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2026年度第1四半期、ソングチャートを中心にビルボードジャパンの各種データ一覧表を掲載する

2026年度のビルボードジャパン各種チャートは、集計期間を52週と仮定すれば第1四半期は2025年12月3日~2026年2月25日公開分(集計期間:2025年11月24日~2026年2月22日)となります。またグローバル関連チャートについては第1四半期が2025年12月4日~2026年2月26日公開分(集計期間:2025年11月21日~2026年2月19日となります。そこで今回のエントリーでは、ビルボードジャパンによる第1四半期のデータを紹介します。

 

昨年度各四半期のデータは、以下のエントリーにてまとめています。2025年度第2四半期以降はチャート傾向についての解説を上半期および年間チャート掲載時に記載し、ここではチャート自体の概要を記すにとどめています。

なお、2025年下半期/第3四半期の集計期間初週である昨年6月4日公開分以降、ビルボードジャパンはソングチャートおよびアルバムチャートのストリーミング指標にリカレントルールを導入しています。Streaming SongsチャートおよびStreaming Albumsチャート(後者は未公表)を指標化する際、ソングチャートは総合100位以内に52週、アルバムチャートでは同26週ランクインした作品に対し、翌週以降減算処理を施すというものです。

これによりストリーミング指標のみならず総合チャートにおいてもロングヒット作品が上位に進出しにくくなっています。

 

 

まずは総合ソングチャート、1~5位の定点観測データを紹介します。このデータはビルボードジャパンによるCHART insightを参照していますが、CHART insightの無料会員は各指標20位未満の順位を確認することができません。ただしビルボードジャパンは有料会員が知り得る情報の掲載を許可していることから、下記表では各指標20位未満のデータも記載してします。

 

週間10万枚以上のフィジカルセールスを記録した曲(記録が見込める曲を含む)の一覧表はこちら。フィジカルセールス指標加算対象曲はセールス初加算週に総合ソングチャートでピークに達しやすく、その上でデジタル(特にストリーミングや動画再生といった接触指標群)が強ければロングヒットが見込めます。

週間単位での上位進出は好いことですが、ロングヒットし年間チャートにランクインする作品ほど真の社会的ヒット曲に成りやすいというのが音楽チャート分析者としての見方です。この点については”ヒットの8段階"エントリーでも説明しています。

 

続いては、ソングチャートを構成する各指標の動向について。フィジカルセールスはその影響度が特に一時的であることを踏まえ、その他5指標(ダウンロード、ストリーミング、ラジオ、動画再生およびカラオケ)における週間20位以内の推移をまとめています。

所有指標のダウンロードは上位キープが難しいものの、アニメタイアップ曲主体にロングヒットがみられます。一方で接触指標は基本的にロングヒットする傾向にあり、特にストリーミングは年間チャート上位曲において獲得ポイントの過半数を占めています。また動画再生においてはアイドルやダンスボーカルグループ曲のヒットが目立つ印象です。

ラジオは接触指標ながらユーザー(リスナー)に選曲権がなく、季節やイベントの影響がより強く表れます。歌手側によるプロモーションの影響も相まって主に男性アイドルやダンスボーカルグループ曲が上位に就きやすく、レギュラー番組を持つベテラン歌手の作品も上位に登場しますが、ロングヒットしにくいのが特徴です。一方で”活用”指標と呼べるカラオケは安定傾向が強く、新曲のランクインが最も難しいといえます。

 

以下はソングチャートの構成指標には含まれない各種データについて。TikTok Weekly Top 20チャートは2024年度にて終了となり、現在はアーカイブが確認できない状態です。

”踊ってみた”や”歌ってみた”に代表されるUGC(ユーザー生成コンテンツ)人気を示すTop User Generated Songsチャート、新人部門とも形容可能なHeatseekers Songsチャート、ソングチャート構成3指標(ダウンロード、ストリーミングおよび動画再生指標)の合計ポイント増加順に並べたHot Shot Songsチャート、およびニコニコ動画の人気曲を表示するニコニコ VOCALOID SONGS TOP20チャートを掲載します。

 

Global Japan Songs Excl. Japanは2023年秋に開始。米ビルボードによるグローバルチャートのうちGlobal 200を基に日本市場分を除いた上で日本の楽曲を抽出したこのチャートでは、新曲以上に昔から海外で定着してきた曲が安定しているといえるでしょう。なおYouTubeが米ビルボードに対しデータ提供を取り止めたことで、1月29日公開分以降のGlobal Japan Songs Excl. Japanにも影響が及んでいます。

 

アルバムチャートでは2024年最終週よりストリーミング指標が加算対象に。表では総合首位作品の3指標動向、ならびに3指標それぞれの最上位作品を掲載し、所有2指標の合計売上数(ユニット数)およびユニット数におけるダウンロードの割合も表示しています。

各指標における首位獲得作品はこちら。

ストリーミング指標が加わって以降の総合アルバムチャートでは、基本的に20万枚近いフィジカルセールスを記録すれば最上位に就く可能性が高いこと、一方で翌週以降ストリーミングが強くなければ急落する傾向にあることが判明しています。総合チャート、そして以下に掲載するストリーミング指標の週間上位20作品を比較すると、接触指標の重要性がよく解るはずです。

下記表において、青は(ブログエントリー冒頭で紹介した)リカレントルール適用作品、水色は翌週以降リカレントルールが適用されることになる総合100位以内登場26週目の作品、そしてオレンジはK-POPを除く洋楽の作品となります(なおサウンドトラック『Kpop Demon Hunters (邦題:KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ)』はオレンジで表示していません)。また太枠はヒップホップジャンルの作品を指します。

 

最後に、トップアーティスト(Artist 100)の週間1~5位リストを掲載。このチャートはソングチャートおよびアルバムチャートを合算したものです。

 

 

以上、簡潔ながら各種データについて紹介しました。これらデータが今後の週間チャート、そして上半期や年間チャートを読み解くための参考となるならば幸いです。

今回の説明はあくまで各種データの概要を記したものであり、データを細かく見ればさらに多くの気付きを得ることができるでしょう。より多くの方がビルボードジャパンの各種チャートをチェックし、CHART insightサービスを活用することを願います。




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