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懐かしの子ども向け学習雑誌の表紙絵並ぶ 古径美術館で上越市出身の玉井力三展

新潟県上越市柿崎区出身で、高度経済成長期に子ども向けの学年別学習雑誌の表紙絵を20年以上描き続けた洋画家、玉井力三(1908〜1982)の画業を紹介する「なつかしき表紙絵 玉井力三展」が同市本城町の小林古径記念美術館で開かれている。描いた画家の名前は知らずとも、鮮やかな色彩でリアルに生き生きと描かれた少年少女の笑顔は、50代後半から70代を中心に記憶に残る人も多い。同館は「懐かしさとともに独自の世界観で今も新鮮さを失わない表紙絵の魅力を楽しんでほしい」と話している。

玉井の表紙絵原画を紹介する次男の龍さん

玉井は旧柿崎村に生まれ、幼い時から絵を描くのが好きで画家を志し、20歳のころに上京して「太平洋画会研究所」で洋画家、中村不折(ふせつ)に師事した。戦後は古里に戻るが、東京の洋画団体「示現会」の創立にも加わっている。

玉井力三(玉井龍さん提供)

40歳だった1948年に「月刊讀賣」の人物画の表紙絵を担当したのを皮切りに、表紙絵画家として活躍。学年誌は1950年の学習研究社の「中学1年コース」から手がけ、小学館の「小学二年生」や幼児雑誌「めばえ」、講談社の「たのしい一年生」など、1974年までの20年以上にわたって描き続けた。

頻繁に柿崎と東京を行き来し、上京した際に子どもをモデルに写真撮影をして、写真を基に柿崎で油絵を制作した。複数の出版社から依頼を受けるほどの人気で、ピーク時には1年に102点もの作品を描いたこともあったという。

原画と合わせて学年誌も展示。東京五輪やプロ野球の長嶋茂雄選手、「オバケのQ太郎」、伝書鳩ブームのハトなど当時の子どもたちの興味関心を引いた表紙絵が並ぶ

同館の市川高子学芸員は「優れた描写と色彩感覚、本物の子どもよりも子どもらしい視覚に訴える表現力に加え、子どもが何に興味を持っているかといった時代の流行をつかんでいた」と話す。

同展では、46点の表紙絵原画と当時の学年誌を合わせて展示。表紙絵以外にも上越地域を描いた風景画やデッサン、上越市立春日新田小にあった「三笠艦橋の図」など、玉井の洋画家としての側面も紹介している。また学年誌の歴史とともに、当時の子ども達が夢中になった東京タワーや太陽の塔などの組み立て式の付録も並び、資料などを含めて約120点を展示した。

玉井の次男、龍さん(77)は「ある年代の方は見ただけで懐かしさを感じ心が和むと思う。子どもの頃に戻って楽しんでいただければ」と話した。

制作過程がわかる写真と原画、完成した学年誌

太陽の塔やアポロロケットなど時代を反映した学年誌の付録

9月1日まで。8月3日午後2時からは美術史家の山下裕二明治学院大学教授と小学館ドラえもんルームの徳山雅記編集長によるトークイベント「我ら、玉井力三応援団!」を開催する。定員50人で電話(025-523-8680)またはメールで、参加申し込みを受け付けている。

入場料は一般510円、小中高生260円で、幼児と上越市内の小中学生は無料。7月20日は「美術館ファミリー・デー」として、18歳以下と同伴の家族2人の入場料が無料となる。また小学館の復刻付録「東京タワー」を、7月20日と8月14日の各先着50人の来館者にプレゼントする。

自ら表紙絵になれる顔出しパネルコーナー

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