
「むぎのときいたる」
と読みます。
麦が実り、
たわわに黄金色の穂をつける頃を指し、
この実りの季節を、麦にとっての「秋」、
「麦の秋」「麦秋」と呼びます。
「秋」は、稲などの穀物を意味する「禾」と
火を意味する「火」が組み合わさってできた
会意文字 (かいいもじ) です。
会意文字(かいいもじ)とは、
いくつかの漢字を組み合わせて作った、
元々の漢字とは別の意味を示す文字です。
「禾に火」というのも、
穀物・麦といった作物「禾」を
「火(日)」に乾かし収縮させるで、
穀物の収穫を意味する言葉であったのが、
やがてそれらを収穫する「時(季節)」を
意味するようになりました。
江戸時代に季語を解説した書物
『滑稽雑談』(こっけいぞうだん) の中にも、
「秋とは穀物が成熟する時期であり、
麦においては実りの季節である初夏が
秋といえる」といったような内容の解説が
されています。
つまり、初夏は「麦の秋」であり、
稲穂が頭を垂れる9~10月の頃は「米の秋」と
言えるでしょう。
