
令和7(2025)年は7月22日から8月6日までが
二十四節気の「大暑」(たいしょ)になります。
一年で最も暑さが厳しく感じられる頃です。
『暦便覧』
今から234年前の天明7(1787)年に
太 玄斎(たい げんさい)が著した
暦の解説書『暦便覧』(こよみびんらん)には、
「暑気いたりつまりたるゆえんなれば也」
このように記されています。
「夏の暑さが極まる季節だから(大暑)である」
という意味です。
「大暑」(たいしょ)とは

「大暑」(たいしょ)とは、
最も暑い時期を大・小に分けて、
その初めの「小暑」は
夏の暑さが本格的になっていく頃という意味で、
終わりの方の「大暑」は
一年で最も暑さが厳しく感じられる頃を
意味しています。
多くの地域で「梅雨明け」を迎え、
安定した夏空が広がるようになる時期です。
盛夏の時節です。
梅雨明け
「梅雨前線」が北上して洋上に抜けると、
「梅雨明け」となります。
「梅雨明け」前は、雷鳴を伴った豪雨となる
ことも多いので、注意が必要です。
その後は、「太平洋高気圧」が張り出して、
本格的な夏の空となります。
炎昼(えんちゅう)
真夏の灼けつくような暑い昼のことを
「炎昼」(えんちゅう)と言います。
暑さを表現する言葉には他にも
たくさんあります。
気象庁では、最高気温が
25℃以上の日を「夏日」、
30℃以上の日を「真夏日」、
35℃以上の日を「猛暑日」と定義しています。
夏バテや熱中症などにならないよう、
栄養摂取や水分補給、暑さ対策が必須です。
「土用の丑の日」もこの頃です。
この暑い時期にスタミナ満点の鰻を食べて、
夏バテを乗り切るという古くからの風習です。
なお、令和7(2025)年の「夏土用の丑の日」は、
7月19日[土]と7月31日[木]になります。
熱帯夜(ねったいや)
熱帯にいるかのように、
深夜になっても気温が下がらず
寝苦しい夜のことを
「熱帯夜」(ねったいや)と言います。
気象庁では、夕方から翌日の朝までの
最低気温が25℃以上になる夜と
定義しています。
冷房をつけっぱなしにして
体調を崩すことも多いので注意が必要です。
短夜(みじかよ)
夏は夜が短く、暮れたかと思うと、
たちまち開ける夜が明けてしまいます。
『万葉集』にも見られる言葉で、
開けやすい夜を惜しむ思いは、
殊に「後朝の歌」(きぬぎぬのうた)として
古来詠まれてきました。
暑気払い
うだるような夏の暑さ。
夏の暑い時期を元気に乗り切るために、
日本には、暑さを体から打ち払う
「暑気払い」という
古くからの伝わる風習があります。
納涼(のうりょう・すずみ)
夏の暑さを逃れて、
屋外や水の近くなどに涼を求めることを
「納涼」(のうりょう・すずみ)と言います。
三伏(さんぷく)
初伏・中伏・末伏
「三伏」(さんぷく) は、夏の「庚の日」のことで、
「相克」(そうこく) の関係にあることから
「凶日」とされ、種まき・療養・旅行・婚礼・
男女の和合などを慎むべき日とされてます。
令和7(2025)年の「初伏」は7月20日、
「中伏」は7月30日、「末伏」は8月9日です。
夏の土用
夏の土用は一年で最も暑さが厳しい時期で、
体に一番負担の掛かるこの時期だからこそ、
滋養のあるものを食べると言われる
「食い養生」の風習が生まれました。
特に夏の「土用の丑の日」(7/24・8/5)に食べる
「うなぎ」は有名ですね。
「土用しじみは腹の薬」と言われていました。
「土用卵」は、特に栄養が高いと言われます。
「土用餅」は無病息災が叶うと言われます。
「う」の付く食べ物(うどん・梅干し・うり)は、
夏バテしないと言われています。
また、夏バテ防止や疲労回復のために、
週間があります。
また「梅雨明け」の時期に当たることから、
虫干しなどをして湿気を取り除く
「土用干し」をしたりもします 。
夏祭り
暑い夏は、日本の祭りのエネルギーが
爆発する季節です。
7月から9月にかけて日本各地では、
たくさんの夏祭りが開催されます。
夏祭りの多くは、
豊作を妨げる害虫や台風を追い払うことが
「風除け」や「虫送り」が由来です。
夏は疫病が流行しやすい季節だったことから、
「厄除け」「疫病退散」を目的とする夏祭りも
あります。
「ねぶた(ねぷた)」は、七夕頃の
夏の眠気を追い払う「眠り流し」という
行事から来ていると考えられています。
「夏の花火」も、美しさを楽しむだけでなく、
「納涼」「景気づけ」「鎮魂」などの意味が
あります。
二十四節気の「大暑」の
七十二候
初候「桐始結花」
(きりはじめてはなをむすぶ)
桐の花が実を結び始める頃です。
次候「土潤溽暑」
(つちうるおうてむしあつし)
土がジットリして蒸し暑くなる頃です。
末候「大雨時行」
(たいうときどきふる)
時々、大雨が降る頃です。
