
暦の上では、「寒」が明けて、
「春」を迎えたとは言うものの、
2月6日には低気圧が急速に発達しながら
北海道付近から千島近海に進み、
その後、強い冬型の気圧配置となるでしょう。
上空には今季最強レベルの寒気が流れ込む
見込みです。
また「JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)」が発生し、
北陸から山陰付近を指向する予想です。
防寒対策は万全に行いましょう。
早春の寒さ
早春の寒さを表す季語には
「余寒 」「冴返 る」「春寒 」がありますが、
語感や情感の上で微妙な違いがあります。
早春(そうしゅん)
大正2(1913)年に発表された唱歌『早春賦』に
「♫ 春は名のみの風の寒さや」とあるように、
「早春」(そうしゅん)とは、
暦の上では「春」でも、「立春」間もない頃の
まだ「冬」の名残りの寒さが続いている頃を
言います。
二月いっぱいはそんな日が続きます。
空気がピーンと張り詰め、色彩の乏しかった
川の流れや山々の様子などに
春の気配、息吹を見つけることが出来るのも
この頃です。
余寒(よかん)
「立春」が過ぎて、
日差しは日毎に強くなっていくのに、
寒さが残っていることを
「余寒」(よかん)と言います。
「春というのに相変わらず寒い」という
「寒さ」に重点が置かれた言葉です。
寒さの中で相手を気遣うために出す挨拶状の 「寒中見舞い」も
「立春」を過ぎたら、
「余寒見舞い」に変わります。
冴返る(さえかえる)

立春を過ぎ暖かくなりかけた頃に、
再び寒さがぶり返すことを
「冴返る」(さえかえる)と言います。
「冴」には、
「刺すような寒さ」
「沁み入るような寒さ」という意味があり、
寒気のぶり返しの中でも
特別に寒さが厳しい日を思わせます。
春になってポカポカして来たのが、
一転、また寒く冷え込むことで、
一度暖かさを経験しただけに、
より冴え冴えとしたものを感じさる言葉です。
「凍返る」(いてかえる)、「寒戻る」(かんもどる)
とも言います。
春寒(はるさむ)

「春寒」(はるさむ)も
「立春」を過ぎてぶり返す寒さのことですが、
春になって一度暖かくなった後に
戻ってきた寒さのことで、
「寒いけれど、何と言ってももう春なのだ」
という既に春になった気分が強い季語です。
こうした気候を経て、
本格的な春に少しずつ近づいていきます。
なお「春寒料峭」(しゅんかんりょうしょう)という
四字熟語があります。
「料峭」(りょうしょう)とは「肌寒い」という意味で、
春になって暖かくなった後に寒さが戻ってきて、
春の風が冷たく感じるという意味です。
春浅し(はるあさし)
「立春」は過ぎたものの、
まだ風は冷たく、本当の春には程遠く
寒さにひるむような思いで過ごす
春の初めの頃を
「春浅し」(はるあさし)と言います。
「早春」とほぼ同義の季語に、
正岡子規の一派が使い始めたと言われ、
割合新しい感覚の言い回しだそうです。
遅春(ちしゅん)
暦の上では「春」に入っているものの、
実際の気候はまだ肌寒く、
花の開花も遅れていて、
実感としては「春」が
なかなかやって来ない状態を言います。
三寒四温(さんかんしおん)
冬に、寒い日が三日ほど続くと、
その後四日間くらいは暖かい日が続くことを
「三寒四温」(さんかんしおん)と言います。
春の足音を感じさせる言葉ですが、
「三寒四温」という言葉は「冬」の季語であり、
辞書の記述も大抵そうなっています。
気象庁も「冬」 と定義していて、
解説用語には次のように記されています。