妙高山とその外輪山に現れる雪形の写真展「妙高山の雪形展」が2026年4月10日から、妙高市朝日町1の市複合施設まちなか+1階で開かれている。上越地域に春の訪れを告げる「跳ね馬」など、農事暦や季節の風物詩として親しまれる10種類を紹介している。

主催は地域おこしに取り組む「雪踏み心の会」。20年以上にわたり、文献や地元住民への聞き取り調査から上越地域の雪形の伝承を調べている同市田町1の川村康宏さん(72)が初めて企画した。自身で撮影した写真を、雪形が見られる時期や場所などを解説したパネルとともに展示している。

上越、妙高の両市から見える雪形として最も知られている神奈山の跳ね馬をはじめ、同市長沢の番場平から見た「一本杉」、同市杉野沢から見える右手を挙げてアワの種をまくような姿の「アワまき坊主」、同市田口で田んぼに水を入れる目安とされている「博労の大ネズミ」などめずらしい雪形もある。

中でも5月中旬に妙高山の山頂付近に現れ、同市関山から見える「山の字」は、江戸時代の出版物に出てくることから上越地域で一番古い雪形とされる。関川の関所へ行く旅人が見て楽しんでいたといわれ、「元は妙高山という字だったが、噴火で吹き飛ばされて山だけになった」という言い伝えもあるという。
川村さんは「聞き取りで新たに分かった雪形もあるので、まだあると思う。どんな小さなことでも言い伝えの情報があれば寄せてほしい」と話している。
観覧無料。会期は5月8日まで。時間は午前8時30分から午後10時まで。