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夏の七草

「夏の七草」は、
「春の七草」や「秋の七草」のように
古くからあるものではなく、
近年植物学者などが
独自に選定したものが発表されています。
そのため「夏の七草」には
様々なパターンがあります。
 
 

『夏の七艸考』
 楓園 鈴木重瑊 著

・なでしこ (撫子・瞿麦・常夏) 
・おもだか (沢瀉・面高・野茨菰)
・ゆうがお (夕顔・遍蒲)
・ひるがお (昼顔・旋花)
・はちす  (蓮)
・ゆり   (百合)
・あざみ  (小薊)
- 明治37(1904)年1月18日 -
 
「夏の七草」を選定した経緯について、
鈴木重瑊は次のように記しています。
「春秋のは古く世に云うところだが、
 冬は思いもよらなかった。
 それを、伊藤篤太郎 (いとうとくたろう) 博士が
 『冬の七草』を考え選んだ。
 よって自分は、一時のすさびに
 夏の七草を集めてみた。
 あやまちも多くあるかも知れないので、
 後の日加除すべし」
 

『懸葵 8巻6号』
 つくも生 著

・すいれん  (睡蓮)
・みずあおい (水葵・雨久花)
・がま    (蒲・香蒲)
・ひし    (菱)
・たぬきも  (狸藻)
・ひんじも  (品字藻)
・みずあさがお(水朝顔)
- 明治44(1911)年 -
 
俳誌『懸葵』のコラム「雑俎」の中で
つくも生が発表したものです。
「夏の七草」を選定した
経緯を次のように記しています。
「春には若菜の七種があり、
 冬には明治になってから伊藤篤太郎博士の
 選定になるもの があるしするから、
 余すところはただ夏季があるのみだ。
 夏の七草これこそは
 吾人の鑑賞眼をはたらかし見るべき、
 前人未踏の花園たるべきものと
 言わねばならぬ。」
 

『 観賞植物大図鑑 8月巻』
 安達潮花 著

 ・沢桔梗(さわぎきょう)
 ・未草 (ひつじぐさ)
 ・星草 (ほしくさ)
 ・禊萩 (みそはぎ)
 ・水葵 (みずあおい)
 ・山椒藻(さんしょうも)
 ・田字草(でんじぞう)
(大正10(1921)年)
 

勧修寺経雄 撰による短歌

 ・葦  (よし・あし)
 ・井草 (いぐさ)
 ・沢瀉 (おもだか)
 ・未草 (ひつじぐさ)
 ・蓮  (はちす・はす)
 ・河骨 (こうほね)
 ・鷺草 (さぎそう)
1
 
明治末から昭和の教育者で
政治家、華族(伯爵)であった
勧修寺経雄(かんじょうじ つねお)が詠んだ
「涼しさは よし ゐ おもだか ひつじぐさ
 はちす かわほね さぎさうの花」
(涼しさは、蘆・藺・沢潟・未草・蓮・河骨・鷺草の花)
が由来の「夏の七草」です。
暑い夏でも涼しさを感じさせてくれる、
水辺や湿地に咲く植物7種類です。
 

新選 夏の七草 
『週報・447/8合併号』内閣情報局

 ・藜  (あかざ)
 ・莧  (ひゆ)
 ・猪子鎚(いのこづち)
 ・姫女菀(ひめじょおん)
 ・露草 (つゆくさ)
 ・白詰草(しろつめくさ)
 ・滑莧 (すべりひゆ)
- 昭和20(1945)年6月20日 -
 
この週報が発行されたのは、
第二次世界大戦で日本の敗戦が決まる直前の
昭和20(1945)年6月で、
紹介された7種は全て「食用」でした。
「全国的に何処にでもある
 極めて普通な夏の野草で、
 しかも量の多い種類七つを選びました
 (中略)この野草の利用にも
 大いに工夫、努力することが大事です」と
記されています。
 

『植物図絵』
 本田正次 著

 ・ひゆ    (莧)
 ・あかざ   (藜)
 ・しろつめくさ(白詰草)
 ・ひめじょん (姫女菀)
 ・すべりひゆ (滑莧)
 ・いのこずち (猪子槌)
 ・つゆくさ  (露草)
(昭和23(1948)年)
 
筆者の本田正次は、「夏の七草」を選定した
いきさつなどを次のように述べています。
「春の七草や秋の七草はむかしからあるが、
 夏の七草はあまり普通の人に知られていない。
 私はほかの学者たちとそうだんして、
 食べられる野草を主にして
 「夏の七草」をきめ、広く人人に発表した。
(略)5、6月ころから9月ごろまで、
 日本国じゅうのどこの道ばたにも畑にも
 野原にもはえている雑草ばかりだから、
 皆さんもたいてい知っているだろう。
 出来るだけたくさんとって、
 春の七草とおなじように、食べてみなさい。」
 

『学習植物図鑑』
理科教育研究委員会編

 ・ひめじょん (姫女菀)
 ・しろつめくさ(白詰草)
 ・あおびゆ  (青莧)
 ・すべりひゆ (滑莧)
 ・つゆくさ  (露草)
 ・あかざ   (藜)
 ・いのこずち (猪子槌)
(昭和26(1951)年)
 

『私の植物散歩 』
 木村陽二郎 著

 ・まつむしそう  (松虫草)
 ・やまゆり    (山百合)
 ・きすげ     (黄菅)
 ・つりふねそう  (釣船草)
 ・つゆくさ    (露草)
 ・くさふじ    (草藤)
 ・おおまつよいぐさ(大待宵草)
筑摩書房(昭和62(1987)年4月)
 
植物学者の木村陽二郎 東京大学名誉教授が
自著『私の植物散歩』の中で、
「(昭和20(1945)年の内閣情報局『週報』で
 紹介した)夏の七草は
 あまりにも風情がないから、
 ここに新しく私の好きな夏の七草を考えて
 みたい」として
上記七草と終戦まぢかの空腹の想い出を
記しています。
 

『雑草の呼び名事典 』
 亀田龍吉 著

 ・ちがや   (白茅)
 ・ひるがお  (昼顔)
 ・やぶかんぞう(藪萱草)
 ・つゆくさ  (露草)
 ・どくだみ  (蕺)
 ・みつば   (三葉)
 ・のあざみ  (野小薊)
世界文化社(平成24(2012)年2月)
 
自然写真家として活動する亀田龍吉が、
自著『雑草の呼び名事典』の中で
「私のえらんだ好きな夏草7種」として
発表しています。
 



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