エンジニアリングチームの末永です。クラウド型電子カルテ・レセコンのエムスリーデジカルを開発しています。
- はじめに
- (1) コードレビュー
- (2) 実装
- (3) 分からないことをまとめる
- (4) プロダクトのユーザー向けマニュアルを読む
- (5) ユーザーからいただいた全てのお問い合わせに目を通す
- (6) チーム外の人も分かるように説明する
- (7) 資格を取る
- ドメイン知識を身につけて役立ったこと
- まとめ
- We're hiring!
この記事では私がドメイン知識を身につけるために行っている取り組みを紹介します。
はじめに
私たちは医療 x ITのソフトウェアエンジニアです。普段の仕事の中でも医療系の知識、つまりドメイン知識が役立つ場面はままあります。
ドメイン知識とは、業務遂行のために求められる特定専門分野に特化した制度やトレンド等の知識を指します。デジカルチームにおいては、「診療報酬請求書 (レセプト) を正しく請求できるための知識」などがそれにあたります。今回はそのレセプト系知識を身に着けていった実例を元に、ドメイン知識を学ぶための方法を共有します。
(1) コードレビュー
- 特徴
- エンジニアにとってハードルが一番低い
- やったこと
- 実装レビューと共に動作確認の観点と仕様・実装を照らし合わせる
- わからないことがあれば都度調べる
- 感想
- コードレビューを最初の一歩にすると、マニュアルや仕様をただ読み続けるよりも挫折しにくいように思う
(2) 実装

- 特徴
- それなりに体力はいるが0→1には手っ取り早い
- やったこと
- ドメイン知識が要求されるチケットを引き受ける
- 動作確認の観点やテストケースを狂ったように書く。ここで力がつきがち
- 感想
- レセプト系の実装では、そもそも狂ったように大量の動作確認パターンがある場合が多い
- エンジニアとして一番意識したのは品質の部分。とにかくテストパターンを網羅するように意識した
(3) 分からないことをまとめる

- 特徴
- 少しでも分からなければすぐ調べる習慣を付ける
- やったこと
- 知らない単語やロジックがあったら都度調べる
- 感想
- 目次だけで狂ったように長いページになっているがよく見返している
- 最近では他のエンジニアも参照できるようにした文章もまとめている
(4) プロダクトのユーザー向けマニュアルを読む
- 特徴
- ユーザー目線の文章なので、他と毛色が違って学びが多い
- やったこと
- 使い方で分からないことがあったらとりあえずユーザー向けマニュアルを検索する
- 感想
- 自分たちが作っているサービスのユーザー向けマニュアルはユーザー目線で機能の解説がされていることが多く、実際の使われ方を知るのに役立つ
(5) ユーザーからいただいた全てのお問い合わせに目を通す
- 特徴
- ユーザーの困りごとなどをダイレクトに把握できる
- やったこと
- 自分の権限で見られる範囲の、ユーザーからいただいたお問い合わせを毎日全て読む
- 気になるものは即調査
- 感想
- 2ヶ月続けるとどの機能がどれくらい使われており、どこに要望があるのか、の解像度が深まるよう感じた
(6) チーム外の人も分かるように説明する

- 特徴
- 身につけた知識のアウトプットも継続的に行う
- やったこと
- テックトーク*1でドメイン知識系発表を1年間月に1回計12回行う
- 「チーム外のエンジニアも楽しめる」「噛み砕いて分かりやすく」を意識した
- 感想
- 1スライド10時間程度で結構ちゃんと準備しており、概ね好評(自画自賛)
(7) 資格を取る

- 特徴
- ユーザーが行う製品操作への解像度が高まる
- やったこと
- レセプト系の資格を探して取る
- 診療報酬請求事務能力試験を受けて合格した。ベンダー向けではない医療事務向けの資格を選び、自習室を契約して業務前と業務後に2時間ずつの勉強を2ヶ月間した
- 感想
- 日々の業務ではカバーしきれないが業務上必要とされる知識を身につけることができてよかった
ドメイン知識を身につけて役立ったこと
- 運用面
- エンジニア以外の方々とよりコミュニケーションを取りやすくなった
- ユーザーの実際の操作を想像しやすくなり、データについての理解が深まった
- テスト面
- 既存機能の動作確認など、品質に関わる部分でのテスト漏れが減った
- 開発面
- 新しく考えた仕様の制度上の懸念点を思い浮かべやすくなった
まとめ
この記事では私が入社して以来数年間行っているドメイン知識を身につけるための取り組みについて話しました。それはそうという話ですが、熱量を持って学習を継続するとエンジニアリング分野以外の新しいことでもある程度身につくと感じました。
ドメイン知識周りは、開発しているだけでは十分に身につけることが難しく、どうしても意識して勉強をする必要があると思います。この記事に載せた方法のうちどれかが役立てば幸いです。
We're hiring!
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