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♪ 童謡『かわいいかくれんぼ』

 
『かわいいかくれんぼ』は、
サトウハチロー作詞、中田喜直作曲による
日本の代表的な童謡です。
 
 

ラジオ番組から広まった童謡


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昭和26(1951)年1月、NHKラジオ
「幼児の時間・うたのおけいこ」で
安西愛子が歌って発表され、
その後、『うたのおばさん』でも
繰り返し歌われると、日本全国に広まり、
大ヒットしました。
 
日本のラジオの本放送は、
大正14(1925)年7月12日に始まりましたが、
その大部分が音楽番組で占められ、
その中にはラジオ放送で最初の子供番組の
「童話(子供の時間)」もありました。
 
最初は放送時間が定まらないまま、毎日、
童謡と童話とが交互に放送されましたが、
翌大正15(1926)年9月には
午後6時からの30分番組として定着し、
更に昭和10(1925)年からは、
学齢期前の幼児を対象にした
『幼児の時間』が概ね午前10時台に
10~20分間放送されるようになりました。
「お話」「お話と唱歌」「童謡・唱歌」
「歌のおけいこ」「リズム遊び」「童話劇」
といった番組が放送されました。
 
戦後、番組サイドではレコード会社の主導の
「レコード童謡」とは一線を画した
戦後の新しい童謡を作りたいとの思いで
新進の作詞家、作曲家に委託し、
そして生まれた幼児向けに新作した歌を
「幼児のうた」と名付けて、
『幼児の時間』の「歌のおけいこ」で発表。
 
昭和26(1951)年1月からは、
昭和24(1949)年に誕生した歌番組
『うたのおばさん』の中で
2週間続けて歌うようにしたため、
幼児達は次々に新しい歌を覚えるようになり
人気を集めました。
 
童謡『かわいいかくれんぼ』は、
その愛らしい歌詞と親しみやすいメロディで、
世代を超えて多くの家庭や保育の現場で
歌い継がれてきました。
 
 
実はこの歌、可愛いだけではありません!
保育士試験の課題曲に度々選ばれるほど、
子供の発達において重要な要素が
たくさん詰まっているんです。
 

かわいいかくれんぼ

 かわいいかくれんぼ
作詩:サトウ・ハチロー
作曲:中田喜直    
 
一.ひよこがね
  お庭でぴょこぴょこ かくれんぼ
  どんなにじょうずに かくれても
  黄色いあんよが 見えてるよ
  だんだん だあれが めっかった
 
二.すずめがね
  お屋根でちょんちょん かくれんぼ
  どんなにじょうずに かくれても
  茶色の帽子が 見えてるよ
  だんだん だあれが めっかった
 
三.こいぬがね
  野原でよちよち かくれんぼ
  どんなにじょうずに かくれても
  かわいいしっぽが 見えてるよ
  だんだん だあれが めっかった
 
 
歌詞は3番まであり、1番は「ひよこ」、
2番は「すずめ」、3番が「子犬」が
かくれんぼをする愛らしい姿そのものを
表現しています。
そして「ひよこ」も「すずめ」も「小犬」も
「上手に隠れたつもりでも、
 体のどこかが見えてしまう」という
オチで統一されており、
子供でも無理なく、この童謡の情景を
ハッキリと思い浮かべることが出来る
優れた童謡の条件が全て揃った名曲です。
 
『かわいいかくれんぼ』『めだかの学校』を
安西愛子と杉の子こども会の歌で吹き込んだ
レコードを製作したコロムビア (株) は、
昭和27(1952)年度、第三回芸能選奨
(現・芸術選奨)の音楽部門で文部大臣賞を
受賞しています。
 
オノマトペ
 
『かわいいかくれんぼ』は、
子供の目線に徹した温かい言葉選びが特徴で、
「ぴょこぴょこ」 「よちよち」 「ちょんちょん」
といった「オノマトペ(擬音語)」の使い方が
特に秀逸です。
 
 
「オノマトペ(Onomatopée)」とは、
音や声、動作などを音声化して示す方法のことで
「ガチャン」「ドカン」など
音を言葉で表した「擬音語」、
「わんわん」「ブーブー」など
人や動物の発する声を表した「擬声語」、
「ふっくら」「すべすべ」など
物事の状態を表す「擬態語」の3種類があり、
日本語は他の言語に比べて
「オノマトペ」が多いことで知られています。
 
