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前週トップ10初登場曲の最新動向と、Number_i作品における祝日のSpotifyデイリーチャート推移について

一昨年夏以降再開したこのエントリーですが、タイトルを”前週トップ10初登場曲の最新動向”とした上で、副題を新たに設けています。前週の内容はこちら。

 

ビルボードジャパンソングチャートの動向を分析する者として、真の社会的ヒット曲とはロングヒットする、年間チャートで上位に進出する作品と考えます。週間単位で上位に入るのは好いことですが、他方で所有指標が極度に強い曲は加算2週目に、また接触指標が所有指標的な動きをなぞる曲(主にLINE MUSIC再生キャンペーン採用曲)はキャンペーン終了後に指標が大きく後退し、総合でも急落することが少なくありません。

この急落は毎週のようにみられます。ソングチャートのトップ10は多いときで5曲程度が毎週入れ替わり、ロングヒットするか否かが極端に分かれます。主にライト層の支持が反映されるストリーミングがロングヒット曲では強い一方、急落する曲はコアファンとライト層との乖離が大きいのですが、これらを1週分のチャートの順位およびポイントのみで判断することは、現状では難しい状況です。

そのため、このブログエントリーではビルボードジャパンに対しチャートポリシー(集計方法)の改善も提案していますが、あくまで自分なりのと前置きしつつもチャートの見方を提示したいと考えたのが、エントリー掲載の理由です。

 

<2月11日公開分 ビルボードジャパンソングチャート

 前週初めてトップ10入りした作品の、前週および当週におけるCHART insight>

 

※CHART insightの説明

 

[色について]

黄:フィジカルセールス

紫:ダウンロード

青:ストリーミング

黄緑:ラジオ

赤:動画再生

緑:カラオケ

濃いオレンジ:UGC (ユーザー生成コンテンツ)

 (Top User Generated Songsチャートにおける獲得ポイントであり、ソングチャートには含まれません。)

ピンク:ハイブリッド指標

 (BUZZ、CONTACTおよびSALESから選択可能です。)

 

[表示範囲について]

総合順位、および構成指標等において20位まで表示

 

[チャート構成比について]

累計における指標毎のポイント構成

 

・Number_i「3XL」

 2月4日公開分 1位→2月11日公開分 9位

・日向坂46「クリフハンガー

 2月4日公開分 3位→2月11日公開分 19位

・HANA「Cold Night」

 2月4日公開分 7位→2月11日公開分 6位

 

また、前週トップ10内に再浮上した作品の当週動向はこちら。

 

・アイナ・ジ・エンド「革命道中」

 2月4日公開分 10位→2月11日公開分 11位

 

当週のストリーミング表はこちら。

 

Number_i「3XL」については、前週首位を獲得した際に以下のエントリーを掲載しています。

このエントリーにて、初登場時にビルボードジャパンソングチャートで4位以内にランクインしたNumber_iによる9曲の、初登場時および2週目における動向表を掲載しました。当週の「3XL」の動向を追記した表はこちら。

「3XL」は初登場の翌週動向において、「BON」以来となるトップ10内キープを達成。また2週目においては「INZM」以来となる4千ポイント超えを果たしています。さらには先述したストリーミング表にて、Number_iが特に強いSpotifyのみならずApple MusicやLINE MUSICでも上位をキープしていることが解ります。

一方でポイント前週比は3割に達しておらず、「INZM」以降はこの状況が続いています。その点を踏まえれば「3XL」が安定してヒットに至ると断言するのは難しいかもしれません。

 

 

Number_iについては、ファンダム(音楽チャートに意識的なコアファンの集まりと定義)の熱量がとりわけ高い歌手だと捉えています。一方でそのファンダムの主要層が、デイリーチャートの推移にも反映されているというのが自分の見方です。次週2月18日公開分のビルボードジャパンソングチャートにおいては、集計期間内の祝日における動向が少なからず影響すると捉えています。

 

日本のSpotifyデイリーチャートにおいて、祝日は平日に比べて再生回数が伸びる傾向にあります。また50位以内に入ると影響力の高いトップ50プレイリストにリストインすることになります。その50位以内にて、2月11日祝日におけるデイリーチャートでは伸び率が他の曲より高くない作品が複数登場。そのうち2曲がNumber_iの作品となっていることに注目です。

これら6曲は、直近のリリース曲(HANA「Cold Night」やNumber_i「3XL」等)そしてファンダムの熱量が高い歌手による作品(JIMIN「Who」やNumber_i「GOD_i」等)の、いずれかもしくは双方に該当します。

土日祝日はドライブ等行楽での聴取ニーズが高まるとみられ、ゆえに浸透度が高くない直近リリース曲がスキップされた可能性も考えられます。そしてファンダムの主要層が主婦の場合、自由行動ができる時間帯に推し活的な意味での聴取行動が採れる一方で土日祝日は家族と行動を共にすることから独りの(推し活に費やす)時間は取りにくいかもしれません。それが祝日における再生回数の伸び率鈍化の一因と感じた次第です。

 

この仮説は強引と言われればそれまでですが、ファンダムの熱量が高い歌手の作品においては、新曲が出ることでファンダムの聴取行動がその新曲メインとなり、以前の作品が後退する可能性が考えられます。その意味でも、早い段階でライト層(曲が気になるもののコアファンではない方)を多く取り込むべく、歌手そしてコアファンも動くことが必要でしょう。ライト層は未来のコアファンに成る可能性を有するため、尚の事です。




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