
寒餅(かんもち)
寒の水(かんのみず)
昔から、「寒中の水」は
清浄で腐りにくいと言われ、
「寒の水」を汲んで保管しておいたり、
この水を使って「寒餅」を搗いたり、
味噌・醤油・酒などの「寒仕込み」をして
長期保存食を作ってきました。
寒餅(かんもち)とは
「寒餅」(かんもち) とは、
寒さが最も厳しいとされる
「寒中」(かんちゅう) に搗いた餅のことで、
カビが生えにくいと言われています。
また「寒餅」を食べると、
1年間、健康で過ごせると言われました。
風に水分を含む海沿いよりも、
主に山間部の農村で受け継がれ、
蔵や軒先でに吊るして約1ヵ月間に渡って
寒風に晒して乾燥させました。
かつては農村を代表する冬の風物詩でしたが、
今では「寒餅」を作る農家は
少なくなってしまいました。
但し現在は、地域の特産品として
生産されるようになってきていて、
様々な商品が登場しているようです。
「寒餅」の食べ方
1.オーブントースターで両面焼く
2、3枚を上下返しながら
約3分から5分で焼き上がります。
2.電子レンジで加熱する
クッキングシートの上に
「寒餅」を2~3枚置いて、2分加熱すると、
ぷっくり膨れ上がります。
固かったら再度30秒程加熱します。
3.油で揚げて揚げ餅にする
揚げたての揚げ餅は、
そのまま食べても、醤油をかけても、
砂糖と醤油で甘辛のたれを作り絡めたり、
塩や醤油、砂糖、きなこなどを
トッピングしても美味しいです。
欠餅(かきもち)
寒中に搗いた「寒餅」を薄く切って干し、
「あられ」や「おかき」などの保存食しました。
「煎餅」「おかき」「あられ」
・煎餅
うるち米の粉や小麦粉を使って、
型抜きによって形を作り焼いたもの。
・おかき
「かき餅」の丁寧語。
糯米を搗いて作られたもの。
または鏡餅を小さく砕いたもの。
・あられ
もち米を蒸して搗いて、賽の眼のような
小方形に刻み乾燥、焙焼したもの。
「おかき」よりも小さい。
水餅(みずもち)
餅にひびが入ったり
カビが生えたりしないように、
水に漬けた餅のこと。
「寒の水」は腐りにくいとと言われたことから、
寒の内に搗いた「寒餅」を「水餅」として
蓄えました。
「水餅」にするポイントは、
①完全につけて空気に触れさせないこと
②水替えは毎日すること。
餅が少しでも水から出て空気に触れていると
カビが生えやすいと言われています。
この2点を守れば「1カ月程はもつ」そうです。
氷餅(こおりもち)
寒中に搗いた「寒餅」を適当な大きさに切り、
紙に包んで藁で括り戸外に出して、
夜、凍らされたもので、
「凍み餅」(しみもち)、「凍み氷」(しみごおり)、「干し餅」(ほしもち) とも言います。
一度凍った餅は、
洋菓子のパイのような層が出来、
とても崩れやすくなります。
鎌倉時代の発祥で、
信州諏訪地方の寒冷地で作られ、
江戸時代には歴代の将軍への献上品にも
なりました。
また東北地方でも作られて、
飢饉に対する備蓄食や日常食として
利用されています。