 
乳幼児期の言葉の発達にこの「オノマトペ」が
大切な役割を果たしています。
 
 
「オノマトペ」は、リズミカルで
音の繰り返しが使われることが多いので、
言葉の聞き取りやすく、
おしゃべりがまだおぼつかなくても
言いやすいといった特徴もあります。
 
また「オノマトペ」は
音のイメージからできているものなので、
子供は「こんな時使う言葉なんだな」とか
「こんな意味かな」と想像しやすく
やがて言葉の獲得へと繋がっていきます。
 
失敗を責めずに思いやる
実際のかくれんぼでは、
どんなにうまく隠れたつもりでも
鬼に見つかってしまった子供は、
ガッカリしてしまうものです、
ですが隠れ損ないは失敗でしょうか。
この歌では、隠れ損ねた
ひよこ・すずめ・小犬の失敗をむしろ楽しみ、
愛しむ感覚があります。
動物達の失敗を楽しむことで、
自分の失敗だけでなく、
他人の失敗を思いやる気持ちが育つのです。
 
子供が自然と口ずさめる
「ヨナ抜き長音階」
曲は、日本人好みの「ヨナ抜き音階」を使い、
日本語に合った自然なメロディーで
書かれています。
音階は7つの音(ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ)で
構成されていますが、日本の伝統的な音階は
5つの音で構成されているものが多くあり、「五音階 (ペンタトニック・スケール)」という
カテゴリに属します。
どの2音を抜くかで、「ヨナ抜き音階」か
「ニロ抜き音階 」に別れます。
 
「ヨナ」とは、数字を昔風に
「ひい、ふう、み・・・」と数えていった時、
4が「よ」、7が「な」になることに由来します。
第4音・第7音に当たる
「ファ」「シ」が抜けているものを
「ヨナ抜き長音階」と言います。
 
これは幼児が音の高低を認識しやすく、
無理なく歌える音域に収まっています。
 

 
タッカのリズム

 
♪「ひよこがね」や
♪「おにわでぴょこぴょこ」の部分には、
いわゆる「タッカのリズム」と呼ばれる
リズムが使われています。
これは体を自然に揺らしたくなるリズムで、
幼児が感覚的に音楽を楽しめる
仕掛けになっています。
 
音が4度ジャンプ!
♪「ひよこがね」の
「ひ」から「よ・こ」の部分は
「ド」から「ファ」へ音がジャンプしています。
このような音のジャンプが含まれることで、
聴く側の耳に程良い刺激を与え、
音感を育む教材としての価値が高まります。
「かわいいかくれんぼ」の歌を
歌ったり遊んだりすることで、
子供達には様々な発達効果が生まれます。
 
わらべ唄の世界へ変調
 
そして最後に
「だんだん だあれが めっかった」と、
突然、わらべ唄の世界が出て来て、
そこだけメロディーが飛び出した印象を
受けます。
 
ところが一番のラストで変化した世界が、
二番が始まるとまた元の軽いテンポに戻る
見事さは類がありません。
このような調子の変化は、
『ちいさい秋みつけた』にもありますから、
作曲者の中田喜直が意図的に使ったものと
思われます。
 

かくれんぼの効果

 
子供がかくれんぼ遊びをすることには、
様々な効果があるのだそうです。
 
忍耐力を育む
 
まず、かくれんぼ遊びをすることで
鬼になった人は最後の一人まで
探し出すという「忍耐力」が、
隠れる人は息を潜めて隠れ続ける「忍耐力」が
育めるようになります。
 
そして見つかってしまった時や
探し出せなかった時の悔しさを体験することで今度はもっと頑張ろうと考える力を
身につけられるでしょう。
 
 
また「諦めずにやり遂げる経験」を
幼児期に積み重ねることで
「やれば出来る!」という感覚
「自己効力感」を高めることもにも
なるでしょう。
 
遊び心を養う
鬼になった人はあちこち探りながら
見つけ出すことを楽しみ、
隠れる人は鬼の様子を窺いながら
身を潜めることを楽しむという
どちらもそれぞれ違ったスリルを
体験することが出来ます。
そしてそういった経験から、
子供達で工夫して遊ぶようになるでしょう。
 
