくつかありました。 今回は例としてSPAとしてサーバーレスシステムをReactを導入する仕事を1つ考えてみます。

1. アーキテクチャや技術が異なるとシステムの捉え方が変わる

フロントエンドとバックエンドで責務を切り分け、バックエンドのドメイン駆動開発を意識したレイヤードアーキテクチャなAPIをフロントエンドが呼び出す、という設計は一般的に多くあると思います。 しかし実際に開発を進め、運用フェーズにまで入ってくると、フロントエンド側で状態管理する部分が多くなってしまい、バックエンド側の責務が薄くなっていくこともあります。結果として、バックエンド側の設計の責務が曖昧になり、変更に弱く改修が難しくなる事もあると思います。

エムスリーではこういった、デファクトの技術や新しい技術についてその技術がもたらすシステム全体の捉え方の変化であったり、proconについて各々が自身の考えを持ち、議論することを大切にする風土があると感じています。 一人で考えて進めるのではなく、周りの意見を取り入れて進めることで負債が小さく、ビジネスの期待に常に答えられるシステムを開発できるチーム作りができるのだと感じています。

2. 世間のデファクトな技術が正義とは限らない

一般に、デファクトスタンダードと言われる技術やアーキテクチャは多くのメリットをもたらすことが期待されますが、必ずしもそれが最適解とは限らない事もエムスリーで学んでいます。

Reactやサーバーレスアーキテクチャなど、選択肢として上がること多い前例ある枠組みは、開発する際の知見も多く、学習コストも低くなる傾向にあります。 一方で、目の前のシステムを最適化するための選択肢としてはさらに深掘りをすることができると感じています。 チームの現状に照らし合わせると次の点を考慮すべきです。

  • 事業が生み出すインパクト
  • 開発にかけて良い工数、コスト
  • 中長期的に増加し複雑化するであろうドメイン特有の要件
  • 最終的に求められる高い安全性レベル
  • 法改正に伴うドメインロジックの変更など外部からの影響
  • 新しい技術で実装することのコスト
  • チーム構成、メンバーのスキル、新しい技術を学習するカルチャーの有無
  • エンジニアの出入りの流量

これらの点を踏まえ、デファクトな技術の採用だけでなく、時に新しい技術や枯れた技術を選択する事が、事業にとってもエンジニアにとっても重要なのだと考えています。 チームや組織にとって、デファクト以外の未知の技術を取り入れるということは「常にやるべきもの」でもない一方「定期的にやらなければ出来なくなる」ことだなと、エムスリーに入社して感じるようになりました。 一方で、ドメインの複雑さや変更頻度の多さ、障害発生時のクリティカルさに依ってはチーム内で慣れ親しんだ技術を選ぶ、という選択肢も大切だと実感しました。 事業の拡大に合わせて柔軟に変化していく、機能を変更していくためにも、こういった議論が適切に行われ、より良い選択をする力を養うカルチャーが重要なのだなと思います。

3. 継続的な学習がチームの成長を支える

先に書いた通り、新しい技術を取り入れないことは、中長期的に見ると開発のスピードや効率が低下し、競争力を失っていきます。 「より良い方法を探し改善する」ようなカルチャーこそが大切で、そのカルチャーがなければ、徐々に技術的負債が溜まっていき、気づいたときには大きな負担になり手遅れになってしまう可能性もあるでしょう。

エムスリーでは、チームとしては新しい技術を単に取り入れるだけではなく、恒常的に新技術のアンテナを立てて学習する姿勢を持っています。 (例えばLT大会など) また、そういった姿勢を組織全体で支援する文化を醸成することが重要だとも感じています。

当然、皆が長期的な目線を見続けることは正直難しいことです。他のメンバーに伝え文化として醸成させることも簡単ではありません。 エムスリーでは「ギークさ」を重要にしていますが、それは継続的な技術へのアンテナを自発的に持ち、文化の醸成のしやすさを狙っていることなのだと実感しました。 これまで経験を土台に、多様な技術や組織文化に触れることで、将来的にはそういった組織やチームを作れる存在になりたいと考えるようになりました。

転職先としてのエムスリー

私は現在、エムスリー内で医療従事者向けのポータルサイト「m3.com」を中心に、医療分野におけるさまざまなサービスを提供しており、技術的にも先進的な取り組みを行っています。 上記のまとめにはなりますが、エムスリーに転職してからは、まだ日が浅いものの次のような点で多くの学びを得ています。

  • 多様な技術スタック: エムスリーでは、最新の技術スタックを積極的に採用しており、技術選定も現場のエンジニアに委ねられています。これにより、さまざまな技術を実際のプロダクトで活用する経験を積むことができています。
  • チームの文化: エンジニア同士の知見共有や技術的な議論が活発に行われており、学び合う文化が根付いています。自分自身の成長だけでなく、チーム全体のスキル向上にも寄与できる環境が整っています。
  • 組織のサポート: エンジニアの成長を支援するための研修や勉強会、カンファレンス参加など、多様なサポート体制が整っており、自分のキャリアパスを描きやすい環境が提供されています。
  • 最適な規模感: 一人一人のエンジニアが意思決定を行う場が多く設けられており、自分の意見やアイデアを積極的に発信できる風土があります。自分の考えをしっかり持ち、チームメンバーと協力してより良いプロダクトを作り上げていくことが求められます。これはエンジニアとして成長していく上で非常に重要な要素だと感じています。

実際エムスリーで働き始めてシステムの設計に迷った時も、チームメンバーの意見を取り入れながら、自分の考えをしっかり持って設計を進めることができています。また、技術的な議論もアーキテクチャの基礎知識がある前提で行われるため、他システムへの展開がしやすく、知見として蓄積されやすい議論が多いと感じています。

おわりに

振り返ってみると、世間一般でよく言われる話に帰着してしまいますが、新しい環境から振り返ることで整理され、組織やチームの在り方についても多くのことを考えるきっかけになりました。また、その転職先としてエムスリーを選んだことは非常に良い判断だったと感じています。 これまでに得た知見や経験は、現在のエムスリーでの業務にも活きています。異なる環境を経験したからこそ見える視点があり、それぞれの良さを理解できるようになりました。 エムスリーでは、さまざまな技術スタックを持ったシステムがあり、ギークかつ優秀なエンジニアが多く在籍しており、非常に刺激的な環境で働くことができています。今後も新しい技術や知識を積極的に学び続け、より良いシステム作り、チーム作りができるエンジニアとして成長していきたいです。

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