ここ数年の恒例となっている、日本版グラミー賞を仮定しノミネーションを考える企画。本日は2025年度分のノミネーションを掲載します。2024年度版は下記リンク先をご参照ください。
2021年度以降、Vista Dripの代表である音楽インフルエンサーのRYOさんとコラボスペースを開催し、その際に互いの受賞作品を決定してきました(Vista Dripのホームページはこちら)。今回も2月22日日曜19~21時に、Xにて生配信を行います。是非お聴きください。
RYOさんによる主要部門ノミネーションはこちら。
自分の選出内容は以下に記載します。なお、米グラミー賞にはない最優秀アーティスト賞も設けています。
<日本版グラミー賞 ノミネーション一覧>
日本版グラミー賞 主要部門ノミネーションについて
・対象:2024年12月~2025年11月発表の作品/歌手。
ただしそれ以前の発表ながら、対象期間にヒットしたものも含みます。
(今年開催の米グラミー賞は2024年8月31日~2025年8月30日発表分が対象。)
・新人賞(Best New Artist)について:
基本的に、メジャーデビューしてからアルバム1枚以上リリースした歌手が対象。
(しかしながらその限りではありません。)
・米グラミー賞との違い:
米グラミー賞では2024年開催分から、最優秀プロデューサー賞(ノンクラシカル)および最優秀ソングライター賞(ノンクラシカル)を主要部分に含めていますが、日本版グラミー賞では対象外としています。
・最優秀アーティスト賞について:
米グラミー賞にはないもののアメリカン・ミュージック・アワードで設けられている最優秀アーティスト賞を用意しています。
主要5部門 ノミネーション一覧
Record Of The Year (最優秀レコード賞)
・アイナ・ジ・エンド「革命道中」
・=LOVE「とくべチュ、して」
・サカナクション「怪獣」
・HANA「ROSE」
・BE:FIRST「夢中」
・Mrs. GREEN APPLE「ダーリン」
・M!LK「好きすぎて滅!」
・米津玄師「IRIS OUT」
2025年度のビルボードジャパン年間ソングチャートを最大の選出基準としています。
一方でこのチャートはストリーミングのウエイトが大きく、ロングヒットしやすい傾向にあります。ゆえに集計期間後半にリリースされた曲はヒットしても年間順位が高くないため、それら作品は勢いの大きさを踏まえ選出しています。なおビルボードジャパンは2025年度下半期以降、ロングヒット曲についてStreamimg Songsチャートからストリーミング指標に落とし込む際に減算処理を行うリカレントルールを導入しています。
Album Of The Year (最優秀アルバム賞)
・青葉市子『Luminescent Creatures』
・kurayamisaka『kurayamisaka yori ai wo komete』
・Creepy Nuts『LEGION』
・Perfume『ネビュラロマンス 後篇』
・羊文学『D o n' t L a u g h I t O f f』
・藤井風『Prema』
・星野源『Gen』
・RADWIMPS『あにゅー』
ビルボードジャパンによる2025年度年間アルバムチャートはこちら。このチャートでは2025年度序盤以降にストリーミング指標が組み入れられたことで、より高く支持される作品が上位で安定するようになりました。
一方で2025年度下半期以降、ロングヒット作品についてStreamimg Albumsチャート(非公表)からストリーミング指標に落とし込む際に減算処理を行うリカレントルールを導入。これはソングチャートと同様の措置となります。今回はチャートポリシー(集計方法)の変更も考慮した上で、音楽チャート面のみならず音楽関係者の間で評判が高い作品も選出しています。
なお、以前から述べていることですが、音楽雑誌にて年間ベストアルバム企画が行われながらも、たとえば順位だけでもネットで紹介されない状況が続いているのは残念です。日本レコード大賞にもアルバム部門がないゆえ尚の事、ネットを介してより多くの方にアルバムの魅力を伝え、きちんと評価することが必要でしょう。海外にはAOTYのようなサイトもあり(→こちら)、この日本版が生まれてほしいと切に願います。
Song Of The Year (最優秀楽曲賞)
・アイナ・ジ・エンド「革命道中」
・サカナクション「怪獣」
・なとり「プロポーズ」
・HANA「Blue Jeans」
・藤井風「Love Like This」
・星野源「Eureka」
・Mrs. GREEN APPLE「天国」
・米津玄師「IRIS OUT」
2025年度を代表する作品を中心に選出。ビルボードジャパンのカラオケ指標や、その指標のデータ元となるDAMおよびJOYSOUNDの年間チャートも注目するようにしています。
ノミネート曲の中にはビルボードジャパンのソングチャートにて週間単位では大ヒットしたと言い難い曲やアルバム収録曲もありますが、ロングヒットに至った作品も存在します。また、米グラミー賞でも業界内で評価の高い歌手による作品が選出される傾向がみられ、さらにはそのノミネートを機に注目されることもあります。
Best New Artist (最優秀新人賞)
・CANDY TUNE
・kurayamisaka
・HANA
・f5ve
・ブランデー戦記
・BABYMONSTER
・暴動クラブ
・レトロリロン
ビルボードジャパン年間チャートのうち、ソングチャートとアルバムチャートを合算したトップアーティストチャート(Artist 100)をベースに、週間チャート単位で顕著な成績を収めた歌手やSNSで話題となった曲を輩出した方も考慮しつつ、たとえばメジャーデビュー後のリリース作品が高い評価を集めた歌手についても選出しています。年間トップアーティストチャートはこちら。
Artist Of The Year (最優秀アーティスト賞)
・HANA
・BE:FIRST
・藤井風
・星野源
・米津玄師
グラミー賞にはないもののアメリカン・ミュージック・アワードにて用意されている賞を、日本版グラミー賞でも用意。この一年で特筆すべき活躍をみせた歌手を選出します。特にビルボードジャパンのトップアーティストチャートや、集計期間内にオリジナルアルバムやEPをリリースした歌手を重視し、選んでいます。
これら5部門を踏まえ、2月22日日曜午後7時からのRYOさんとのコラボスペースにて、各部門の受賞作品(歌手)を決定していきます。RYOさんのXアカウントはこちら、私のXアカウントはこちらです。
おわりに
昨年はMUSIC AWARDS JAPANが初開催されました。一方で同賞においては、集計期間内以前にリリースされた作品が受賞するということが少なくありませんでした。そのような動きの是正も視野に、今年開催される第2回では(ノミネートの前段階となる)エントリーの条件が見直されています。
変更に安堵する一方、5千名を超える投票者の選出が結果的に今回も保守的になる傾向が考えられます。今年のノミネーション、そして受賞結果を注視したいと思います。
そのMUSIC AWARDS JAPANが始まったこともあり、"日本版グラミー賞は既に設立されている"といわれればそれまでですが、この仮想賞の存在がMUSIC AWARDS JAPANへの刺激に成るならば何よりです。