空間認識能力を高める
 
かくれんぼ遊びでは、
「どこに隠れれば見えないか」
「どの方向から探してくるか」を
考える必要があります。
 
これが自分を中心として
周囲の空間を把握する力(空間認識能力)を
育てると言われています。
更に、自分の体の大きさを空間に当てはめる
身体認識も同時に鍛えられるそうです。
 
社会性の育成
 
かくれんぼのような集団遊びは
単なる楽しみを提供するだけでなく、
社会性の発達にも大きく寄与します。
 
ルールを考えたり守ったりする必要があり、
「みーつけた」「ごめんね」などといった
コミュニケーションを取る必要もあるから
です。
協力やコミュニケーションの重要性を学び、
社会性を育むことが出来ます。
 

作詞 サトウ・ハチロー

 
詩人で作家。
ハチローは、この『かわいいかくれんぼ』を、
とても気に入っていたようで、
「自分が子供になってしまうような詩」と
語っています。
 
作曲家の中田喜直とは、
『かわいいかくれんぼ』で
初めてコンビを組み、以後、
中田喜直に依頼するようになりました。
コンビで作った童謡は『ちいさい秋みつけた』
『とんとんともだち』『お月さんと坊や』
など200篇以上あります。
 
ハチローは、
「素直な、無理のない、嫌みの少しもないのが
 中田さんの作曲の一大特長です」と
絶賛しています。

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作曲 中田喜直

 
中田喜直は、
日本語を生かした親しみやすいメロディの
大衆歌曲、芸術歌曲、合唱曲、
童謡、校歌、ピアノ曲などと多岐に渡り
2000曲以上の作品を生み出した
言わずと知れた日本を代表する作曲家です。
 
中田喜直は、大正12(1923)年8月1日に、
東京・恵比寿で生まれました。
名前は「よしただ」と読みますが、
皆が「よしなお」と読むので、
「よしなお」で通したそうです。
中田氏より1歳年下で、
童謡作家としての親交も深い大中恩氏は、
中田氏の柔軟性を物語っています。
ー「僕はナカダだよ、ナカタじゃないよ」と
言われる反面、「喜直」という読み方を、「ほんとうは“よしただ”だけど、
 みんな“よしなお”と言うから、
 どっちでもいいんだよ」と
おっしゃったりもする。
「みんなが歌い易いようだから・・・」と、
いつの間にかメロディーのリズムが
変わっていたりもする。
いかにも頑固そうな中田さんの融通性に
驚かされることも多かったものです。-
 
父は『早春賦』で知られる作曲家の中田章で、
兄は作曲家・ファゴット奏者の中田一次です。
喜直が物心がついた頃には、
父は既に病床に伏していたことから、
音楽については兄の一次から教わりました。
なお父・章は、昭和6(1931)年、
喜直が8歳の時に、45歳で亡くなっています。

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昭和15(1940)年、東京音楽学校
(現・東京芸術大学音楽学部)ピアノ科に入学。大東亜戦争開戦に伴い昭和18(1943)年に、
東京音楽学校を繰り上げ卒業し、
宇都宮陸軍飛行学校に入学して、
一年後パイロットとして戦場に向かいました。
 
終戦後は、作曲家として活躍しました。
『かわいいかくれんぼ』は27歳の時の作品で、
童謡作曲家としての第一歩を記した
記念碑的な作品です。
 
作曲の傍ら、昭和28(1953)年には
フェリス女学院短期大学の音楽科講師に就任。
その後助教授、教授を歴任し、
定年退職後は名誉教授として、
後進の指導や合唱団の指導にも当たりました。
 
昭和54(1979)年からは、
昭和44(1969)年4月に創立された
日本童謡協会」の二代目会長となり、
昭和59年、7月1日を「童謡の日」と定めました。
因みに初代会長は、サトウハチローです。

douyou.jp

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近年相次ぐ青少年の犯罪について、
平成12(2000)年5月23日の
NHKテレビ七時のニュースの中で、
「小さい頃、童謡を聞いていないからかな」と
おしゃっていたそうです。
 
平成12(2000)年5月3日、中田喜直は、
覚えやすく印象的なメロディーや
美しいハーモニーの2千曲余りの曲を残して、
享年76歳で亡くなりました。
 



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