
氷河期・間氷期のサイクル
地球の気温は、
寒冷な「氷河期」と暖かい「間氷期」を
交互に繰り返しながら、
大きなトレンドの中で変動しています。
ザックリと言うと、
縄文時代は暖かく、弥生時代には寒くなり、
平安~鎌倉時代の前半の
9世紀から13世紀には再び温暖になって、
その後の室町から江戸時代頃の
14世紀初頭から19世紀半ばには
再び寒くなりました。
小氷期(しょうひょうき)
この14世紀半ばから
19世紀半ばにかけての約500年は、
地球全体が寒冷となった期間で、
「小氷期」(しょうひょうき) とか、
「小氷河時代」「ミニ氷河期」と
呼ばれています。
ところで話題の「地球温暖化」は、
大抵は「産業革命前」の
地球が総じて寒かった「小氷河期」からの
気温上昇を議論の対象にしています。
江戸時代中期頃
江戸時代中期頃は非常に寒かったそうです。
御神渡り
長野県「諏訪湖」が全面結氷して
氷が裂けて、せり上がる「御神渡り」は、
近年はほとんど見ることはできませんが、
江戸時代初期の1600年代では
全面結氷に到らないことは、
100年間で1回しかなかったそうです。
隅田川
また隅田川は、安永2(1773)年、安永3(1774)年、
文化9(1812)年の冬に凍結したという
記録が残っています。
江戸の三大飢饉
江戸時代には何度も飢饉が起こり、
特別に被害が大きかった
「江戸の三大飢饉」は、
1732年の「享保の飢饉」(きょうほうのききん)、
1782~87年「天明の飢饉」(てんめいのききん)、
1833~39年「天保の飢饉」(てんぽうのききん)で、
これらの主な原因は、
「小氷期」(しょうひょうき) による
冷害 (やませ)・干ばつ・長雨などの異常気象と、
火山噴火による寒冷化、虫害などといった
複合的な天候不順と言われています。
東北での冷害の主な要因「やませ」は、
梅雨の時期から真夏にかけて、
北日本 (北海道・東北) や関東の太平洋側に吹く、
主にオホーツク海高気圧が
張り出すことで発生する
冷たく湿った北東の冷たく湿った季節風です。

この「やませ」が
長雨を呼び、冷夏や日照不足をもたらし
農作物の冷害を引き起こすことから、
「飢餓風」として恐れられてきました。
「天明の大飢饉」の時は、8月でも
冬物の衣料を着て過ごしていたそうです。
ヨーロッパの「小氷期」
一方、高緯度に位置するヨーロッパでも
14世紀半ばから19世紀半ばにかけて続いた
「小氷期(ミニ氷河期)」によって、
農業生産が急速に悪化による食料不足や
病気、経済停滞を招きました。
そのことが、ヨーロッパ列強が
食料・資源・富を求めて
植民地を獲得する必然性を高めた
直接的な要因の一つになったと
言われています。
とりわけ17世紀は
ロンドンではテムズ河が氷結し、
アルプスの氷河の発達によって
村が押し潰されるなど寒冷化しました。
この寒冷化により、
異常に湿気の多い夏と寒い冬が周期的に訪れる
天候不順で凶作がもたらされたことから、
死者が増え、より良い条件を求め移住したり、
あちこちで一揆や反乱が起こったことから
「17世紀の危機」と言われています。
三十年戦争、英ピューリタン革命に、
ヨーロッパ各地では魔女狩りが起こりました。
更にペストの流行がそれに拍車をかけた
ようです。
ピルグリム・ファーザーズと呼ばれる
ピューリタン(清教徒)の一派が、
英国から米国へ船出をしたのもこの頃でした。
2030年にミニ氷河期が到来!?
何と2030年には、地球には再び
氷河期が到来するかもしれません!
2015年7月、英ノーサンブリア大で
応用数学や天文学を専攻する
バレンティーナ・ザーコバ教授の研究チームが
「2030年に氷河期の訪れが始まる」という
仮説を発表したのです。
なおザーコバ教授によると、
自らの理論モデルが現実化する確率は
97%であるとしています。
太陽の活動については、独天文学者の
ハインリッヒ・シュワーベ博士によって、
10~12年周期で変化することが分かっています。
その後、多くの太陽物理学者によって、
太陽の奥深くで起きる発電効果が
太陽活動周期に影響を与えていることが判明。

ザーコバ教授率いる研究チームは、
太陽の表面近くでも
発電効果が起きていることを突き止め、
更に太陽内部の異なる2層で
それぞれ電磁波を発見。
それを基に算定したところ、
黒点が今後、大きく減少して30年には、
太陽の活動が現在 (2015年発表当時) の
60%減と大幅に低下して
「ミニ氷河期」が到来するのだそうです。
太陽天文学者の間では、
黒点が大幅減少する「マウンダー極小期」には
太陽の活動が衰え、
太陽から地上に届く熱の量も減ることから
「ミニ氷河期」が起きるとされています。
ロンドンのテムズ川が凍結した時も
黒点が大幅減少していました。