
衆議院の解散による総選挙の行われた後、
最初に召集される国会を
「特別国会」(とくべつこっかい) と言います。
法令上は「特別会」(とくべつかい) と言います。
「特別国会」とは
「特別国会」は、
総選挙の日から30日以内に
召集されなければなりません
(憲法第54条1項)。
この国会では、
まず解散した時の内閣が総辞職し
(憲法第70条)、
新しい内閣総理大臣が指名されます
(憲法67条1項)。
特別国会の主な流れ
内閣総辞職
内閣総理大臣を指名した衆議院が
存在しなくなり、
衆議院議員総選挙によって
新たに衆議院が構成されることになった以上、
たとえ同一の者が
内閣総理大臣に指名されるとしても
内閣は新たにその信任の基礎を得るべき
であるとの趣旨により、
召集日に現内閣を構成する内閣総理大臣
及び国務大臣の全員が辞職します。
正副議長・
委員長の選出
衆院本会議では、まず正・副議長を選挙し、
常任委員会の委員を選任します。
首班指名選挙
「特別国会」の最も重要な役割は、
内閣総理大臣を選出する首班指名を
行うことです。
衆議院と参議院の双方で
国会議員による記名投票を行い、
過半数を得た者が内閣総理大臣に
指名されます。
過半数に達する候補がいない場合には、
上位2名による決選投票が行われ、
多数を得た者が指名されます。
なお衆議院と参議院で
指名が異なった場合には、
衆議院の指名が優先されます。
内閣総理大臣は、比較第1党から
選出されるのが通例ですが、
過去にはそうならない事例がありました。
「特別国会」ではありませんでしたが、
平成元(1989)年の首相指名選挙で
自民党が参議院で過半数を割る
「ねじれ国会」となっていたため、
衆議院では自民党の海部俊樹氏が、
参議院では社会党の土井たか子氏が
それぞれ指名されました。
平成6(1994)年の首相指名選挙では、
平成5(1993)年8月6日以降成立していた、
非自民、非共産の8党派からなる
連立政権から離脱した
第2党の社会党 (当時) の村山富市氏が
首相に指名され、
自社さ3党の連立政権が発足しました。
新内閣発足
指名された首相すぐに総理官邸へ移動し
「組閣本部」を立ち上げます。
首相は、官房長官など主要メンバーと相談し、
新しい大臣リストを最終決定します。
そして、大臣に選ばれた人へ
直接電話をかける「入閣の呼び込み」を
行ないます。
そして皇居で、天皇陛下が、
内閣総理大臣を任命する「親任式」と
各大臣を任命する「認証官任命式」を経て、
初めて、正式に内閣が発足します。
その後、官邸に戻った新閣僚達が、
赤絨毯の敷かれた階段に並んで
記念撮影を行い、
初閣議が開かれることになります。
所信表明・代表質問
新首相が今後の政策を説明(所信表明演説)し、
各党が質問を行う。
会期終了
(または審議継続)
「特別国会」は本来、
首班指名や新内閣の発足に
必要な手続きが中心となる国会であり、
会期も比較的短期間となるのが慣例で、
通常は3、4日間程度です。
重要な予算案や法律案の審議が必要な場合は
会期が延長される場合もあります。