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七十二候:第15候「虹始見」(にじはじめてあらわる)

 

「にじはじめてあらわる」
と読みます。
 
冬には見かけなかった虹が
現われ始める頃となりました。
春の深まりとともに空気が潤い、
雨上がりに綺麗な虹が見られるように
なります。
 
 

天空を駆ける大蛇?

 
「虹」は、虫偏 (むしへん) =「蛇」に
貫くという意味の「工」を組み合わせた
漢字です。
古代Chinaでは、「虹」は、竜になる大蛇が
大空を突き抜けることで出来上がると
信じられていたようです。
 

「虹」と「霓」

もう一つ「虹」を表す漢字に
「霓」( げい [音読み]、にじ [訓読み] ) があります。
 
「ニジ」は「大蛇(竜)」であると
したところから、当然、雌雄があって
然るべきだと考えたのでしょうか?
大きくて色が鮮明なものは雄の「虹」、
小さくて淡い色調のものは雌の「霓」と
名付けたようです。
ただ日本人は、
ニジに雌雄の別を感じなかったせいか、
専ら「虹」という字ばかり用いて、
今では「霓」を「ニジ」と読める人は
ほとんどいなくなってしまいました。
 

「虹」の春の季語

 
「虹」は夏の季語です。
しかし「虹」は、
条件さえ整えば四季を問わず、
また朝方や夕方にも出ます。
俳句では、夏以外の「虹」は
「春の虹」「冬の虹」などとすることに
なっています。
 
初虹(はつにじ)
 
立春以後に現れる虹のことを
「初虹」(はつにじ) と言います。
 
春の虹(はるのにじ)
 
普通、虹は夏に多く見ることが出来ますが、
春でも、驟雨の後の晴れ間に
虹を見ることが出来ます。
 
「春の虹」(はるのにじ)
夏に比べて陽の光が弱いため、
淡く、儚く、すぐに消えてしまいます。
「夏の虹」よりも静かな印象で、
美しいと言われています。

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