ブロッコリーの突然変異とされ、花蕾(からい)と呼ばれるつぼみの集合体を食べる野菜です。小分けにする時は、茎の裏側に包丁で切れ目を入れ、手で割くようにすると花蕾が崩れません。
酢やレモン汁を加えた湯で茹でるとカリフラワーが白く仕上がります。また小麦粉を入れると沸点が上がり、早く茹であがります。
丸ごと茹でる場合は、茎の切り口に十字の切れ目を入れてから茹でましょう。
茎にもビタミンCが豊富。皮を厚めにむいて茹でるとホクホクとしておいしいので、捨てずに活用しましょう。

カリフラワーは

キャベツやブロッコリーと同じ、地中海東部が原産といわれるケールを祖先とする野菜です。ヨーロッパに普及していく中で、ブロッコリーが突然変異で白化したもので、ブロッコリーの弟分と言える野菜です。
私たちが食用にしている部分は、ブロッコリー同様、“花蕾”といわれる蕾の部分です。ブロッコリーやカリフラワーには、いろいろな種類があるので、厳密にこの二つを分けるのは難しいようです。一般的に日本では蕾が未分化で、ぎゅっとしまった白い花蕾をつけるものをカリフラワーと呼んでいます。
その他、カリフラワーとブロッコリーの違いは、カリフラワーが茎の頭部にのみ花蕾を付けるのに対して、ブロッコリーは、頭部にのみ付けるもの、頭部とわき芽の先にも付けるものなどがあることも挙げられます。
現在のカリフラワーがヨーロッパ全土へ普及したのは、17~19世紀と言われており、その後中東、東アジアへ、一方では海を渡りアメリカ大陸へと全世界へ伝播しました。
日本へ紹介されたのは、明治時代の初め、ブロッコリーと一緒にやってきましたが、西洋野菜の域を越えられず、実際に普及し始めたのは、第二次世界大戦後、日本の食卓に“西洋化”がやってきた1960年代です。
真っ白な見た目が美しく、マヨネーズと良く合うほんのりした甘味が人気となり飛躍的に需要が増え、日本でも一般的な野菜となりました。
その後の緑黄色野菜ブームで現在はブロッコリーの人気の方が高くなってしまいましたが、それでも旬になればカリフラワーは、スーパーや八百屋に必ず登場する野菜となっています。
名称の由来
フランス語で花キャベツを意味するcauli fleuriに由来する。和名では花椰菜のほか、花甘藍(はなかんらん)とも呼ばれるが、これは花キャベツを意味する。
ブロッコリーとカリフラワーの違いは?

ブロッコリーの花蕾には花が咲く?
カリフラワーは茎の頭部のみに密集して花蕾がついており、生育は初期段階で止まります。一方、ブロッコリーはわき芽の先にも花蕾がつく品種があり、生長し続けます。そのため放っておくと、花が咲くこともあるのです。
ブロッコリーは緑黄色野菜、カリフラワーは?
ブロッコリーとカリフラワーでは、栄養が異なります。
ブロッコリーはβ-カロテン810μg(マイクログラム、可食部100gあたり)を含む緑黄色野菜です。一方、カリフラワーのβ-カロテンは18μg(同)で、農林水産省や厚生労働省の分類では、「その他の野菜」に該当します。β-カロテン以外の栄養では、ブロッコリーはビタミンE(α-トコフェノール)2.4mg、ビタミンK 160μg、ビタミンC120mg、葉酸210μgを多く含みます。カリフラワーは、ビタミンC81mg、葉酸94μgを多く含みます。
ブロッコリーとカリフラワーのうんちく

●カリフラワーはブロッコリーの突然変異!?
カリフラワーの原産地は地中海沿岸とされています。野生種のケールから分化したものがブロッコリーで、ブロッコリーが突然変異により白化したものがカリフラワーといわれています。
●カリフラワーにはいろいろな色がある

