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レンタ☆小3のブラジリアン柔術デビュー戦。

はじめに。

二男レンタ@小3。7月から始めたブラジリアン柔術も、気づけば週3回通うほどにのめり込んでいる。そんなレンタが、ついに「本物の」大会デビュー戦を迎えた。

前回の大会は、エントリーした階級に相手が不在で、戦わずして金メダルを手にするという「幻のデビュー戦」だった。あの時は、表彰台の頂上で誇らしげにメダルを掲げるレンタを見て、親バカながら「これも自信につながるなら」と目を細めたもの。

しかし、今回は違う。しっかりと4人がエントリーしたトーナメント戦。いよいよ、レンタの真価が問われる時が来た。

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遠方からの刺客と、不気味なほどの大物感。

会場に到着して驚いた。新幹線を使わなければ来られないような遠方の地域からエントリーしている子がいる。その事実だけで、相手側の並々ならぬ気合が伝わってくる。

「これは相当、厳しい戦いになるぞ……。」

親の私が勝手に緊張し、胃をキリキリさせている傍らで、当のレンタはといえば。驚くほどに平然としている。緊張の色など微塵も見せず、まるで近所の公園に遊びに来たかのようなリラックスぶり。アップをするスペースがなかったため、準備運動もままならない状況だったが、本人はどこ吹く風。

「体を動かさなくて大丈夫か?」と声をかける私の方が、よっぽどソワソワしていた。仲間たちの試合を応援しているうちに、あっという間にレンタの名前がコールされる。

柔術着のチェック、爪の確認、そして厳格な体重測定。格闘家としてのルーティンを淡々とこなしていくレンタ。その小さな背中が、いつになく頼もしく見えた。今回は体重がギリギリであり、制限まで300g~500gだったので、ちょっと冷や冷やしていたが、無事に闘う権利を守られてほっとしてもいた。

予想を裏切る善戦。

正直に告白すると、私は「ボコボコにされるのではないか」と覚悟していた。柔術を始めてまだ1年足らず。相手はわざわざ新幹線で乗り込んでくるような猛者だ。怪我さえしなければいい、それくらいの気持ちで見守っていた。

ところが。

試合開始の合図とともに、私の予想は良い意味で裏切られることになる。

開始早々、一瞬の隙を突かれてポイントを先取されたものの、そこからのレンタが凄かった。教わった技術を愚直に繰り出していく。極めきるまでには至らないが、試合の主導権を握っているのは明らかにレンタの方だった。

攻めるレンタと、それを必死に防ぐ対戦相手。マットの上で繰り広げられる一進一退の攻防に、応援席の私の声も自然と熱を帯びる。かつて長男ナツオの時に、熱くなりすぎて失敗した反省がある。今回は「褒めて伸ばす」を信条に、静かに見守るつもりだったが、この展開には黙っていられなかった。

結局、奪われたポイントを取り返すことはできず、0対2という僅差での敗戦。しかし、内容は負けていなかった。   

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敗戦の味と、サイゼリヤの報酬。

試合終了後も、レンタは淡々としていた。悔し涙を流すわけでもなく、かといってふてくされるわけでもない。3位の表彰台に立った時も、笑顔は一切なし。ただ、その堂々とした佇まいには、確かな成長の跡が刻まれていた。

「よくやったよ、レンタ。」

心の中でそう呟くと、熱いものがこみ上げてくるのを感じた。

試合後の打ち上げは、本人の強いリクエストでサイゼリヤへ。大好きなメニューを次々と注文し、驚くほどの勢いで平らげていくレンタ。その食べっぷりを見て、ようやく緊張から解放されたのだと実感した。

「次はどうする? また出たい?」

パスタを頬張るレンタに、さりげなく聞いてみた。

「出たい。」

間髪入れずに淡々と返ってきたその言葉。こいつは意外と負けず嫌いなのかもしれない。

おわりに。

「次は試合をしてみたい」と言っていたあの日から数ヶ月。レンタは有言実行を果たした。

勝負の世界は甘くない。僅差とはいえ負けは負けだ。しかし、今回の敗戦でレンタが得たものは、前回の「戦わずしてもらった金メダル」よりも、ずっと価値があるものだと確信している。

自分の力が通用するという手応え。そして、届かなかった悔しさ。その両方を知ったレンタは、これからさらに強くなるだろう。

親としてできることは、本人の「やりたい」という芽を摘まないように、適切な距離で見守ること。熱くなりすぎず、伴走者として共に歩んでいくこと。

次はどんな景色を見せてくれるのか。受験塾通いが始まり忙しくなってくるが、バランス良く楽しんでいってもらいたい。勉強で悩んだ時はいつだって受けてやる。





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