3年前から行われていた新潟県上越市灰塚の城山浄水場の大規模改修が完了し2026年3月30日、竣工式が行われた。同浄水場は市内最大規模で、旧上越市域の約6割に水を供給しており、稼働しながら全ての機械設備を更新した。

1969年から稼働を開始した同浄水場は、名立川と桑取川水系の上流6か所から取水した河川水を浄化し、旧上越市内に水道水を送っている。大規模改修は、竣工から50年以上が経過し、沈殿池や薬品注入設備、送水ポンプなど施設全体の老朽化が進んだため、総事業費約56億8000万円をかけて実施した。


原水の汚れを除くろ過方式は、従来と同じ高速凝集沈殿・急速ろ過方式だが、最新技術でより水質の安定と省エネを図ったほか、最新鋭の制御システムで運転管理を効率化した。人口減少による将来の水需要の低下に合わせ、処理能力の上限を1日当たり5万1000立方mから4万立方mに縮小している。


本格的な改修工事は2023年から着手していた。期間中、昨夏は県営高田発電所の水管破断事故と記録的な少雨による渇水に見舞われたが、改修工事に影響はなかったという。

竣工式は、市やガス水道局、施工業者、地元住民など関係者約30人が出席した。あいさつした小菅淳一市長は「浄水場を稼働しながらの施工で制約の多い中、(施工業者の)専門的知見と技術で浄水処理性能を高めていただいた。水道事業は本年100周年を迎え、これからも市民生活と企業活動を支え、地域の発展に力を注いでいく」と述べた。

西山勝寛ガス水道局長は「安心安全な水道水の供給に努めていくので、市民には安心して水を使っていただきたい」と話した。