ブロッコリーは緑色のほか、花蕾が紫色のものがあります。カリフラワーはさらに種類が多く、白色の他に、
・オレンジブーケ
花蕾がオレンジ色のカリフラワー。茹でるとさらに鮮やかな黄色になる。
・パープルフラワー
花蕾が紫色のカリフラワー。茹でるといっそう鮮やかな紫色になる。
・ロマネスコ
花蕾が黄緑色。イタリア伝統の野菜で、ゴツゴツした見た目が特徴。
カリフラワーに含まれる栄養

カリフラワーに含まれている栄養素は、主に以下の5つが挙げられます。
- ビタミンC
- ビタミンK
- 葉酸
- カリウム
- 食物繊維
ビタミンC
カリフラワーにはビタミンCが100g中に81㎎含まれています。
ビタミンCの量は野菜の中でも多い方で、キャベツの約2倍です。
ビタミンCは熱に弱い性質ですが、カリフラワーに含まれているビタミンCは加熱しても失われにくいという特徴があります。
熱を通して食べてもビタミンCを逃さずに体内に摂り入れることができます。
ビタミンK
ビタミンKはカリフラワー100g中に17㎍含まれています。
ビタミンKは、血液を凝固させるのに必要な成分です。
またビタミンKには、骨密度を高める働きもあります。
骨密度は、加齢や女性ホルモンの減少により低下していきます。
骨粗しょう症にならないようにするためにも、ビタミンKを摂取することが必要です。
葉酸
葉酸とは、赤血球を造成する「造血のビタミン」といわれる栄養素です。
カリフラワーには100g中に94㎍含まれています。
葉酸は胎児の発育に重要な役割を果たす栄養素です。
したがって、妊娠中や授乳中には特に積極的に摂るべきです。
他にも、葉酸には酵素の働きをサポートして代謝を促進する効果もあります。
そのため、妊婦さんではなくても摂り入れたい栄養素です。
カリウム
カリウムはカリフラワー100g中に410㎎含まれています。
カリウムは、ナトリウムを体の中から排出して血圧を下げます。
塩分を摂りすぎると、むくみや高血圧の原因になります。
しょっぱいものが好きな方は特にカリウムを摂取するようにしましょう。
食物繊維
食物繊維は腸内環境を整えるのに役立ちます。
カリフラワー100g中に食物繊維は2.9g含まれています。
食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がありますが、カリフラワーには不溶性食物繊維が多く含まれています。
不溶性食物繊維は便のかさを増やします。
それにより、便通を促し便秘を解消する効果があります。
カリフラワーで得られる効果・効能

たくさんの栄養素が含まれるカリフラワーですが、具体的にはどんな効果が期待できるのでしょうか。
美白・美肌効果
美白や美肌に良い栄養素といえばビタミンCが思い浮かびますよね。
ビタミンCは果物に多いイメージです。
しかし、カリフラワーにはビタミンCがいちごやみかんよりも多く含まれています。
ビタミンCはメラニン色素の沈着を防いでシミを薄くしてくれます。
またコラーゲンの生成を促進するので肌のハリや弾力を保ちます。
それにより、しわも防ぐことができるのです。
免疫力の向上
風邪予防にビタミンCを摂るという方も多いのではないでしょうか。
ビタミンCには免疫力を強め、病気に対する抵抗力を高める効果があります。
ビタミンCによって生成が促進されるコラーゲンも病気を防ぐのに役立ちます。
コラーゲンが豊富に作られることにより皮膚や粘膜が丈夫になり、
病原体をガードしてくれます。
ストレスの緩和

ビタミンCは、ストレスから体を守ってくれる抗ストレスホルモンを合成するのに使われます。
ストレスを起こす原因は、精神的なものだけではありません。
体の不調や睡眠不足、暑さ・寒さもストレスになります。
ストレスを感じると、ビタミンCはたくさん消費されます。
ストレスに抵抗できる体を作るためには、毎日ビタミンCを摂取するのが大切です。
老化防止
カリフラワーにはMATS(メチルアリルトリスルフィド)という特有の物質が含まれています。
MATSには強い抗酸化作用があり、血管の中に血栓ができるのを防止してくれます。
それにより、老化防止が期待できるのです。
またカリフラワーに含まれているグルコシノレートという成分は、老化を促す物質を解毒する機能を強化してくれる働きがあります。
