どうもこたにんです。
読書感想記事です。
『オードリー・タン 私はこう思考する』とは
オードリー・タン(唐鳳)は、台湾出身のプログラマーであり政治家です。
8歳でプログラミングを独学し、14歳で中学校を中退、19歳で起業するなど、若くして才能を発揮しました。
2005年にはプログラミング言語Perl 6の実装に貢献し、世界的に注目されました。
2016年に台湾の行政院政務委員(デジタル担当)に就任し、史上最年少の閣僚となりました。
以降、デジタル技術を活用した政策改革や透明性の向上、多様性の推進に取り組んでいます。
オードリー・タンの著書『私は思考する』では、未来志向の思考法や社会への提言が語られています。
SF小説の影響から、倫理的テクノロジー活用の重要性を学び、AI時代には「役に立たない学び」や「共好(助け合い)」を重視すべきと述べています。
また、深く没頭する「単槓(ダンガン)」型の働き方を推奨し、人間らしい創造性や協力による持続可能な社会の構築を目指しています。
『オードリー・タン 私はこう思考する』の感想
本のタイトルにある通り、オードリー・タン氏が生きる上で「どう思考するか」について、かなり細かく掘り下げてあります。
その思考をするためのプロセスや具体的な手段まで書かれています。
- 本は電子書籍で読み、キーワードに印をつける
- 22時をすぎたらスマホの電源をOFFにする
- 電子機器はタッチペンを使う
- ポモドーロテクニックを使う
このようなことである。
どういう思考のためにこれらをやっているのかが詳しく書いてあるので、「天才大臣」と呼ばれた方の思考をトレースすることができます。
また、その思考の先にある価値観も多く書かれてあります。
- 勝ち負けはつけるものではない、競うものではない
- 知識は独占せずに共有して共創を促す
- 時間の主人公になる
彼女の人生における重要な価値観、その価値観が世界にもたらすもの。
全ての活動がこれらの価値観に沿っていて、より解像度高く思考をトレースすることができます。
全体を通して、オードリー・タン氏自身の体験や生活をベースに書かれているため自伝的な側面もありますが、彼女なりに人生の意味を見出して人生を充実させ続けるために取り組んできたことが細かく書かれているので、自分に参考にできることがあればすぐに真似できます。
他者の考え方を知ることで自分の人生をより豊かにできる、そんな本でした。
余談
先日、会社の全社朝礼で話した後のアンケートにこんなことが書かれていました。
小谷さんの発表を見て、台湾のコロナウィルス対策で世界的に有名になったオードリー・タン氏と重なり感銘を受けました。
小谷さんのスピード感あふれる対応に若い人材の優秀さを尊敬し頼もしく、発信や考えを見習っていかなければと感じました。
わずか30分足らずの登壇でこんな感想を抱いてもらえたのはすごいありがたいなと思ったこともあり、オードリー・タン氏の名前が頭の引き出しの手前にあったことから、今回の本を手に取る動機になりました。
「私の思考とオードリー・タン氏の思考は近いのだろうか?」という疑問に答えを求めて本を読むことにしたのです。
答えとしては「近すぎた」でした。
思考のための細かい手段は違えど、その先にある価値観のためにどう思考するか、というのが一緒すぎる。
私の思考を本にしてもらったような気分、トレースする必要もなく、自分の思考を俯瞰して見ることができた。
なので、アンケートにオードリー・タン氏の名前を引用してくださった方の観察眼が凄すぎるという結論。
その方の思考をトレースしたい。